警告
この話には話の展開上性的描写が含まれます。(今のところ男女間のは確実です)
なので、現実と夢の区別がつかない人には何じゃこりゃあと思われること間違いなしです。
できたら、12歳未満は読まないほうがいいです。
尚、この話は三年後パラレルで設定を勝手に作ってます。オリキャラ暴れまくりです。
二次創作だから、と許せる人でないと読めないと思いますので、読むのは自己責任です。
知らない間に子供は成長するものなのだと言う。
それを実感するにはロイには難しいものなのだとそう思っていた。
が、今目の前にいるのはエドワード・エルリックその人である。
少年時代には顔馴染であったが、今、目の前にいるのは決して少年とは言えないのだろう。
顔つき、背丈、伸びた髪までもが、三年と言う年月を思わせた。それは、彼とは慣れていた時間だった。
エドワードは彼の故郷であるリゼンブールで暮らしているのだとそう思っていた。
数度、手紙の遣り取りもしていた。だからこそ、余計に驚きは隠しようのないものだっただろう。
表情でそれがわかったのか、エドワードが青年らしい潔癖さを漂わせて敬礼して見せた。
上官への挨拶とばかりに。
ぴんと伸びた指に思わず目が吸い寄せられた。
「エドワード・エルリックです。地位は少佐。これからよろしくお願いします」
まるで、それは何かの始まりを表しているかのようだった。
我に返るのにどれだけの時間がかかったのかはわからない。
それでも、驚きは去ったものの思考は何故なのかという焦点に引き絞られている。
しかし、そのことを口にするにはあまりにロイはエドワードとの月日が流れすぎていた。
三年もの月日は人を変えるには十分すぎる。そうして、寛容なふりをした。
そうしなければならない必要がどこにあるのかわからずに、ただ敬礼に追うかのように頷き、信頼の証にと手を差し出した。
一瞬、ロイのその手がどこに向けられたのか、エドワードは理解していないように目を瞠ったが、
それはやがて心強い笑みへと変化を遂げた。
顔馴染が新たな部下になるのは頼もしいものだ。
ロイの野心を知っている親友でもあるヒューズは「仲間は多い方がいい」とそう評している。
しかし、どこかやりきれない部分があるのは確かで、それをロイ自身持て余していた。
実力は申し分ないことをロイは知っている。それだけ、見守ってきた。しかし、それは軍人にするためなのではなかったのだ。
「要するにそれはどうして俺に話してくれなかったのかって拗ねてるんでしょう?」
「何を馬鹿なことを言ってるんだ。脳味噌に蛆でも湧いたか。可哀相に。いや、可哀相なのはそんな部下を持った私の方か」
嘆息してみせると、「やっぱり拗ねてるんじゃないですか」とハボックが言う。
「拗ねてるなどおらんと言っているだろう」
「だったら、そんな意味不明なこと言わないで下さいよ。聞いててこっちが恥ずかしい」
「恥ずかしいとは何だ。私は何も恥ずかしいことなんて言っとらんぞ」
頑として否定すると、そんな上官に部下であるハボックは呆れかえっているらしい。
なんだかそれを知って腹立たしくなったものの、それを口にすると先程のことを肯定するようで黙っていた。
「一度言っておきたかったんですけど」
それでも、丁寧にも音声を低くして話し掛けてくるハボックの言葉に「何だ?」と
促すように声掛けしたのは渋々ながらも心の底でハボックの言葉を認めているからだった。
ロイとエドワードの間には何かあるとそう思っていた。それが単純に保護者と庇護者のようなものであるかもしれない。
単純にあの絶望的な目をしていた子供を救ったと言う正義感や優越感からくるものなのかもしれない。
それでも、何かあるのだろうとそう思っていた。疑いすらしないほどに。
それなのに、突然目の前に現れて「軍人です」と紹介されて「はい、そうですか」と言えるわけないではないか。
それはとても単純なことだ。
憮然としているロイに一瞬躊躇いの色を浮かべてものの、ハボックは言葉を引っ込めたりはしなかった。
「大佐とエドの関係ってあの、普通の関係ですよね?」
「普通?」
長年ハボックは部下として働いている筈なのだが、生憎とそのとき、部下が何を言いたいのかわからなかった。
観察眼が衰えてきたのかもしれない、とそう思った。
「いや、別に悪い意味じゃなくて」
眉を持ち上げたロイに何を恐れてか、ハボックはそう付け足した。
「何だ、ハボック。命令だ。続きを言いたまえ」
部下の口から出る言葉が決していいことではないことをロイは知ったが、
だからといって逃がすわけにもいかないと敢えて命令口調で続きを促した。
「保護者と子供というか、そんな感じなんですよね?」
ロイとして漸くハボックが言いたいことはわかった。エドワードと性的な関係を持ったことがあるのか、ということなのだ。
それに気付き、何故そんなことを疑うのかと怒鳴りそうになった。
しかし、それを押さえた分、どうしても声が低くなってしまったことは認めよう。
「何だ、お前は私が鋼のと性的な関係を持っているのかと聞きたいのか?私があの子供と?
どうして私があのちんちくりんとそんな関係にならなければならないんだ?」
「いや、そういうことじゃなくて…」
「だったら、何だ?何が言いたいんだ、お前は?用がないなら出て行け。
お前と一緒の空気を吸っていると肺がんになる危険があるからな。もういっそのこと禁煙にした方がいいな」
まるで意味の通らない意地悪を言い出すロイにハボックは疲れてしまったようだ。
「エドが同棲してるって」
「同棲?」
思ってもみなかったことで、流石に驚きを隠せなかった。
「しかも、どうやら男と」
確かに男と一緒に暮らしていることには驚いたが、ルームメイトと言ったところだろう。
それなら、している者など幾らでもいる。何故もったいぶった言い方をしなければならないのというのだろう。
「大体誰から聞いた話だね?お前の話からすると本人からではないんだろう?」
→
|
|