拍手お礼文でした。レオクラです。
13巻辺り。
拍手押してくれた方々、ありがとうございました!



「お礼をしたいのだが」
体調が少し回復したクラピカからそんな言葉が出た。
「何?」
「今回の幻影旅団のことで」
改まって何かと思えば。
「別にいらねえよ」
一瞬何かしてもらおうかなと考えなくもなかったが、直ぐに返答した。
「君に今回は何のメリットがなかっただろう?」
旅団に懸けていた懸賞金は撤回されている。 もちろん、それはゴンやキルアにも言える。けれども、二人も気持ちは一緒だろう。
「ダチの間にそんなの関係ねえよ。貸し借りみたいなのなし。オレはいらねえ」
「君ならそう言うと思った」
ふふふ、とクラピカが笑う。
思ってはいたのだが、一応聞いたのだろう。 その笑いに気恥ずかしくなり、「しいていうとすればだな」お前が笑ってくれていたらいいんだよ、と続けて言おうとして、何だかそれはちょっとうだろうとうーんと考えてしまう。 友達に言うにしてはおかしくないか。
けれど、再会してからクラピカの笑顔を見ていない。 以前の方がもう少し笑っていた気がする。 きっと心の中にずっと幻影旅団のことがあったからだろう。 接触したからこそ大きく。
絶えず、ずっと、クラピカが抱えているもの。
それはきっと、クラピカでしか解放することが出来ない。 思うんだ。
お前の死んだ仲間たち。
報復を望むのか?
そんなことよりも、幸せになって欲しいと思うんじゃないか。
大切なら尚更。
それは、自分がそうクラピカに対して思うからだ。
出来たら、復讐なんてしないで欲しいと。ゴンたちも思っていることだろう。
「何だ?」
促すクラピカに言葉に詰まる。
「ああ、あれだ」
「あれとは?」
「わからない奴だなあ」
自分でもあれがわからないのだから、クラピカがわからなくても無理がない。 結局、思ったことを言ってしまった。
「お前が笑ってたらいいんだよ、それで」
意味がわからないと、そんな顔をクラピカはしていた。
「お前がちょっとでも、笑ってたらいいんだよ。それで十分」
幸せになれ、とかそんなこと言えない。覚悟は十分わかっているから。
「…………金の亡者の言葉には聞こえないが」
くすりとクラピカが笑った。
あ、また笑った。
やっぱりこいつ綺麗だよなあ。
思わず見惚れてしまった。
「うっせえ」
何だか気恥ずかしい。
まあでも、クラピカが少しでも笑ったからいいか、とそう思った。








「ありがとう」
「どういたしまして」