携帯電話が着信を続けている。
今回はいつもより、長く感じる。
着信はレオリオからのものだ。しかし、どれだけ電話がかかってきようが、出るつもりがクラピカにはなかった。 クラピカの目の前にあるのは、自分が集めた同胞の緋の眼だ。何対もある。 レオリオからの電話は恐らく、ゴンのことだろう。ゴンが危篤なのだ。 ゴンはハンター試験のときに出会った大切な友達だ。
それでも、今の自分は。

旅は楽しかったって聞くから、クラピカは楽しかったって言えるような旅をしてね。 別れる際、同じクルタ族の親友のパイロが言った言葉だ。そのパイロはもういない。

楽しかったと言えるような旅をしていない。途中、悲しいことや辛いことがあった。
「約束は果たせそうにないな」
電話に出たい気持ちに駆られながら、クラピカは顔を自嘲で歪ませた。


いつみんなとクラピカは再会するんだろう。と疑問。