会いたくない相手はたくさんいる。 今のクラピカには敵がたくさんいるからだ。 その中でも、最も会いたくない相手がレオリオだ。
突進と言ってもいいくらいの勢いで、そのレオリオがクラピカに向かって駆けてくる。顔つきは険しい。 連絡をどれだけされても、会うつもりはなかった相手だ。それは、レオリオだけではない。気持ちが緩んだのだ。日々の生活の中で。
首元を突然掴まれ、身体が一瞬浮いた。
殴られるかと思ったが、レオリオは息を止め、そして、一気に吐いた。
「連絡してるのに無視すんな!大体何で電話に出ねぇんだ!?ゴンが大変なときだって連絡したのに、出ねぇし!ゴンが大変なこと知らない筈ないよな!?ダチが危ねえときに、お前何してたんだ!?」 永遠に続くかと思われる罵倒。
唾が顔に飛んでくる。 それ程までに、レオリオは激昂している。嘗て、決闘をしたときのことを思い出す。あの頃と今は違う。今の自分はーー。
通行人が、クラピカたちを喧嘩中なのかと危うげに見ているのが、視界の隅に映った。
全て気持ちを吐露したらしい、レオリオが息を吐く。クラピカの顔を見て、謝罪するつもりがないことを悟ったのか。 クラピカは何も言うべき言葉を持たない。ただ、レオリオの気持ちを受け止めようとした。 途端、強い力で抱き締められた。 身長差があるので、クラピカの身体はレオリオの腕に収まる。
「レオリオ」
レオリオの押し殺したような言葉が、クラピカには聞こえた。
「心配したんだ」
どっと、渦巻く感情がある。
懐かしい感情。
久方忘れていたもの。
「すまない」
謝罪が、ふと口から漏れた。
レオリオの体温を感じて、クラピカは安堵に身を任せ、目を閉じた。

こんな私のことを忘れないでくれてありがとう。



レオクラ 二人揃っているところが何より好きψ(`∇´)ψ早く会わないかな〜。