happybirthday





簡単な近況報告。
久しぶりの電話だ。
その中で思いがけない質問が出た。
「何か欲しいものはないか?」
「あれだな、頭良くなる薬」
あれば、医師になるのに苦労しない。 勉強ばかりの日々は充実してはいるが、疲れる。
「努力しろ」
「お前が聞いたんだろ」
欲しいものとかクラピカから聞かれたことは今までない。 何故突然聞いてきたのか。 何かおかしなことをしたのだろうか。 そんなことはない筈だ。
ふむ、と考える。 もうすぐ俺の誕生日だ。 何故クラピカが知っているのだろう。 それにしても、嬉しい。
「気持ちだけで十分だよ」
そう伝える。
わざわざ電話をしてくれたことにも。無意識に鼻を擦る。
「まあ、会いたくなったら会いに来てくれよ」
「行けるか。仕事がある」
そっけなく言われたが、確かな愛情を感じて、こそばゆい気持ちになる。
「じゃあな」
電話を切って見上げた空には無数の星がある。
きっとクラピカも同じ星を見ているかもしれないと思ったら、柄ではないがロマンティックな気持ちになった。