|
とてつもなく長い一日も終わりに差し掛かっていた。
ハンター試験の一次試験、二次試験が終わった。 飛行船の中で、三次試験をするための目的地に向かいながら、廊下でレオリオと一緒に座り込んだ。 飛行船は唸りを上げながら、少しずつ目的地に向かっている。 空は既に真っ暗だ。 一体三次試験ではどんなことをやるのだろうか。 あと、幾つ試験はあるのだろう。 考えていたらきりがない。 借りてきた毛布を、レオリオがクラピカに渡す。 「寝ようぜ、クラピカ。疲れたし」 レオリオがそう言って、自分の分の毛布に首元から掛けて、寝る姿勢になった。 「ああ、そうだな」 しかし、トンパの口にしていた言葉も気懸かりだったりする。 次の試験も受かりたければ、気を抜かないように。 まさか、時間を偽ることはないだろうが。 他の受験者たちは、と周囲を見遣るが、同じように眠る者が多かった。 疲労の色が皆、濃い。 中には、剣呑な空気を醸し出している者もおり、流石ハンター試験を受ける猛者たちが集まったところだと感心してしまう。 「長い一日だったなあ、ほんと」 レオリオがは耐えられないとばかりに、大きな息を吐き出した。 きっと、レオリオの頭の中では、今までの出来事が頭を巡っているのではないだろうか。 それほどまでに、濃い一日だった。 きっと、これから忘れないだろう。 今頃、まだゴンやキルアは飛行船の中を探検しているのだろうか。 きっとあの二人ならそうだろう。 本当に元気だ。正直ついてはいけない。 「オレ、もう目開けていられないから、寝るな」 「ああ」 「おやすみ。クラピカ。明日もお互い頑張ろうぜ」 そう言って、本当にレオリオは直ぐに寝入ってしまった。 相当疲れたらしく、鼾も聞こえてくる。 トンパの言葉も気懸かりだったが、そんなレオリオの様子を見ていると、馬鹿馬鹿しくなった。 隣で誰かと眠ることも、久しぶりだった。 しかも、それが第一印象が最悪で、決闘までしようとしていた人物とは。 不思議な縁だ。 しかし、悪くなかった。 「毛布がずり落ちてるぞ」 レオリオの毛布が首元まで掛けたのが、胸の辺りまで落ちている。 首元まで毛布を掛け直し、多分4年ぶりになる言葉をレオリオに掛けた。 「おやすみ、レオリオ」 また明日。 |