レオリオの身体がクラピカにもたれかかる。 その重みに、眠りの淵にいたクラピカは目が覚めた。 気付いたら、ぐっすりと寝ていたらしい。 やはり、疲れが溜まってたのだろう。 未だ身体は疲れを欲している。
「かなりやはり、疲れてたらしいな」
隣のレオリオも疲れが溜まっていたのだろう。 体勢を崩したまま、大きな口を開けているが、しっかりと眠っている。 何とか身体を元の状態に戻すが、直ぐにクラピカの方に身体が傾いてしまう。 そこからどこうとすると、床にレオリオの身体が着いてしまいそうになる。 結局、クラピカはレオリオの頭が肩にあるのをよしとした。 どうやら、頭を置くのに、クラピカの肩はちょうどいいらしい。 子供のような顔をして、レオリオは眠っている。 他の者たちは、と見回すと、ほぼ全員に眠りに落ちている。
飛行船の外は白んでいた。 もう、朝が来ている。 やがて、また長い一日が始まるのだ。 その予感に覚めていた思考が一挙に回復する。 しかし、今は休息をしっかり取るべきだ。
クラピカが身じろぎしたからか、「んあ?」と間の抜けた声がして、レオリオが瞼を開けた。 肩の重みが一瞬にしてなくなる。 レオリオが体勢を直したからだ。
「ん、朝か、今?」
目をごしごしと擦っている。
「朝だが、未だ目的地には到着していないようだ」
きょろきょろ見回して、レオリオは自分の状況を把握しようと動いた。
「てか、ごめんな。肩借りてたみたいで。起こしちまったか?」
「いや、大丈夫だ」
「オレの肩で良ければ、貸すぜ?」
ほら、と肩を差し出す。
「いや、遠慮する」
しっかり断ると、レオリオはそうか、と言ってまた眠る姿勢になった。 瞼はまた閉じられる。 クラピカも倣って、目を閉じた。
「あ、クラピカ」
言い忘れてた、とレオリオが口を開く。 しかし、目は閉じられたままだ。瞼を開ける気力がないのだろう。
そんなレオリオの様子に、再び眠気が襲ってきた。
「ああ」
「今日もよろしくな」
「ああ」
やり取りする会話がどこか酷くくすぐったい。

こちらこそ、そう口の中でクラピカはそう呟いた。