2005年1月31日(月)冬の桃獣寄り添う三鬼館
途中で放擲していた西東三鬼『冬の桃』(毎日新聞社、一九七七年)を読み継ぐ。戦中戦後の国際都市神戸が露骨に少々センチメンタルに描かれていて印象深い。ちょうど、ある雑誌から「食で読む100年」という特集に寄稿を求められたので、黒パンの話は使えるな、と思う。
手術後一週間、ミカンはほぼ平常の生活に戻る。ただし、散歩中に走りたがっても走らせないようにする。
山崎書店より『美術書庫リスト42 地下室からのおくりもの』届く。そう言えば、年末、山崎さん、地下書庫にこもってゴソゴソやっていた。その整理の結果が現れたようだ。鍋井克之の著書を充実させたいのはやまやまなれど、安いものは集めてしまって、結局、高価な本が残っている。画集などには手が出ない(文筆をかっているので画集はどうでもいいと言えばいいのだが、やっぱりね)。モランディの画集が二冊出ているが、こちらもちょっと予算が・・・というようないつもの嘆きで、注文を決めかねる。
塩山御大より『記録』2月号。セドローくんがチンプンカンプンというのもうなずける映画中毒ぶりを発揮しておられる。《小林信彦が典型だが、切れのいい批評をモノにする作家の小説は、えてして陳腐》、なるほど、思い当たる節アリ、逆も真なり(?)。
岡崎の『古本生活読本』(ちくま文庫)、早々と増刷決定、めでたい。
ヤフオクでアルバート・アイラーのCD「ALBERT AYLER IN GREENWICH VILLEGE」(UNIVERSAL、原盤は1967、MCA
RECORDS)を入手。アイラーはけっこう高値なので、いちばん安もの、でも1890円。基地外トルコ行進曲・・・かな、でも、いい。さらにモンクも二枚「SOLO
MONK」(SONY、2003、1964〜65録音、+ボーナス・トラック)と「THELONIOUS HIMSELF」(RIVERSIDE,1987、原盤は1957、+ボーナス・トラック)を追加。後者の「ラウンド・ミッドナイト(イン・プログレス)」と「モンクズ・ムード」(コルトレーンとの最初期ジョント)が気に入った。(以上すべてナベツマさまのお手柄)
ALBERT AYLER IN GREENWICH VILLEGE、Cover design=Robert and Barbara
Flynn / Viceroy
宮本常一の命日(1月30日)を「水仙忌」という。武蔵野美術大学在学中、一年間、宮本先生の民俗学の授業を受けた(当然、何回かはズル休みした)。内容はともかく授業の様子は鮮明に覚えている。古老に昔話を聞くような穏やかな話しぶりだった。先生の声が今も聞こえるような気がする。
大学時代の思い出と言えば、1月25日付け朝日新聞に須田寿の死去が報じられていたが、須田先生にも何度か指導いただいた記憶がある。ウンチクは油絵科だったわけだが、油絵科は担任というのがなく、すべての先生が交代で巡回してくるようなシステムだった。森芳雄、麻生三郎、中間冊夫、中野淳、松樹路人、桜井寛というような先生方がおられた。3年制の実技専修科には山口長男、宮田晨哉(宮田重雄の子息)、赤穴宏らも。須田先生については、昭和五十二年に東京セントラル美術館(銀座)で行われた自選展の印象がいちばん強く残っている。難波田龍起や松本竣介に共通するとてもいい画肌を作っていた。ただ、彼等と比較すると、全体にやや甘い感じか。それでも樹木の絵などは今でも大好きだ。ご冥福をお祈りする。
「ほれ見なさい、そう簡単に排除できるもんですか! おほほほほ」
どうでもいいけど、まさか自分にこんな面があるなんて、今日の今まで知らんかったわ・・。不思議とその後、急激に怒りは冷め、鍋に対する興味も失せてしまった。
さて、上記のような「ささいな」(?)ことを、ヤフオクで、商品説明にきちんと書いていないとどうなるか。それはそれは大変なことに・・。最近も、ある出品者が、たったひとつの落札物をめぐってトラブったことで嫌気がさして、長年良い評価を重ねて作ってきた自分の「出品者ID」を反故にし、まったく新しいIDに変更してしまうという実例があった。
それは年末ちかくに起こったこと。出品者の評価欄に、1ページにわたって延々と続くトラブルの有様がコメントされていたのである。どうやら、商品説明になかった「欠け」が到着後に幾つか見つかったようで、ネット上での激しいののしり合いになっていた。
さて、懲りないナベツマは、昨日もいつものごとく、やっぱり同様な質問を別の出品者に送っていた。「鍋本体と、蓋の間に隙間があるように写っていますが、ただの陰でしょうか?」と。
ところが、夕方になると、その鍋は出品が取り下げられ、画像が消えていた。そして、出品者から次のようなメールが届いていた。「ご質問いただき、こちらでチェックしましたところ、確かに蓋が浮き上がっており、そのうえ、別のところに新たなチップまで見つかりました。ご指摘いただいて大変助かりました。感謝いたします、ナベツマさま!(うそ、はやしさま)」。
ナベツマ『Nabe Quest 鍋探求』500円
午前中、動物病院へミカンを連れて行く。術後の経過は順調。「散歩もかまいませんよ」と言われたので、そのまま北上し、北大路通りを上がった鴨川の河川敷公園を散歩する。犬散歩のメッカ。今日は穏やかな気候で、気持ちがいい。土手の斜面にけやきの枯葉が一面に散り敷いているが、ちょっと足で掻いてみると、土の色がつややかで、春もそう遠くない感じだ。
北大路通を西に戻って堀川通りを上がったところにある中華料理の店「鳳飛」(ほうひ)へ。ここには二十二年前の開店当時から通っている。何故はっきり分かるかというと、天井際に招き猫が飾ってあるのだが、毎年それが一つずつ増えており(しかも十年目は金色の招き猫)、ちょうど二十二個並んでいる。ちなみに、京都には古くから竈の上に、毎年、大黒天の置物を並べていく習慣がある(大黒というのは元はインドの戦闘神。仏教では三宝の守護神として信仰されるようになり、中国に入ってから「食厨の神」や「台所の神」として見られるようになった)。
「鳳飛」は知るひとぞ知る名店で、ネットで調べても、一件しかヒットしないような店だが、その一見、仕舞た家ふうな構えに反して、酢豚、鶏の唐揚げ、焼きそばなどが絶品で(ただしラーメンはいまいち)、しかも値段がリーゾナブル。当然、昼食時、とくに土日は混雑するので、開店前から店頭で待機していたところ、赤いBMWがデーンと乗り付け、ぞろぞろ一家郎党が入って行った(まだ、開店してないぞー)。あわててわれわれも後を追って入ったが、その後のBMW一家の食いっぷりには驚かされた。
かもねぎショットより「ラプンツェルたち」公演のチラシと案内届く。新宿シアタートップスで3月2日から。高見さん、多田さん、お元気そうでなにより。
マン・レイ石原さんの徳島報告アップされた。なんとも鮨がうまそうだ。隣県生まれながら、ほとんど徳島のことは知らない。
TV録画「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(ティム・バートン、2001)を見る。「眺めのいい部屋」のヘレナ・ボナム・カーターが人間擁護派のメス猿になっているけど、はっきり言って、誰でもいいでしょ、この役なら。クリス・クリストファーソン健在なり。演出全般にいまひとつ。60点。
今日は今年最初の資源ゴミ回収日。絵本や雑誌などがけっこう出ていたが、めぼしいものはなかった。そうそう、古書店すむーす堂、久しく手入れをしていませんでしたが、やっと新しい本を追加しました。ご覧下さい。
P-BOOKを増刷し、書肆アクセスさんへ発送する。『古本屋を怒らせる方法』『さらば、父たち』そして『句集書影』の三種(各巻300円)、ついでにナベツマ著『Nabe
Quest 鍋探求』(総天然色ナベ写真12点掲載。絵葉書5枚セットもあります。どちらも500円)。多分、明日午後あたりには届くんじゃないでしょうか、ご贔屓に。
午後から大阪。印刷所へ、昨日仕上がった装幀原稿を持参。『読む人』も入稿。来月半ばには出来上がる予定となる。

林忘茶庵『句集書影』、『Nabe Quest』絵葉書
今日はもう、朝も、昼過ぎも、散歩に出かける気満々のミカンである。まだ四日目なのでさすがにダメ。腹に縫い目アリ。抜糸は十日後の予定。宅配便に吠えるようになったし、食欲もある。手術の前日と当日がいちばんやせ細っていたが、体重もあるていど回復した。ただし、この種の手術の後は必ず肥満体になるというので要注意だ。

「2ヵ所の縫い目」「エリザベスカラーを期待したママの予想を裏切り、ネット(これでお腹のガーゼを固定)支給となったミカン」
濱田氏より早速のご教示をいただいた。さすがである。《草薙幸二郎は、もと劇団民藝の役者さん(滝沢修の葬式に私が参列したとき、隣に立っていたのをよく覚えています)。そのあいだ、日活のアクションものやロマンポルノで男くさい脇役として活躍され、松田優作の映画にもよく出てます。最近、放送された池宮彰一郎原作のNHK時代劇「最後の忠臣蔵」では、吉良上野介を演じていました。なお、「裸の大将」のテレビ版では、森繁が式場隆三郎をやっていたはずです。》、なお『脇役本』はすでに版元残部僅少とのこと、ご希望の方方お急ぎめされい!
石塚友二句集『光塵』(一橋書房、一九五四年)届く。見返しに自筆句入り。字はあまり好きじゃないが、句はいい。「多磨墓地に独り跼みおり横光忌 友二」
読者のカエさんより、花の付いたローズマリーの小枝が届く。クリスマスのリースに用いる地方もあるようだが、厄除けとして玄関に飾ることにする。調べてみると、一年中緑のローズマリーには古くから記憶を良くするという言い伝えがあるらしい。友情のエンブレムとなっているそうだ。要するに「わすれな草」というところであろうか(?)。
S氏より、古書日記届く。《寺島珠雄『断景』帯付、署名、印、を得る。二〇〇〇、竹中労の跋が付いている、正方形だ(1986、浮遊社)、きっと、月の輪とか石神井好みだと、変な下心で買うようになった自分が恥ずかしい。Rewind(五反田記念冊子)と酷似》など。ううむ、スムース文庫の『一読書人の日記』みたいだ。五十年後に読む人は、月の輪って誰?
などと想像をめぐらせるのだろうか。
自著の装幀と『読む人』レイアウトなど、一通り仕上げる。明日入稿予定。
(・・)みかん母さま、行方を見守っておりましたが、無事手術も成功したようで何より。
(**)おなかに10センチ位の縫い目ができており、いわば「避妊手術のデカ版です」と言われたことに納得。簡単にガーゼでおおわれていただけだったので、案の定、気がついたらミカンがそのガーゼ、ハミハミしておりました。もおおっ!
(・・)ああああ、しそうしそう。自分の身に起こったことに自覚なしですな・・・親の心犬知らず。うちもいい加減、ペット保険に入らねばと反省。
(**) 保険金、どの位出るかまたご報告いたしますので。
(・・)ぜひに!
季節はずれだが、銀杏子こと関口良雄の自筆句葉書をある方からいただいたことを記念して。「ひぐらしの夕べの机に来て啼きぬ」、日暮らしと蜩をかけているのだろうが、関口は気に入った句ができると葉書にしたためて知友に送りつけたそうである。これは同業者の古書店主に宛てている。その方から関口没後、夫人へ返却されたものをある人がもらいうけ、さらにこちらに廻ってきたのである。
先日、その関口夫人からお手紙をいただいた。それによれば、洲之内徹は山王書房について書き残しているそうだ。いつも主人がいなくて店番をしている奥さんと親しくなるといったような内容だとのこと。さて、どこに書いたものか、調べてみたい。
ミカンは日に日に良くなっている。雑種の強さだろうか。食欲ももどってきた。
濱田研吾氏より、またしても奇特な冊子が届く。題して『脇役本』(私家本、二〇〇五年)、要するに芸能関係の脇役の人たちが著した本を集めてあるのだが、これがきわめて奥深い。濱(このハマではありませんが便宜的に使用)田氏は1974年生まれだ。だから三十歳、渋すぎる。例えば成田三樹夫の句集『鯨の目』(無明舎出版、一九九一年)についてのコメントに《青白く冷めた大映時代、ドスをきかせた東映時代、そしておじゃる丸系の公家悪……》とあるが、ふつう団塊の世代以上の人間じゃないとこうは吐けないでしょ。巻末、同好の士・藤田晋也氏との対談がマニアックさに拍車をかけている。『俳優館』総目次、対談の註記、脇役本ガイドなど、さすが編集のプロ、資料としての利用価値を重んじているところはいつもながらエライ。書肆アクセス、古書現世にて販売中。
『彷書月刊』2月号、特集「お玉のイーゼル」、ラグーザお玉を巡って、森まゆみ、青木茂、内藤誠ら諸家の寄稿あり。長谷川郁夫氏の連載に式場俊三との付き合いが描かれていて興味深く読んだ。式場俊三は式場隆三郎の末弟。野々上慶一の文圃堂、『文学界』編集部などに勤め、戦後は日比谷出版を永井龍男らとともに興した。その後、山下清のマネージャーを務めた。薔薇の栽培に凝っていたという。googleで調べてみると「裸の大将放浪記」(山田典吾、1981)では草薙幸二郎が式場俊三、根上淳が式場隆三郎を演じたようだが、草薙幸二郎ってどんな役者だったかなあ・・・濱田くん知ってる?
『書架』69号、秋艸道人の扁額「喫茶去」(きっさこ)から始まり、書画がカラーページの大半を占める。編集後記によると、「喫茶去」は三茶書房に長らく掛かっていたものと同様の作だそうで、三茶書房岩森さん追悼の意味がこめられている。なお「喫茶去」という言葉は、唐代の禅僧、趙州従〓(778〜899)の公案(禅問答)である。
趙州和尚は来訪者にきまって「喫茶去」と応対した。「喫茶去」の「去」は助字で、意味はなく、「お茶をどうぞ」という挨拶である。和尚は貴賎、貧富、凡聖などにかかわらず、誰に対してこの言葉をかけたという。禅的絶対平等観を象徴するようだ。
『「カバー、おかけしますか?」』には期待したような書皮に関する考証というかデータはほとんど記載されていなかった。ただ、各地のカバーをあれこれ眺めるのは楽しい。もっと点数を増やして、ちゃんと編集すれば、すごい本になるのにねえ。下図は昨日扉野がコピーしてくれた京都三条河原町西入る北側にあったそろばんや書店の書皮である。昭和初期のニオイがぷんぷんだ。
そろばんや書店の書皮
相変わらずダン・ブラウンの『ダヴィンチ・コード』がよく売れているらしい。全世界で1700万部(そのうちアメリカ合衆国で1000万部)に達したという。コロンビア・ピクチャーズが来年五月公開をめざして映画化権を入手(600万USドル)、監督ロン・ハワード、主演トム・ハンクス、ジャン・レノ、ソフィー・マルソーといった配役だとか。まったく芸がない。
手術は無事成功した。昨夕五時、面会に行ったところ、よろよろと歩いて出てきた。全身麻酔だったのでまだ少しモーローとしていたようだが、元気そうで一安心。診察室で摘出した子宮と卵巣を見せてもらう。正常ならば鉛筆ていどの太さのチューブ状なのだが、ソーセージぐらいの太さになっている。卵巣もかなり肥大し、中身は液状の膿のようなもの。今年になってからの罹患ではないかという。放置すればどんどん悪化するところだった。他に乳腺に出来ていたシコリと歯垢も取ってくれた。
連れて帰ると、夕食も食べたし、今日も散歩に行きたがるなど、順調に快復している様子だ。一週間ほどは要注意とのことで、まだ全面的に安心はできない。
昼前、湯川書房で山本、扉野と落ち合う。湯川書房の最新企画は、なんと、先日話題にした車谷長吉のラブレター(絵入り葉書)だそうだ。まだ取りかかってはいないということだが、限定100部で作る予定だとか。なお、この企画は車谷氏の持ち込みとのこと。
その後、二条寺町角のブションでランチしながら、主にスムース文庫の今後の企画について。ガケ書房でストリップショー(!)をやるという情報など。泣き笑い日記の新編、かなり進んでいるらしい。近日アップ予定。扉野より、父上秋野等氏作の青白磁のぐい飲み(煎茶茶碗?「天上大風」銘入り)をもらう。父上は徳正寺の住職であり陶芸家。藤森照信氏設計の「矩庵」なる超茶室を寺内に結んでいる。
帰途、ブックファーストで山本の新連載「天声善語」がスタートした『L magazine』3月号「紅茶が、ニュースだ。」特集、および『「カバー、おかけしますか?」』を購入。
『冥途』に貼付の本郷ペリカン書房の古書店シール
朝、ミカンを動物病院へ連れて行く。超音波診断と血液検査の結果、どうも子宮内でばい菌が繁殖しているらしいということが分かる。老犬になるとどうしても抵抗力が落ちて、そうなりやすいとのこと。他の臓器は問題ないそうだ。午後手術となる。
ミカンが体調を崩している。もうすぐ11歳なので人間で言えば六十代か。何か良くないモノを散歩の時に拾い食いしたのかもしれない。
昨日、書き忘れたが、『「カバー、おかけしますか?」』(出版ニュース社、二〇〇五年)のチラシを田中さんよりもらっていた。全国の書店の書皮を集めたという画期的な内容の本だ(昨日の朝日新聞にも社会面に紹介記事が出ていた)。すでにここにも書いたように、3月24日〜27日、神田の古書会館二階情報コーナーで「本屋さんのカバー展」が開かれる予定。
書店カバーは日本独自のものだろうか? パリの大手書店ジベール・ジョセフではプラスティックバッグに入れて熱で密封してしまう(万引き防止だろう)ようなことをしていた。日本では、本にカバーを掛けるやり方は遅くとも江戸時代から存在する。そのへんのことも解説されているだろうか、手に取るのが楽しみな本である。
いたいた、ここ(eBay)にも。オークションを始めてそろそろ3ヶ月、誰がいたかというと、オークションを高値に導く(売り主にとっては菩薩様のような)お方。
ヤフオクでは、鍋ライバルとして何人かがもうすでに顔見知り、じゃなかったID知り合いがいる。そのなかでも、仮名をプリンちゃんとすると、そのプリンちゃんは欲しい鍋を見つけると、最終日まで絶対に人に譲らないのだ。誰かが高値をつけると、すぐにその上をつけて「何すんのよ!わたしのんだってば!!」と主張する。おかげで、最終日には「ちょっとこの鍋の値段は何なのよ!!」というところまで価格がきているのだ。まっ、通常の落札価格の2〜3倍というところか。こういう方は、これまでの落札物をチェックすると「おおっお金持ち!」ということがよく分かる。はっきり言って、オークションは金持ってるもん勝ち。
さて今度はeBayのプリンちゃんのお話。例えばル・クルーゼ製品でいうと、一般的には「現行品の新品」が意外だが一番高い。日本のヤフオクとそれほど変わらない感じ。それよりヴィンテージものはかなり安いのだ。まあ状態がよくても60〜70ドル、欠けがあったり、キズや錆があると、10〜30ドル止まり(時代がかってたりすると100ドルちかくになることもまれにあるが)。
ここにアメリカのプリンちゃんが登場した。プリンちゃんは、ヴィンテージのターコイズ未使用品20cmル・クルーゼ鍋を140ドルで落札した。「おえっ!」と気づいた時には、プリンちゃんはすでに暴走を開始していた。こちらが入札しようかと思う比較的状態のいいヴィンテージものに、すでに入札しているのだ。しかもスタートしてから3日くらいで、なかにはもう100ドル越えているものもある。
初めてプリンちゃんを見かけた時には「ダミーかよ!?」と疑ったものだが、こうあちこちに出没しているところを見ていると本物のビダー(入札者)だね。困ったことに、プリンちゃんはもともとル・クルーゼの新品狙いだったという経歴をもっている。つまり、新品は50〜250ドルあたりで出品されているので、それに慣れたビダーにとって、ヴィンテージの値段クラスは、まあ「へ」みたいなもの。
ああ今日も日米のプリンちゃんがオークションで暴走しているさまを横目に、「こっち来んなよ!」と、半ば願をかけつつビッドしているナベツマだった。
「早稲田古本村通信」56号。ガウディ・マンション、漱石千円札、空手バカ一代・・・とsumus同人たちの多彩な連載を楽しむ。魚雷くんの新連載、リキが入ってる。大山倍達に力道山、韓流は今に始まったことではない。
田中栞さんより『古本えぞの細道』(北の文庫、二〇〇四年)届く。古書店えぞ文庫・古川実氏の遺稿集である。古川氏は1917年北海道生まれ、札幌鉄道局に入り、傍ら小説を書く。保高徳蔵の『文芸首都』の同人となり、従軍を経て、戦後も創作を続けるが、1950年に国鉄を依願退職し古書販売業に転じ、56年りんご書房(翌年「えぞ文庫」に改称)開業。65年から目録「えぞもくろく」を刊行した(〜53号)。1997年没。本書は、目録掲載の短文や『日本古書通信』『彷書月刊』『全連ニュース』などの他さまざまな媒体に発表した随筆・創作を纏めてある。かつての顧客であり、『北のアンティクアリアン
札幌古書店の足跡』(北の文庫、一九八八年)の共著者でもある藤島隆氏(富山大学附属図書館)の懇篤な編集が故人の人柄、足跡を伝えて秀逸だ。
地道な古書店主らしい開業譚、顧客の思い出や、コレクターの末路、掘り出し話が、穏やかなユーモアを交えながらたしかな筆致で描かれており、古本好きなら引き込まれること受け合いである。アイヌ文献その他、北海道ならではの古書事情もたいへんよく分かる。古書川柳もいくつか収録されていてはなはだ同感。「買はぬ気で見れば目録安く見え」「速達で注文してから後悔し」「古本の波にもまれて木の葉舟」。限定250部(連絡先=〒004-0031
札幌市厚別区上野幌1条6丁目2の12 古川ミドリ)
古川実『古本えぞの細道』
TV録画「太陽は夜も輝く」(タヴィアーニ兄弟、1990)見る。田舎貴族の少年が一目見た国王にあこがれ、成長して王の側近くに仕えることになる。その青年(ジュリアン・サンズ)は、王から勧められた侯爵令嬢(ナスターシャ・キンスキー)を娶る直前、実は彼女が国王の愛人だったことを告白され、深く傷ついて修道院に入ってしまう。それでも人々は好奇の目で彼を見ることを止めず、堪えられない男は何もない荒野のまっただなかへ転任を希望し、世捨て人の生活を送り始める。まあ、そこからが、本編とでも言うべきで、結局は「女」によって人生を左右されるバカな(純情な?)男の物語だ。原作はトルストイ。タヴィアーニらしい映像の美しさ、演出の巧みさのあるコメディ。75点。
その後、二階で仕事をしていると、階下のナベツマが突然、アニメ「ハンター×ハンター」のテーマ曲を大音量で鳴らし始めたのでビックリした。じつはWINOが歌っているその曲のタイトルが「太陽は夜も輝く」だったのだ。単純なやつ。
大寒の言葉通り冷え込んだ。朝、夜の内に降った雪がうっすらと道路を覆っている。通勤の人々の靴跡がいくつもいくつも重なっている。
ミカン散歩の後、中央図書館へ。小島政二郎全集とニーチェ全集を出してもらって記載の確認。みょうな取り合わせ。
作品社の本、一冊入手。河上徹太郎『現実再建』(一九三六年)。ただし裸本。《装幀 井伏鱒二》となっているので、残念ではあるが、完本ならけっこう値が張るはずだ。巻中、「牧野信一追悼」に久保田万太郎から電話がかかってくるくだりがある。《久保田さんは簡単に一言いつた/――矢張牧野は死ななければならなかつたのでせうね。》また、中村武羅夫は葬式の日、こう言ったそうだ。《矢張神経衰弱ですね。病気でなくちや、人間死ねるものぢやありませんよ。》、久保田と中村の考え方の違いが出ていて面白い。
ふるほん文庫やさんより年賀状兼移転案内状が届く。12月28日に小倉駅近く384坪の新天地へ移転したとのこと。谷口さん、元気復活。紀伊国屋書店とのタイアップで持ち直したようだ。
久しぶりに妻と外食。以前見つけておいた仏光寺通烏丸通東入るのイタリアン「バッサーノ・デル・グラッパ」でランチ。スパゲティ、肉か魚、デザート、コーヒー、パンで2100円。食材に工夫は見られるが、工夫しすぎて、いまいちスカッとしてない。とくにパスタと普通のコーヒーは問題あり。エスプレッソは悪くない。値段からしてもっと上のものを要求したい。
『三月書房販売速報』78号によれば、河原書房が閉店し、紀伊国屋書店が京極通三条下るに四月オープンするとか(メールを読んだ直後、京都新聞夕刊で公表された)。そう言えば、今日、河原町通を通ったのだが、河原書房が視野に入らなかった。いつもちらっと覗くのだが。ということは、紀伊国屋書店はブックファーストと背中合わせになり、すぐ近くに丸善もあるし、少し南下すればジュンク堂四条店がある。三つ巴じゃなくてガップリヨツ、かと思うと、三月書房さんによれば、ブックファースト(旧・駸々堂京宝店)はビル建て替えのために休店または移転するのではないか、とのこと。ネットはアマゾン、地面は紀伊国屋・・・で天下二分(?)
『サンパン』3期9号届く。弘文堂書房の編集者たちの絡み合いを矢部氏、中尾氏が思い入れ深く執筆。中尾氏の連載「『VIKING』調査余滴」に添えられている集合写真が興味深い。富士、島尾、庄野らの他、久坂葉子と島京子の紅二点に目が引き寄せられた。それにしても向井セドロー君の「店番日記」、うまい! 『Will』の2号も立ち読みしたが(表紙にぶっ飛んだけど)、昔同じことを書いてたような気もしつつ、書き方がプロになってきたと思う。

『ちょうちょぼっこ図書目録』3号届く。《月に1度の発行はツライです》とのことだが、楽しみにしているので、続けて欲しい。

『創世ホール通信』120号。3月20日、九條今日子講演会「夫・寺山修司を語る」が開催されるとのこと。また徳島県立近代美術館での「マン・レイ展」(〜3/21)ちらし同封。石原さん、徳島も行くのかな。石原さんの日録に世田谷美術館で開催される『瀧口修造
夢の漂流物』展についての記載があった。かつて滝口の書斎にあったオブジェを大規模に展示するそうだ。これはちょうど上京する時期に当たるので見てみたい。
金沢文圃閣より『文献探索2002』『文献探索2004』、出版案内パンフ各種、『文献継承』8号が送られてくる。いつもながら渋い出版内容である。複刻が中心で、例えば、戦時占領期出版関係史料集(『新聞出版用紙割当制度の概要とその業務実績』『出版文化』『出版情報』『書籍雑誌商資料―内地・植民地/1937〜41』)や『アフガニスタン書誌
明治期―2003』など。書肆アクセスで扱っている。
『文献探索2002』は「佐野眞追悼文集・著作選集」。佐野氏は学習院大学図書館書司などを勤められた方。著作選集は興味深い。ガリ版の出版物まで、執筆文献をそのまま複写・転載してある。京都へ修学旅行に来て、というから著者(1937年生まれ)十代だろうが、同級生たちが女子生徒の部屋を訪ねたりしている間に、たまたま見つけた小さな和本屋であれこれ選り出し、小遣いを使ってしまう話など、ほほえましい。
『雲遊天下』38号。『BOOKISH』の初代編集長・鵜戸口哲尚氏が亡くなったとある。黙祷。
おおっ、今度は早かったぞ! eBayで落札したヴィンテージのル・クルーゼ巨大ソースパン。現地日付(eBayの場合は、本部のあるサンフランシスコが基準となっており、日本との時差は17時間)4日に落札、5日に支払い完了、6日に日本に向け発送、で16日に到着(日本では17日)。普通のエアーメールでもけっこう早いやん。
セラー(売り主)はテキサス在住のアメリカ人女性だったが、商品説明も正直で連絡もまめ、梱包も充分、おまけに現地で荷出ししたら郵送料に足まで出てしまい、それを自己負担までしてくれた。申し訳なくて頭がさがった(落札価格18ドル、航空便40ドル、合計6千円少々。後で分かったことだが、日本に送ったのは初めてだったらしい)。
同じお色のペールイエローで、これでスキレット1ヶとソースパンが2ヶ揃ったことになる。しかもこの20cmソースパン、欠けもなく底もきれいで使用感はまったくない。これが18ドルなのよねー、日本のヤフオクだと6〜8倍はすると思う。航空便代を払っても半額以下なのは確かである。
鍋底をご覧あれ。ヴィンテージものは、鍋底の様子でその製造の時代が分かる。ダンスクでは、鍋底の材質やバックスタンプの刻印内容がそれで、それはル・クルーゼでも同様。2つソースパン、蓋の取手や鍋底の形状、内側の色合い、とそれぞれ異なるが、一般的に左の巨大ソースパンのほうが古いタイプである。
余談だが、このソースパン、ソニーの「プレステ2」の真新しい外箱で到着した。最初、思わず「まさか??」と目が点になったが、大丈夫、中身は鍋だった。そりゃそうよ。(ちなみに、アメリカ人、ソニーもニンテンドーもアメリカの企業だと思ってるらしいよ。)

昨日午後、京都に戻っていた岡崎と山本と三人、四条寺町のカフェで雑談。文庫の企画や友の会の計画など。石神井さんの目録、今回はウンチクの所に届くのが一番遅く、まだ見ていなかったので、二人の話に加われず、ちょっと歯がゆい。その後、尚学堂を三人でのぞく。連れフルホン。珍しく200円均一台に山のように本が積まれていた。山本が「ああ、ひとりでゆっくり見たかったなあ」などとボヤきながらも熱心に渉猟、武野藤介を買っていた。こちらはP-BOOK03の『句集書影』の表紙に使うために状態のいい和本を選ぶ。ここで二人と別れて帰宅。
岡崎にもらった『古本生活読本』(ちくま文庫、二〇〇五年)、新直木賞作家・角田光代さんの解説をまず読む。古本あさりがそんなに世の中の役に立たないことだとは、思ってもみなかった(!)

本日は、美術エッセイ集(『歸らざる風景』というタイトルに)の2校が届いたので、終日、図版割付キャプションなどに没頭。石神井目録、ゆっくり読むヒマがなくなったが、石塚友二の署名入り句集を注文する。今回も欲しい雑誌などごっそりあり、全部注文したら数百万円になりそうだ(そんな買い方いっぺんでもやってみたいね)。
昨夜、扉野ブッダ・ハンドよりメールあり。《今日、●●書店で内田百間の『冥途』(三笠書房/昭和十年再厥三版)を求めたら本郷ペリカン書房の古書店シールが貼ってありました。黒地に赤く書店名を入れたお洒落なものです。未見であればカラーコピーしておきます。/買ってから気づいたのですが見返しの遊びをめくると鉛筆で「第三版 12,000-」とあり品川力さんの字でしょうか。/この『冥途』第三版、谷中安規の木版で装幀されており、初版、再版を改装してのもので部数は千部。/店主に値段を聞いて初版じゃないからと千円。/書店票とともに本年最初の収穫でした》・・・そ、そんな本がまだそこらへんに転がっていたとは・・・ショック!
『冥途』の初版は先日取り上げたように稲門堂書店が大正11年に刊行しており、百間初の単行本である。中野書店および新村堂古書店に出ているが、どちらも申し合わせたように262,500円という値段だ。その後、昭和9年に三笠書房から再厥版が出、さらに翌年再厥三版が出た。けやき書店には初版が本文少シミありで68,000円、再厥版が毛筆署名入り63,000円で売られているようだ(「日本の古本屋」による)。今のところ再厥三版は見あたらない。新春早々やってくれるじゃないか。
『北溟』(小山書店、一九三七年)ならウンチクも架蔵しておる。やはり風船画伯こと谷中安規の木版画装である。たしか印アリで2,500円だったと思うが、十数年前に買ったので定かではない。
内田百間『北溟』小山書店 表紙画=谷中安規
『i
feel』冬号(紀伊国屋書店)「新宿のイコンたち、60's」はなかなかいい企画だ。新宿という街はウンチクにとっても一番親しい繁華街だった、むろん70'sであるが。紀伊国屋の画廊や中村屋へもよく行った。とくにウンチクの場合は新宿将棋センターがなつかしい。靖国通りに面したビルの上階にあった。ま、その話は長くなるのでまた改めて。
なかで、白石かずこ×奥成達の対談にある《白石 ジョン・コルトレーンが死んだのいつ? 私はこれからは師匠なしに生きなくてはならないって思った。/奥成 最初で最後の来日が六六年夏、厚生年金会館のコンサートはガラガラだったんですよ。翌年には死んでしまった。六七年の七月十七日が命日です。》という会話に引きつけられる。このライブCD「LIVE
IN JAPAN」が欲しいのだが、ヤフオクでもそれなりにけっこうな値段が付いている。厚生年金ホールとサンケイ・ホールで行われたファラオ・サンダースとの掛け合いによる奔放な演奏が収録されているとか。演奏会は7月11、22日だったから、ぴったり一年後に没したことになる。
以前、ヤフーオークションで落札した後の支払については蘊蓄斎が詳しく説明していたが、ことeBayでクレジットカード払いができないとなると、けっこう大変である。今回eBayで、ブルーグレイの美しいスキレットの出品を見つけたナベツマは、当然ビッド(入札)しようとマウスに手をかけた瞬間、唖然とした。出品者がマネーオーダー(為替)もしくはチェックしか受け付けないと商品説明の下段に書いてあったのだ。
「どうしよう!?」
ということで色々調べてみた。日本国内の銀行から相手の銀行口座に送金するという一般的な方法は、こと海外送金となるとその費用に目玉が飛び出る。だって2千円位の落札物に、送料3千円プラスするのも心苦しいのに、加えて送金費用が4千円もかかるなんて、ベリーベリーなんせんす!!
「銀行はダメじゃ、では郵便局は?」
世界中で使えると噂の「郵便振替口座」、でもアメリカにはこのシステムはないんだってさ。しかもアメリカの郵便局には貯金口座も存在しないので、口座間の送金もなし。郵便局から相手の銀行口座に送金する方法もあるが、これも銀行間と同様に仲介手数料やら口座登記料などなど、色々かかってくる。
最後に出品者の住所宛に「為替証書」を送るという方法。一番安くつくのが、自分でその証書を封筒に入れ手紙をそえて、航空便で送付する方法。これだと、証書発行に500円、書留代に410円、25gまでの航空郵便代110円、計1020円なり! 9.11以降はアメリカの郵便事情はかなり悪いそうで、日本からの郵便物も10日ちかくかかるそうだ。となると、速達としてEMS(国際スピード郵便)を追加すると、合計1700円。ウッ!
と、ここまで調べてため息。あきらめることも人生よ・・・。
「大阪柳屋包装紙」について田中栞さんよりご教示いただきました。大阪・柳屋の包装紙は「富本憲吉」作とのこと。雑誌『愛書趣味』創刊号(大正14年10月)の「ほんやの包紙」第1回が柳屋だったこと。奈良の富本憲吉記念館にはこの実物が展示されており、柳が墨と緑の二色、文字は赤で和紙に木版直刷りとのこと(本屋の書皮が木版オリジナル! 善き時代かな)。『愛書趣味』誌の図版と、記念館所蔵書皮の図版(『富本憲吉展』図録収載)は一部異なっていること(つまり異版があった)。《『愛書趣味』掲載図版の書皮は、雑誌のスポンサーであった青山督太郎が入手したものではないかと私は想像しています。青山は活字問屋・青山進行堂の社主で、大阪在住のお金持ちで愛書家。柳屋の得意客だったはずです。》ということである。深謝です。また、《3月24〜27日に、東京古書会館2階の情報コーナーで「本屋さんのカバー展」をやります。》とも。これは楽しみな企画である。
午前中、まず伊丹市立美術館へ。「ジャック・カロ版画展」を見る。「戦争と惨禍
LES MISERES ET LES MAL-HEURS DE LA GUERRE」を含む神奈川近代美術館のコレクションだそうだが、見事なものである。同時に、カロから少なからぬ影響を受けたゴヤの「戦争の惨禍」連作も展示されていて、こちらも凄い。17世紀も18世紀も21世紀もまったく変わらない、ストレインジ・フルーツの収穫期である、愚かな。
柿衛文庫は短冊展。「我富り新年古き米五升」桃青(芭蕉)など。芭蕉の手跡は難読である。迷路みたい。
大阪へ。御堂筋線心斎橋で降りて長堀通を堺筋へ向かって中程、北側、出光ナガホリビル13階、大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室で「モダニズム心斎橋」展を見る。これは大阪モダン・ファン必見の展覧会だ(〜3/21まで)。ちょうど企画した橋爪節也主任学芸員が出てきたのでしばらく説明を受ける(駄洒落連発を聞かされたということ、『sumus』3号インタビュー参照です)。とにかく橋爪氏のこだわりが随所に生かされた噛めば噛むほど味の出る展覧会。柳屋のコーナーだけは熊田氏の担当だが、こちらも夢二と富本を中心に楽しく美しくまとまっている。紙モノも丹念に集められて、柳屋の重要性を改めて感じさせられる。田中栞さんご指摘の「大阪柳屋包装紙」二種も展示されていた。「平野町」という文字が無い包み紙は畳屋町へ移転した後に使用されたものだという。『大阪人』二月号「モダニズム心斎橋」特集が、要するに、図録代わりになっている。こちらも必見、永久保存版。
会場で高橋輝次さんと待ち合わせて、観覧した後、地下街の茶店で雑談。豊島与志雄『猫性語録』(作品社、作品文庫、一九三八年、松村印刷)を格安で譲ってもらう。十一谷義三郎の追悼記は読ませる。
四つ橋線肥後橋のカロさんへ。石内都レクチャーに参加。同じビル二階のThe Third Gallery Ayaで初公開というビデオ作品の上映と「Mother's」の連作をいくつか展示。カロの壁面にも旧作が並んでいる。今一番上昇気流に乗っている写真家である。何年か前、ちょうど上京していて見ることのできた東京国立近代美術館フィルムセンターでの個展は強烈な印象だった。蒼穹舎には失礼ながら、メジャーな出版社から写真集が出ていないのが不思議だ。今年6月のヴェネチア・ビエンナーレでワンマンショウが決定したということで、マエストロの仲間入りは確実。ハウス・オブ・シセイドウでも年末に薔薇の写真で個展をやるという。写真集やエッセイ集も近日中に三冊連続で出版される。
ご本人は、一見、ごく普通の1947年生まれの女性である。しかし、トークでは自然体のなかに哲学(自分自身で世界を解釈しているということ)を感じさせる発言がつづいた。徹底してリアリストでありながらあくまでロマンチストだというのか、彼女の思考(感覚)は柔軟でありながら頑固である。写真というよりも、表現手段を越えた、アートの領域へ向かうのもまた自然であろう。
帰宅途中、万字屋の平台で野間宏『暗い絵』(真善美社、一九四八年四版)を300円で。なぜかこういう汚い本に強烈に引きつけられる。毎度の苦情だが、表紙にビニールテープで値段表を張り付けるのを止めて欲しい。
野間宏『暗い絵』真善美社、装幀=高橋錦吉
帰宅すると、吉田氏より石塚友二の編著作二冊が届けられていた。驚喜する。感謝感謝。
ホットカーペットの上に寝転がって、昨日届いた洲之内徹の『おいてけぼり』(世界文化社、二〇〇四年)を読む。買おうと思いながら、つい手が出ないでいた。近々、洲之内徹サイトをリニューアルするつもりなので、ようやく注文したのである。気まぐれシリーズの元になった愛媛新聞版「気まぐれ美術館」や『アルプ』の連載などがまとめられている。それにしても、本造りはいただけない。絵の割付がとても見苦しいし、アート紙の本文というのも読みづらい。『おいてけぼり』というタイトルもどんなものだろうか。また、難波田龍起に「なにわだ」とルビを振るとは・・・(ただし新潮文庫版も同じ間違いを犯している)。編集のずさんさは措くとして、洲之内の文章はいい。一見やさしそうで、じつは冷酷無比、といった凄みがこれらの短文にも感じられる。新潮社の気まぐれシリーズが絶版では、新刊で読める単行本はこの一冊だけということになる(『ふるさと文学館
第44巻愛媛』は除く)、ちょっと寂しすぎる。
南陀楼綾繁よりスムース文庫『古本漫画』(仮題)の企画書届く。うらたじゅん「新宿泥棒神田日記」、勝川克志「目白の貸本屋」はすでに原稿が到着しているそうだ(スバラシイ!)。他にアンケートや放談も予定されていて、古本漫画のエキスたっぷり。夏前に出せればと思う。
先日の『忘茶庵発句集』を送って下さった重松氏よりお便り。最近の古書目録で見つけた欲しい本を抜き書きしておられる(いずこも同じ金の欲しさよ)。『大阪人』二月号が「モダニズム心斎橋」特集だということに関して、開催中の梅田・阪神百貨店の古書展(1/13〜1/19)目録に「大阪柳屋包装紙」が45,000円で出ているとか。目録では夢二となっているが、『大阪人』では富本憲吉木版となっているそうだ。明日から始まる「モダニズム心斎橋」展へは明日出かける予定なのでチェックしたいと思う。
その他、年末に届いた目録の中から『蘭梦抄』(昭森社、一九四七年)9,000円、『本の手帖別冊森谷均追悼文集』(一九七〇年)8,000円、『ヴァリエテ』4号(三才社、一九三四年一月)6,000円など欲しい書目を挙げておられる。『蘭梦抄』はこの値段なら安いかも(?)、が、森谷均追悼文集がそんなにするとは知らなかった。岡崎日記の2003年8月8日に神田古書会館の即売会で500円で買ったという記述がある。ウンチクは線引アリ本を知人に貰った。内容はすばらしく、8000円の値打ちはあろう。野田誠三の編集していた『ヴァリエテ』は一冊架蔵しているが、え〜とどこだったか、すぐには出てこない。北園克衛のカット入りだった、たしか。
(日記中断10分間)・・・ありました。第二号、特輯アンドレ・ジイド研究、一九三三年七月一日発行。山内義雄、野田誠三、村上菊一郎、丸山薫、北園克衛、辻野久憲らが寄稿している。「後記」にこうある。
《創刊号の売行きは誠に素晴しい限りであつた。各書店あます所なく殆んど売切れの状態で、続々と大量の注文を戴いた程だつた。書店の云ふ所によるとこの種の雑誌としては、最近のレコオド破りださうで、驚くべき稀な好成績を挙げ得た。》《次号は、編輯者 病気療養のため、少し遅れて九月十五日発行予定です。(ヴァリエテ編輯部)》
野田の筆だろうが、創刊号がそんなに売れたのかどうか、ちょっと大げさな表現なのでにわかに信じがたい。なお二号は限定二千五百部とある。これはたしか1000円で買った(少破レ、記名アリ)。
『ヴァリエテ』第二号、1933、表紙画=ジャン・コクトオ
明日から『アンダーグラウンド・ブック・カフェ』開始。スムース文庫や『ミカン ア・ラ・モード』、EDIの出版物も出品されます。関東圏の方はぜひお出かけください。
残念ながら架蔵の1号と2号の目次には平井功という名前はない、と昨日書いたが、ペンネームを使っていることを扉野が教えてくれた。《最上純之介名義で創刊号「人知れぬ神像」、二号「愛蛇秘曲」が掲載されている》とのことで、チェックしてみると「人知れぬ神像」は次のような詩である。最初の二連のみ。奥は「おくが」、星辰は「ほし」、扉は「とぼそ」、出は「いで」、蒼白は「あをざ」、薔薇は「さうび」とルビがある。
われ、
胸の奥深くに
人に秘めし
神の像あり、――
そは、例へば、
星辰を鏤めたる虚空の上より
この世にあらざる
香霧をふらしめ
あるひは
煉獄の扉に咲き出し
蒼白めし薔薇に似たり
「最上純之介」とは「purest man」ということだろうか? 平井功、弱冠十五歳。扉野良人編「平井功年譜」は『サンパン』3期4号に掲載。スムース文庫でも扉野編「平井功詩抄」(仮題)を刊行予定(今秋?)。
今年、京都で越冬するユリカモメは2757羽だという調査が新聞(朝日、京都版、1/11)に出ていた。十月頃からやってきて五月頃に去って行くそうだ。驚いたのは、京都で初めて確認されたのが一九七四年だということ。昔はまったくいなかったのだろうか。今日の散歩で、桂離宮前の桂川に一羽だけ浮いているのを見かけた。愛宕山から吹き下ろす寒風に頭を向けてひと所にとどまっていた。何思うユリカモメ。
扉野良人より本が返ってきた。貸していたことをすっかり忘れ、売ってしまったのだとばかり思っていたものだ。福島保夫『書肆「新生」私史』(武蔵野書房、一九九四年)がその一冊で、花森安治と佐野繁次郎のエピソードが記録されている。福島は新生社の編集者だった。花森がカットなどをときどき売り込みに来ていたそうだが(敗戦後すぐだろう)、そんなあるとき、ちょうど階下から声がした。
《佐野繁次郎先生は、そちらにおられませんか、と誰かの声が響いてきた。途端に「佐野さんが来ているんですか」と云いながら、氏は大柄な体を冗談かと思わすほどに縮めて、机の陰に隠れる。小声で「もう大丈夫かな」と、階段口の方を窺い、「苦手なんですよ」などと云いながら、体を起こしはじめる。そんなことが何度かあった。》
『暮らしの手帖』の前身の『スタイルブック』を花森が始める以前の話である。花森は佐野の弟子みたいなものだったから、当時の二人の関係が象徴されているような、きわめて面白い逸話だ。
また、同封のメモによれば、1月7日に記した『白孔雀』は平井功がデビューした雑誌だそうだ(残念ながら架蔵の1号と2号の目次には平井功という名前はない)。扉野は年末に金比羅へ参詣した折、観音寺の古本屋で高見順『文芸的雑感』(昭森社、一九四〇年)を100円で、池長孟『開国秘譚』(弘文社一九三〇年)を2,000円で見つけたとのこと。讃岐にはまだセドリできる余地があるらしい(しばしば帰郷しているわりには古本屋をよく知らないウンチクであった)。
恵文社からも「冬の大古本市」の返本あり。おかげさまで、出品数の半分は売れました。前回の三倍ほども出したので(ただし文庫本が半数を占める)、もっと残るかと思っていました。売れた本のスリップを点検してみると、客層がおおよそ想像できるような気がします。今年の年末は(もし第三回があるならば)、ムキを考えてもう少し出品物を絞りますか。
岡崎日記によれば、一昨日は新古本店巡りで外出していたようだ。なぜか、ホッとする。
車谷長吉『反時代的毒虫』について、車谷氏と親しい方から訂正してほしいとのお手紙をいただいた。
《初恋の人に昔、車谷さんが送った手紙は最近になり、その送られた女性が全部、勝手に姫路文学館へ保存の為に送られて、学芸員の人がそれをラブレター展にして客を呼ぼうと企画しているものです。車谷氏は、一度送ったものなので嫌だとは言いませんでしたが、困っていました。したいと思っては、おりません。文化勲章狙いは、余りの推測です》
たしかに憶測である。ただ、ラブレター展が嫌なら断固拒否すればいいのだし、別に勲章狙ってもいいんじゃないかな。作家らしい作家がいなくなるなかで、それぐらい、やや臭みはあるにせよ、車谷という作家に勢いがあるということだ。その方が今年もらった車谷氏の句入り賀状のコピーも同封されていたので披露してしまう。「近什」と一行目にあって、
初鷄や蹴爪逆立て
睨め殺す。
「初鶏」はルビ「はつとり」で、「鶏」のツクリ「鳥」の部分がフルトリ「隹」になっているが、ヘンの方は新字のまま。「睨」にルビ「ね」。正月からこれですよ。風雨強かるべし。
『coto』に関口良雄と洲之内徹について書いたので、安田有さんから郡司勝義『小林秀雄の思ひ出』(文藝春秋、一九九三年)のコピーが送られてきた。山王書房・関口、中村書店・中村三千夫、麥書房・堀内達夫が回想されているページだ。三者三様に文学数寄に徹した古本屋だった。文中に加藤楸邨が選んだという関口の句が引用されており、ちょっといいのです、これが。今度のエッセイ集のあとがきに使わせてもらおうと思う。よって、ここでは披露しない。
『アンダーグラウンド・ブック・カフェ』目録(4号)届く。先日話題にした洲之内徹の小説「流氓」(『文学界』一九六二年四月号)の原稿が写真入りで掲載されている。石塚友二の沙羅書店発行、横光利一『日輪』(一九三五年)が8,400円。『梶井基次郎小説全集』(作品社、二冊、一九三六年)47,250円。作品社の本が高価なのはうれしいような、悔しいような。
【ナベツマ通信・海外デビューその3】
日本のヤフオクでは、落札してから何週間もブツが届かない、なんてことになると大騒ぎになるだろうが、ことeBayにおいてはフツーの出来事。先日、ナベツマも洗礼パンチ!
を受けてしまったほどだ。
落札物の遅延、もしくは支払いなどにまつわる苦情やトラブル相談は、2ちゃんねるのeBayスレッドでは結構な盛り上がりでテンションも高い。まっ、それほど頻繁ということであろう。
ちょこっと幾つかご紹介をば・・・《「EMS(速達)で送ってくれ!」と料金払ったのに、普通のエアーで来たもんで、差額を返せ!とメール打ったら、「あれ、おかしいな? 娘に頼んだんだけど、EMSで送ったと言ってたよ。ほんとに普通ので来た?」と売り主。「とぼけるんじゃねえよ!
ほんとに娘に頼んだのかよお! だとしたら娘がネコババしたんじゃねえか!」と落札者》
ネコババって英語で何ていうんだろう??
また、遅延の言い訳では、「ごめん、バケーションに出かけてた」から、「すまそ、身内に葬式が出て送付が遅れてしまった」というのまで出てくる。日本でも、学校や会社のずる休みにこの手はポピュラーだが、まさかアメリカのオークションでも出てくるとは・・、ちょっと、ね。
eBayで落札したイエローダンスクで作ったリンゴジャム。瓶詰めの後、オリジナルのラベルとカバーで仕上げ。2本の御御足はジャム工場の主。

【ウンチクサイのちなみにコーナー】「ねこばば」は『プログレッシブ和英中辞典第2版』によると、《金を拾ってねこばばをきめこんだ=He
pocketed the money he had found.》だそうだ。「横領する、使い込む」などの意味ではembezzleやembezzlement(横領)という単語もある。
ヤフオクでコルトレーンのCD「GIANT STEPS」(ATLANTIC,1988、原盤は1959)を落札した。800円から始まって二度の延長のすえ890円でゲット(ナベツマさまのお手並み)。名盤なのであらためて感想というような野暮はなし。ナット・ヘントフの簡潔な解説で「ジャイアント・ステップス」の意味を知る。音楽英語があまりよく分からないけど、おおよそのところコード進行のアンバランスな対照の妙を指すらしい。むろんstepsには「音程」と「足跡」の両方の語義が重ねてあるのだろう。二曲目の「カズン・マリー」がリーバイス・ジーンズのCFや映画「スイング・ガールズ」でも使われたヒップスター・イメージの「メイク・ハー・マイン」(1965)に似ているナと思う。
オヤツ時、高円寺にいるという間村俊一さんから陽気な声で電話あり。昨日、例の新「阿佐ヶ谷会」が開かれ、解散後もそのまま編集者の人たちと飲み続けているのだという(!)。で、昨夜は岡崎も参加していたのだが、さっさと帰ってしまった、つれないなあ〜、もう一度呼び出して、芸人のモノマネでもやってもらいたいなあ〜、ということで電話番号を教えて欲しいと・・・岡崎殿、ごめん、教えて差し上げました。
メルマガ「早稲田古本村通信」55号(http://www.w-furuhon.net)配信される。前田和彦氏のエッセイ連載開始だ。また浅生ハルミンさんの日記もスタート。昨年末のセドリツアー、ブックスーパーいとう八王子東中野店で「スノーマン」の絵本を読んで涙されたとか。いい話でしょ。
マン・レイ石原さんの日録に駅弁の包紙コレクションが写真入りで披露されている。以前にも一部アップされて、差し上げますということだったが、今回貰い手が決まったそうだ。三十年以上経つと、こういうものもとても貴重でオシャレに見えてくる。
「読む人」100番までアップする。スムース文庫用にこれからレイアウト。
月の輪さんより二枚目の年賀状来る。関口良雄の息子さんの文章がコピーされて張り付けてある。それによれば、先月、この日録(2004/12/23)でも紹介した『Rewind
1969-2004』の写真に息子さんが写っているそうだ。よく見ると店頭の自転車に乗っているらしい。そしてその写真は関口良雄が撮影したものだという。ご子息の短歌も添えられていた。「半世紀経て現れし少年は父の眼に映りたる我」酔楽囀。
ニセ一万円札が話題になっている。セドロー日記によれば《50歳ぐらいの背広組のお客さん、60%の人が、1万円冊を出すときに「偽札じゃないですよ」と透かしを見るギャグ(?)をする。あまりにも多いので、リアクションできなくなってきた・・・。》(1月8日)とか。TVで見ると、容疑者の使っていたプリンターはキャノンのピクサス990i(7色インク)だった。他に複合機キャノンのMP710(こちらは4色)とスキャナー(キャノン?)、バッファローの外付HDも映っていた。ニセ札が作れるほどの高性能(!)、けっこうな宣伝になったかもしれない。それとは逆に、奈良の幼児誘拐犯が逮捕されるまで、車種は何かについて、いろいろな憶測が飛んでいた。宮崎事件のときに宮崎の乗っていた車がパッタリ売れなくなったので各メーカーともヒヤヒヤものだったらしい。捕まってみれば、ごくありきたりなトヨタ車だった。
ちなみにキャノンのピクサス950i(6色)とバッファローの外付HDはわが家でも使っているが、この機種ではニセ札はちょっと無理。ナベツマがプリンターを購入するときに(当時はカデンツマだった)、それはそれは熱心に比較検討した。ヨドバシでヒューレット・パッカードの紙送りの悪さを指摘して店員をたじたじとさせる場面もあったのだ。
書き忘れていたが、一昨日、TV録画で「チョコレート」(マーク・フォスター、2001)を見た。演出が凝っていて感心した。ハル・ベリー(「Xメン」「007
ダイ アナザーデイ」)がいい女である。アカデミーはじめ主演女優賞総なめだったのも頷ける。ビリー・ボブ・ソーントン(「スリング・ブレイド」では主演・脚本・監督、これもいい映画だった)もなかなかだ。80点。
山本より『Lmagazine』次号から連載開始との知らせあり。また「古本泣き笑い日記」近日更新予定とも。楽しみだ。
塩山氏より『記録』1月号。今回の「奇書発掘」は車谷長吉『反時代的毒虫』(平凡社新書、二〇〇四年)。《ラブレター展実現後は、文化勲章でも射程に?》はマジですよ。ラブレター展というのは、車谷が初恋の人に出した71通の手紙を、姫路文学館の学芸員が発掘したことを指す。『新日本文学』650号に小沢信男さんが、かつて『新日本文学』編集時代に手がけた作家たちの原稿が最近古書店で売りに出されていることについて書いておられるそうだが(高橋輝次「古書往来」、そういえば中野書店の目録に小沢さんの原稿も出ていた)、原稿や手紙の売買や公表は、とくに現存作家などの場合は、けっこう微妙なものがある。昨日届いた中野書店『古本倶楽部』163号も「特集
色紙 書簡」だった。小沢さんの句入り色紙12,600円。淀野隆三の書簡がやはり12,600円。お金がいくらあっても足りません。
昼食を四条大宮のラトナ・カフェで摂り、松原通河原町通西入のタキモトでワインを何種類か購入。オーストラリア、南アフリカ、イタリアの赤と料理用の白。7〜800円程度の安物ばかり。保存のためにこの店は冬場でも暖房をしていない(一年を通じて同じ温度らしい)のは当然とはいえ立派。そこから五条堀川の「ブ」へ久しぶりに。広中和歌子『ふたつの文化の間で』(文化出版局、一九七九年)を105円で。「装画・ブックデザイン 有元利夫」は珍しかろう。有元は前年の一九七八年に第21回安井賞特別賞を受賞しており、表紙にもその受賞作「花降る日」の一部を用いている。『有元利夫全作品
1973-1984』(新潮社、一九九一年)には「装幀本」という項目は立てられていない。
広中和歌子『ふたつの文化の間で』文化出版局、装画・ブックデザイン=有元利夫
「ごめんね遅れて。もう1〜3日で届くと思うから待っててね」だとさ。でもなんで1〜3日で届くなんて言えるのかしらん??
ところが、この予言はまさに的中したのだ! 返事が来て2日後にダンスク鍋は到着した、しかもEMSで(EMSとは国際速達郵便のこと。保険付、受領証が出る)。送付の日付は12月27日。落札してから2週間以上経ってるやん、さもありなん。予言のからくりは、EMSだとPCで追跡できるので、それで返事を出す時点でダンスクが日本にもう到着していることは分かっていたのだろう。通関待ちだったのかも。
eBayはもうこりごり・・・なんてことはない! だって今年お初の落札は、eBayでのヴィンテージ、ル・クルーゼですもん。おほほほ、めげないわよ、わたしは!!
年末に讃州堂書店で購入した『白孔雀』(稲門堂書店、1922.3-10)調べてみると、けっこう珍しい雑誌らしい。「日本の古本屋」では臨川書店が八冊揃いを252,000円でアップしている。単純に一冊割り三万円強だ。こちらは多少状態が悪いにせよ、ずっと格安だった、フォッフォッフォ。稲門堂書店の住所は早稲田大学前、鶴巻町四三九番地。発行者は小柴権六。創刊号、西条八十の後記「池袋から」には《この雑誌の経営を一手で引き受けて呉れた所謂「商売離れの度胸のある」稲門堂主人小柴君に深甚の感謝を寄せて置く》とある。他に内田百間『冥途』(一九二二)、北村透谷『正午の果実』(一九二二)、中山省三郎編輯の雑誌『街』(1926-27、七冊)などを発行している。
『白孔雀』創刊号、稲門堂書店、1922
驚きました。スムースに友の会ができていました。その会長(?)の重松氏より『忘茶庵発句集』(私家版、二〇〇四年)が届けられた。デイリー・スムースにこれまで発表した拙作発句から、主に古書に関するものが集められ、文庫サイズの愛らしい書物にまとめられている。拙句をほめてくださる方々には「そのうち句集をつくりますから」などとあいまいに返事をしていたが、重松氏に先を越されてしまった。ありがたいことである。
これが、なかなか良くできている。本文はインクジェットのプリントのようだが、カラーコピー三丁を綴じ込み、ウンチクの拙い手跡まで影印として再現する凝りよう。ハンドメイドの書套(折り帙)がまたいい。ポーランドのexlibrisと東舞鶴の「ナカムラ文明堂」という書店のシールが添付されているのもニクイ。
それだけに止まらず、拙句の解説もあり、黒木書店と皓露書林の思い出を綴った古書エッセイも掲載されている。どちらの書店もなつかしいなあ。震災十年ですからねえ。なかでも拙句「冬の市十箱ばかりの古本屋」に施された感想(というか連想)がとくに気に入った。
《恵文社【冬の大古本市】詠なのだが、単独で鑑賞するとどうだろう。今はやりのフリマ、ガレージセールかと思うかもしれない。//編者は、何か童話めいた洒落っ気を感じてならない。足穂の小品といったところか。金星堂当時のイナガキタルホでなければ気分がでない。/場所は、トアロードか海岸通りの露店。寒空のテント下に楽譜めいたものがぶらさがっている。【萱草に寄す】と読める。均一の函をさがしていると、みきり本の百間【王様の背中】の特装、亀之助【色ガラスの街】などがある。どれも煙草銭くらいなのだが、散歩のともには、もち重りがする。コートのポケットに入るほどの軽装はないかと、さがしあぐねて漸く一冊購入する。山本文庫の堀辰雄【アムステルダムの水夫】だった。というような具合である。》
ひゃー、こんな露店の古本屋に出会ってみたい。
ウンチクの俳句は、ほんとに突然、昨年三月頃に思い立って作り始めた。それ以前の俳句体験は、蕪村をよく読んだ、という程度。それ以外は中学教科書レベルの知識である。今になって考えてみれば、間村俊一さんと知り合って、その句作からけっこう感化を受けたのかもしれない。同じ頃、湯川書房で個展をしたときに(二〇〇二年)、西東三鬼自筆の「中年や遠くみのれる夜の桃」という短冊を湯川さんが持っておられて、譲ってもらいたかったのだが、ちょと高かった。これらが俳句にグッと惹かれる切っ掛けだったような気もする。三鬼をそれから集中的に読んだ時期もあった。重松氏は永田耕衣のファンだそうなので、嗜好は近いとも言えよう。ただ、実作していると三鬼や放裁のような鮮やかな言葉を持ち合わせていないことが痛いほど分かってくる。自然と、久保田万太郎あたりの定型句に親近を覚えるようになった。昨年中の二百余りの句にもその変化が見えているように思う。
重松氏は昨年二月のパラダイス展のときに山崎書店の物干し台で岡崎に創刊号を示して「名誉会員だ」とおだてられた(重松氏いわく)そうだ。いや、たしかにこの場面、記憶にある。だが残念ながら重松氏の風貌ははっきり思い出せない。また今度どこかでお会いしましょう。今年はイヴェントいろいろやりますよ。大深謝。
『忘茶庵発句集』私家版、編纂・造本=重松慎二
暮れに注文して、すっかり忘れていた横光利一『鶏園』(創元社、一九四二年)が届く。今年初めて届いた古書の包みだ。こういう符合は悪くない。ところで、酉年ということから年賀状の図案はトリが圧倒的に多い。今日までに届いたものだけをカウントしてみると、鶏(雌雄、雛)が44、風見鶏が2、足跡が2、卵が2、酉の字が4、これは同族とみなして54枚にのぼる。全体のおよそ半数である。他にトリということから、鷹、ペンギン、鶴、ハトが各2。鴉、カナリア、カルガモ、フクロウ、カモメが各1。種類不明の鳥が2。それからガルーダ、天使(羽がある)、ハットリ(鳥が忍者の恰好をしている)などの変種もあった。
漢時代の十二支神俑などではトサカのある鶏が見られるから、酉年の象徴は「鶏」が本来的なものである。ただし「酉」という漢字は十二支や方位、時刻の表記にしか用いない。古くは「酉」は「酒」のことだったし、その字形は酒瓶を表している。だから「酉」[you]と「鶏」[ji]とは直接の関係はないと考えるべきだろう。ルーツがそれぞれ別だった方位の酉と十二支の鶏が重なった結果、「酉」をトリと読ませるようになったのかもしれない。
横光利一『鶏園』、装幀=佐野繁次郎
eBayでダンスク鍋に初めて入札したのは、レアな抹茶グリーン25cmポット。どこいぞやの不動産屋から大量放出されたとかで、グリーンダンスクが同時に7つ出品されていた。未使用でコンディションは最高レベル、後期フランス製。スタート価格は29.99ドル。ここでは、なぜかナベツマが入札したダンスクのみ次々と値段があがり、どうも胡散臭かったため途中断念。案の定、最高額入札者が落札したはずなのに、次の日「buy
iy now!」でまた出品されていた(buy it now! とは「この値段で今すぐ買えます!」という表示)。
まっ、こういう場合は2ちゃんねる情報によると、売り主が知り合いに頼んで値段をつりあげるシステムだそうな。よせばいいのに、ナベツマはお下手な英語で出品者に「ダミー使ってるんじゃないでしょうね!?」といちゃもんメールを送った。ああ、もうこの出品者のオークションには出入禁止だろう。いいのよ、だってこの出品者は鍋専門じゃないもん。
ダンスクの2番手は、いかにも北欧チックな黄色25cm(容量5リットル)のポット(下図)。スタート価格75ドルとけっこう値が張ったが、ほぼ未使用で状態は良い。同じく後期フランス製。こちらは、終了時刻3時間を切った辺りから不穏な動きがでてきた。急に値段をつりあげてくるライバルが現われたのだ。終了時刻付近まで動きを見せず、突然間際に現れる入札者を「スナイパー」と呼ぶ。でもなんか違う!
そやつがこれまで落札した物を見てみると、プロレスだのフットボールだのの観戦チケットばっかり、ナベのナの字もないやんか!「はは〜ん、外国人をなめとるな、アメリカン!」とつぶやきながらも終了1分前までぐっと我慢して、速攻で最終入札。ホホホの落札。ダミーは、別登録IDを使った出品者本人かもね。まあいいわサ。手数料分くらい上げて来たんかな? と思える程度だったので許してあげる。
実況報告、eBayナベウララもとい、ナベツマでした。
(**)書かれている内容はナベツマの妄想ということもあり得えます。信じても救われませんのでご注意を。

近所の古本市場で新年初の古本買い。年賀状代わりに届いた500円サービス券あり。されど使わず。今月一杯有効なのでもう少し様子をみよう。若野桂の作品集『Moshino's
Works for Girl Studio』(E.T.、一九九九年)、プチ・マイブームのナンシー関を二冊、東君平を一冊。計420円也。ショボイ買い初めである。
彷徨舎から年賀状。田村さん作詩(曲は募集中)の「ほうこうしゃ
しゃか」を無断引用する。
みながみすごす ふうるほんに
おしえをいただく ときもある
そこにひろがる ほんのうみ
われらさすらい まどいつつ
ともにたずねん ほうこうしゃ
たとえいっさつ ひゃくえんの
きんいつぼんにも たましいが
こめられている ほんのうみ
われらさすらい まどいつつ
ともにたずねん ほうこうしゃ
レンタルビデオで「シービスケット」(ゲイリー・ロス、2003)を見る。娯楽作品としてはよくできている。馬主、調教師、騎手たちが出会うまでのエピソードがやや分かりにくい。もう少し編集に工夫が欲しかった。一九三〇年頃の風俗再現はスマートに仕上がっている。トビー・マグワイア(「スパイダーマン2」「サイダーハウス・ルール」)が好演。70点。
若野桂『Moshino's
Works for Girl Studio』E.T.1999再版
同人の年賀状から。荻原魚雷より《今、10枚前後の短編(掌編?)を何本か書いています》。これは完成すればスムース文庫で刊行予定。また、岡崎より《山本のちくま文庫手帖スムース文庫にしましょう》とも。『彷書月刊』新年号の7頁参照。ビッシリと書き込まれた山本のマル秘日記。刊行決定!
年末に届いていた目録を点検。『ロードス通信』18号。例によって店主大安さんの「ご挨拶」が読みモノ。間島保夫追悼文集について《太宰治の小説に、誰ともわからない饅頭本を寝床で読んで泣きに泣いてしまうという太宰独特の世界をあらわしたものがあるが、そんな読み方をしても堪ええる。間島さんはよく来店するお客様の中でも一度も姿を見たことがない幻の主人の異名があったが、死して一部姿を現した。本人は、こんな追悼文集を出しやがって、まして1000円で売りやがって、と怒っているだろうが、出たものは仕方がない》(注文は古書店街の草まで
matinokusa@ybb.ne.jp)。
臨川書店『和洋古書善本特選目録春期特集号』12号。世の中お金が少々あればたいていの書物は手に入るというような内容。『京雀』(七冊、寛文五年)420万円、京市内の商工諸職案内なんかいいねえ。洋モノでは『Opus
International』(1967-91)か『jazz』(1928-30)なんか楽しそう。
レンタル・ヴィデオで「カレンダー・ガールズ」(ナイジェル・コール、2003)を見る。実話の映画化。英国ヨークシャーの田舎町に暮らす中年女性たちが、女性連盟の支部カレンダーを自分たちのヌードで飾り、一躍有名になる。見事な緑の風景が見所のひとつ。軽いタッチで楽しめる。70点。ウンチクはヨークシャーの中心都市ヨークのB&Bに泊まったことがあるが、水洗トイレの配水管が部屋の脇にあって一晩中うるさかった。それ以外のことはほとんど印象にない。そうそう列車の窓から見える緑の景色のなかに白い原発の冷却塔が異様な感じで蒸気を吐いていた。
昨日ナベツマは恒例の「新年景気動向調査」に出かけた。毎年、2日にデパートを覗いて、人出や福袋の売れ行きバーゲンの混み具合等をチェックして帰宅する。今年の景気予想は「まず良好」だそうだ。「ほんまかよ??」。10時半過ぎ、すでに京都大丸は満員状態。柱の陰には家族総出の福袋隊が待機。こういう場合の荷物番はたいていジイちゃんの役目。11時過ぎの京都高島屋は、地下食品売り場から1階に向けての階段(キハチのソフト売り場横)がローマのスペイン階段になっている。福袋を抱えた買い物客たちが疲れ果て、20人近く鈴なりに座り込んでいる光景なのだ。まさに年1回しか見ることはできない。どうしても見たい人は来年出かけてね。
今年お初のル・クルーゼの出番は28cmの白ポットで作る「ポ・ト・フー」。画像をお楽しみください(!!)

明けましておめでとうございます。例によってわが家はミカン年賀状です。

年末年始、うっすらと雪に覆われた。この時期の雪は何年ぶりだろうか。最近は、クリスマス前後に帰郷し、元旦に京都へ戻るという日程を組んでいる。高速道路の混雑を避けるためだ。1日は、雪のため、予定していた中国道が通行止めになるというアクシデントもあったが、讃岐〜鳴門〜淡路島〜明石大橋から、第二神明〜阪神〜名神というルートで順調に帰宅できた。
年末の古本納めは、讃州堂書店(2004/05/18)だった。そんなにすごい発見はなかったが、『世界文学』、『文学者』、『白孔雀』などの古雑誌を何冊か安値で買って満足。『蝋人形』500円は表紙に惹かれて。他に小沢信男さんの『若きマチュウの悩み―わがバリエテ』(創樹社、一九七三年)を700円で。バリエテシリーズの一冊(他に長谷川四郎、小野十三郎、杉浦明平ら)。戦時中の変わり種教師を描いた「水町教師」は印象に残る。
『蝋人形』昭和22年11月号、二葉書店、表紙=河野鷹思
留守中の郵便物などを点検する。『日本古書通信』906号。巻頭の新連載「江戸の版画家」は『一寸』の森登氏だ。特集「わが古書目録を語る(上)」には中野書店さん、日月堂さんら。八木福次郎さんの新連載「愛書家・思い出写真帖」は津田青楓から。津田と河上肇が疎遠になったいきさつなど。またアンダーグラウンド・ブックカフェのイヴェントとして行われた「八木福次郎夜話(上)」の記録には南陀楼綾繁と池谷伊佐夫氏が登場している。目録頁では中野書店が横光利一の著書をズラリと並べていて、ため息が出た。佐野繁次郎の装幀本が多く含まれる。隣に並ぶ井伏鱒二の『随筆田園記』(作品社、一九三四年)も佐野本だ。15万円也。また、森井書店には佐野繁次郎画稿として丹羽文雄「美しき嘘」表紙・扉とも三枚が89,150円。他に浪速書林には書肆ユリイカの『稲垣足穂全集』(全七冊揃、一九五八年)105,000円が・・・、やれやれ。
『coto』9号。キトラ文庫発行(300円、kitora@sikasenbey.or.jp)。ウンチクは古書へんぺん記第五回「関口良雄と洲之内徹」を寄稿。安田有さんの詩がメチャクチャおもしろい。貞久秀紀氏が「森原さん」と題して森原智子さんを追悼されている文章を懐かしく読んだ。森原さんは一昨年亡くなられた。貞久氏は一九九七年に奈良へ森原さんが来られたときに案内したことを書いておられるが、その時に森原さんは京都へも廻られていて、ウンチクと京都大丸で待ち合わせをし、萩原健次郎さんを訪ねたことを思い出す。貞久氏によれば前年に刊行された詩集『スロー・ダンス』(思潮社、一九九六年)が思ったような評価を得られず苦しんでおられたそうだ。東京でウンチクが個展をすると必ず初日に来てくださった。亡くなられたご主人は美術品のコレクターで、洲之内徹をよくご存じだったらしい。「主人が生きてればねえ・・・」などともらされることもあった。ちょうど昼時で、晦庵河道屋で蕎麦を食べ、三条通を三人で歩いた。あるいはここでも『スロー・ダンス』の話が出たのかもしれないが、記憶からは消えている。不意に「次に出す詩集は林さんに装幀してもらうわ」などと言い出された言葉だけが鮮明に浮かんでくる。そして三条通にある古い店構えを指さし、「こんな感じにしてちょうだい」と注文された。森原さんと別れた後、萩原さんと二人して「こんな感じやて、何考えてんのかなあ」などと首をかしげ合ったことだが、今となっては、その後、詩集出版の話がなかったのが少々残念なような気もするのである。
『大衆文学研究』132号(大衆文学研究会 〒187-0031小平市小川東町1-2-21田辺方)。尾崎秀樹の「「あたま山」考」が参考になった。落語の「あたま山」という不条理ギャグについて考証を加えている。ヤマムラアニメーションの「頭山」もこの話をアニメ化したもの。頭にできた水たまりに身を投げて死ぬというサゲなのだが、尾崎は《四次元世界の存在を予知した庶民の恵知と、それをとりまくたくまないユーモアに頭がさがる》《古典落語の面白さは、江戸庶民の底抜けにあかるい健康な常識にささえられた不合理への郷愁にあるような気がする》と述べ、しかし《江戸小ばなしにはクスグリの要素が強く、諷刺の部分が角をそがれている》《痛烈な変革への欲求は、潜在していない》《「あたま山」はそのなかでもわずかにのこされた諷刺精神の所産といえる》と結論している。この点では、昨年流行したピン芸人たちもまったく諷刺精神に欠けるギャグばかり。これは非常に、残念! サイテーの政治が続く日本なのだから、いくらでもネタは落ちているはずなのだが。ルーズベルト夫人、アイゼンハワー、ニクソン、ローマ法王を痛烈な4レターワーズでこきおろしたレニー・ブルースとまではいかなくとも、年末に見た「ボウリング・フォー・コロンバイン」(マイケル・ムーア、2002)の中で弾丸の値段を法外に高くしろというようなネタをやっていた芸人、あのレベルにもまったく達していない。塩山芳明御大の爪の垢でも・・・(無理か)。
今日、久々の『モクローくん通信』20号が届いた。《人間 座って半畳 寝て一畳》というモク妻内澤旬子の座右の銘がすばらしい。内澤さん、禅の修行までしていたとは。