青山二郎の装幀

* 図版はほぼ同縮尺です
* 引用文中の旧漢字は改めました




自然と純粋 河上徹太郎  表紙
昭和九年三月二十五日再版 芝書店 芝隆一 東京市品川区上大崎二丁目五四三番地 
註記=「再版序」 《意匠 青山二郎》 題字は河上徹太郎夫人の筆 昭和七年九月二十日初版



ジイド全集内容見本 表紙
昭和九年二月五日付「刊行の辞」
青山二郎「装幀のこと」掲載 以下全文

 侠客「呑み込みの久太」は頼まれると。万事は俺が呑み込んだと言ふ調法、装幀なんてこの気がなくちや遣れるもぢやありません。友達の本の装幀の外、した事がないので、他のことは知りませんが、呑み込みの久太で、責任をはたすだけの事より出来ません。そこが一杯です。これが見ず知らずの人のものとか、読んだこともない本の装幀を頼まれた段になると、熱がありませんが、よい装幀をして差上げやうと言ふことになるのじやないでせうか。さういふ装幀は僕には出来ません。難しいからです。
 ジイドの装幀は全集といふこと、店頭でチンドン屋もしなければならぬといふこと、西洋人の本だといふこと。色色考へての上の事で、初めてなのだからお察し下さい。察しのよい方は箱と本を巻いた紙を捨てて下さい。
 箱をキレイに飾つた上に、また本に袋紙をかぶせるなんて、法はないのでせうが、これが僕の浅墓な人情装幀家の夢サ。


 

ジイド全集 函 表紙 カバー欠
昭和九年六月拾五日 建設社 坂上真一郎 東京市牛込区揚場町八番地 


 

私小説論 小林秀雄著   函 表紙 本文組
昭和十年十一月八日 作品社 駒沢弘明 東京市神田区須田町一ノ二八  愛光堂 岩本米次郎 


 

如是説法ツァラトゥストラー ニーチェ著 登張竹風訳  函 カバー 表紙 
昭和十年十二月八日 山本書店 山本武夫 東京市牛込区矢来町七〇 


如是説法ツァラトゥストラー ニーチェ著 登張竹風訳  表紙 
昭和十三年十月十八日(戦時体制版) 山本書店 山本武夫 東京市淀橋区戸塚一ノ五八  六文舎印刷 山本松栄 


如是説法ツァラトゥストラー ニーチェ著 登張竹風訳  函 カバー 
昭和十七年十一月十六日第六版(一五〇〇) 山本書店 山本武夫 東京市麹町区麹町二丁目六  ヤマモト印刷 大河内健二 



生活の探求 島木健作  箱 表紙 
昭和十三年六月二十八日五十三版 河出書房 河出孝雄 東京市日本橋区通三丁目一番地 福神製本印刷所
初版=昭和十二年十月二十七日



続生活の探求 島木健作  箱 表紙 
昭和十三年六月三十日三十六版 河出書房 河出孝雄 東京市日本橋区通三丁目一番地 福神製本印刷所
初版=昭和十三年六月十五日



石榴の芽 丸岡明  函 表紙
昭和十四年三月十九日 日本文学社 古田泰造 東京都目黒区上目黒五ノ二三九五


参考図版=南京赤絵ザクロ四方皿 十七世紀(『陶磁大系45吾須赤絵南京赤絵』平凡社、一九七六年)



創元 第一巻第五号  表紙
昭和十五年八月十五日 創元社 矢部良策 東京市四谷区愛住町十九・大阪市西区新町南通一ノ四 植田庄助



創元 第二巻第一号  表紙
昭和十六年一月一日 創元社 矢部良策 東京市四谷区愛住町十九 植田庄助
註記=後記(p29)に新社屋完成の報告記事あり。新住所は神田区三崎町二ノ四



偶然録 川田順  函
昭和十七年十一月十日 湯川弘文社 湯川松次郎 大阪市南区順慶町通一ノ五三 井下精一郎 井下書籍印刷所



りつ女年譜 舟橋聖一  函 表紙
昭和十七年十二月二十五日 中央公論社 湯川龍造 東京市麹町区丸ノ内二丁目丸ノ内ビルデイング五八八区 有恒社



批評 第五巻第十一号・通巻五十号
昭和十八年十一月一日発行 批評発行所 編集兼発行人=吉田健一 東京市神田区錦町三ノ六ノ二 大庭印刷所 大庭勝元
註記=創刊は一九三九年八月号、廃刊は一九四九年九月号



火の島 阿部知二  表紙
昭和十九年七月三十日 創元社 矢部良策 東京都神田川区三崎町ニノ四 植田喜邦


 

 三好達治  ジャケット 表紙
昭和二十年一月十八日再版発行(一〇〇〇〇万部) 青磁社 米岡来福 東京都神田区西神田一ノ五 新陽堂印刷所
註=昭和十九年六月二十日初版発行



作家論 小林秀雄  表紙
昭和二十一年七月一日 民友社 太田朝男 東京都品川区北品川五丁目四七七 荒井政吉



文学季刊   表紙
昭和二十一年八月一日 実業之日本社 増田義彦 東京都京橋区銀座西一ノ三 国際印刷(株)



晩春日記 上林暁  表紙
昭和二十一年九月十日 桜井書店 桜井均 東京都小石川区大塚町三三



中橋公館 舟橋聖一  表紙
昭和二十一年十二月二十日 桜井書店 桜井均 東京都小石川区大塚町三三



日曜と月曜 高見順  表紙
昭和二十一年十二月二十日 実業之日本社 増田義彦 東京都京橋区銀座西一ノ三 大洋印刷産業(株)原田憲次郎



創元 第一輯 表紙
昭和二十一年十二月三十日 創元社 矢部良策 東京都日本橋区小舟町ニノ四 大日本印刷・光村印刷所
註記=青山二郎「梅原龍三郎」(随筆)掲載。他に小林秀雄の「モオツアルト」、中原中也の詩四篇、吉野秀雄の短歌と島木健作の遺稿「土地」。昭和二十一年の十二月三十日発行だから、当時としてはかなり豪華な雑誌だったように思う。B5版、144頁、定価百円。なお、吉田満「戦艦大和ノ最期」が掲載される予定だったが、GHQの検閲によって削除となったという。



文体 復刊第一号  表紙
昭和二十二年二月二十日 文体社 宇野文雄 東京都中央区銀座西五ノ一 大日本印刷(株)小坂孟 光村原色版印刷所
註記=宇野千代「おはん」、小林秀雄「梅原龍三郎」の他、河上徹太郎、河盛好蔵、高浜虚子、久保田万太郎、佐藤春夫、井伏鱒二、北原武夫、真船豊、高見順。挿絵に石井鶴三、宮本三郎、木村荘八、朝井閑右衛門、伊東深水。また発行人宇野文雄の編輯後記に《青山二郎氏の評論はたうとう締切までに頂けなかつた。次号には頂ける筈》とある。



二葉亭四迷論 中村光夫  表紙
昭和二十二年十月十日 進路社 濱田ミキ 東京都中央区槇町三ノ七 東京印刷(株)森下笑吉



いのちの構図 立野信之  表紙
昭和二十三年二月一日 実業之日本社 梅山糺 東京都中央区銀座西一ノ三 大洋印刷産業(株)原田憲次郎


 第一巻第二号

文学界 第二巻第二号 表紙
昭和二十三年二月一日 文学界社 編集兼発行人=芝本善彦 東京都港区芝田村町二ノ十五 文寿堂富岡工場 勝畑四郎



創元 第二輯 表紙
昭和二十三年十一月三十日 創元社 矢部良策 東京都日本橋区小舟町ニノ四 文寿堂印刷・光村印刷所
註記=特集は富岡鉄斎の絵画・印譜。青山二郎「富岡鉄斎」、露伴「蝸牛庵句集」、草野心平「わが抒情詩」、小林秀雄「「罪と罰」について」、斎藤茂吉「辺土小吟」、幸田文「あとみよそわか」、日夏耿之介「露伴の学問」。



作家論 河上徹太郎  表紙
昭和二十三年十二月十日 日産書房 三浦徳治 東京都港区芝田村町一ノ二日産館 小野通久



恐るべき子供たち 菊岡久利  表紙
昭和二十四年五月三十日 日比谷出版社 式場俊三 東京都港区芝今入町八 スター印刷 星野忠作



読書論 河上徹太郎  表紙
昭和二十四年七月十日 雄鶏社 武内俊三 東京都中央区日本橋江戸橋一ノ七 旭印刷 鈴木竹次郎



アンドレ・ジイド 中島健蔵  表紙
昭和二十四年十一月十五日 表現社 豊島清史 東京都中央区日本橋茅場町一ノ十八「中央起業」ビル 澤田正一