林哲夫の装幀




 左=ジャケット 右=表紙

 ジャケットと表紙

題 名 帰らざる風景 林哲夫美術論集
著者等 林哲夫
発行日 2005年3月5日
判 型 ジャケット 217×140×18mm
定 価 本体3000円
版 元 みずのわ出版




題 名 古本デッサン帳
著者等 林哲夫
発行日 2001年7月13日
版 元 青弓社
註 記 二色、帯なしという条件だったので、わりと図柄には迷わなかったが、黒の他のもう一色をピンクにするかどうか、これには悩んだ。タイトルは明治時代の教科書体を手書きで写した。本の絵は自作エッチング。スケッチブックの背をコピーして使ったのが良かったように思う。長友啓典氏の装幀エッセイ(朝日新聞読書欄連載)に取り上げられたのは予想外であった。



 ジャケット

題 名 アメリカ占領下沖縄の労働史―支配と抵抗のはざまで
著者等 南雲和夫
発行日 2005年8月15日
版 元 みずのわ出版
註 記 アメリカというタイトルの一語から。星条旗はある写真集から拡大して使用。グリーンにするか、他の色(とくにブルー)にするか、かなり迷ったが、みずのわ出版の『なぎさの記憶』とのコンビネーションも考えてこうなった。



 左=函帯 右=ジャケット

題 名 なぎさの記憶2 宮本常一旅の原景
著者等 田中慎二・荒木肇・佐田尾信作
発行日 2005年7月15日
版 元 みずのわ出版
註 記 函は厚手のマーメイドで、文字は印刷していない。その代わり帯にタイトル等を入れた。




題 名 水晶の海
著者等 和田作郎
発行日 2005年3月10日
版 元 みずのわ出版
註 記 黒い箔押しを使ってみた。書体はオーサカ。古書から拾ったピエロ・デッラ・フランチェスカの作品を荒くカラーコピーして原画に使用。ジャケットの用紙はアンドレ(アイボリー)。




題 名 月の輪書林古書目録十三
著者等 高橋徹
発行日 2004年5月26日
版 元 月の輪書林
註 記 伝説的な古書目録を作る月の輪書林から装幀を頼まれた。ここはひとつ自分の一番好きなデザインで勝負するしかないだろう。じつはこのデッサンはできれば自著に使いたいと思って取ってあったのだ。蔵出しである。そして文字は明治時代の教科書などからコピーして組み合わせた。幸い評判も良かったようでホッとしている。デザインを送って、装幀料をすぐくれたけれど、目録が出たのは丸一年後だった。




題 名 朗読の日 夏目美知子詩集
著者等 夏目美知子
発行日 2004年5月1日
版 元 編集工房ノア
註 記 夏目さんの第二詩集。夏目さんの依頼で制作。犬の出てくる作品があったので、わが家の飼い犬ミカンを使った。写真はナベツマ。コピー機で引き延ばして故意に画質を荒くしてある。



 

題 名 宮本常一のまなざし
著者等 佐野眞一
発行日 2003年1月30日
版 元 みずのわ出版
註 記 武蔵野美大時代に宮本先生の授業を拝聴した経験もあり、この本にはちょっと思い入れがある。宮本先生を撮った芳賀日出男氏の写真はどれもいい。ただ、類書が多いため、なるべく雰囲気の違うものにしたかった。「まなざし」という点でも、表情の良さでも、この肖像はピカ一だ。帯に歩く姿を入れてみたが、これが案外好評だった。




題 名 それは湊川から始まった
著者等 登尾明彦
発行日 2004年1月17日
版 元 みずのわ出版
註 記 夜間の湊川高校で教師をしておられた登尾さんの文集。地震までこのすぐ近くに住んでいた。地震の後はじめて訪れてスケッチしたもの。




題 名 ズガ池堤の家
著者等 木辺弘児
発行日 2001年10月20日
版 元 大阪文学学校・葦書房
註 記 『廃墟のパースペクティヴ』(1997)に続く二冊目。水彩画を使った初めての作品で、風景は桂川。ズガ池はため池だが、似たような雰囲気だと木辺さんはおっしゃった。




題 名 平野遼、青春の闇
著者等 城戸洋
発行日 2002年11月24日
版 元 みずのわ出版
註 記 平野遼は日本人としては異色な画家である。どの作品を表紙に選んでもサマになるのだが、そういうときはかえって迷うものだ。「闇」は黒い四角な表題部分で現し、デッサン風な墨絵を白くバックに配した。これが正解だったように思う。




題 名 湊川を、歩く
著者等 登尾明彦
発行日 2001年1月17日
版 元 みずのわ出版
註 記 登尾さんの湊川についての思いが籠もった文集。湊川と聞いて桜のイメージがピンときたのと、刊行時期が春先だったので。写真をコピーして荒くベタな映像に処理して使用。




題 名 「震災五年」の神戸を歩く
著者等 柳原一徳
発行日 2000年3月25日
版 元 みずのわ出版
註 記 みずのわ出版の社主・柳原氏のレポート。模様はザイールのンゴンゴ族の植物繊維を使った織物から。




題 名 どんな木 由良佐知子詩集
著者等 由良佐知子
発行日 1998年3月10日
版 元 編集工房ノア
註 記 由良さんは村中秀雄氏と同じグループ「火曜日」に属しておられる方。由良さんの依頼で制作。俗に「ひっつきむし」と呼ばれる種子をデザインしてみた。これも詩句とは直接の関係はない。




題 名 夜半翁へのオード
著者等 渡部兼直
発行日 1994年6月10日
版 元 編集工房ノア
註 記 編集工房ノアの依頼で制作。水彩画用紙を焔で焼いて模様を作っている。瀧口修造のバーント・デッサンを借用。




題 名 夢の見方 村中秀雄詩集
著者等 村中秀雄
発行日 2002年3月20日
版 元 編集工房ノア
註 記 村中氏の詩集二冊目。書は廣田瑛子女史。村中氏の意向で女史の作品(村中詩を書いたもの)を使うことになったが、大きな作品そのものが送られてきたので、撮影するのに一苦労だったことを思い出す。及川記念(芸術奨励)賞受賞。



 

題 名 おまじない 村中秀雄詩集
著者等 村中秀雄
発行日 1993年9月20日
版 元 編集工房ノア
註 記 村中氏とは同人雑誌『BRACKET』を通じて知り合った。帯を取るとアゲハチョウが現れる。表4側は蜜柑の樹木をいっぱいに描いてある。当時、妻がアゲハチョウを盛んに飼育していたところから。内容とほとんど関係なく、村中氏は、校正刷りを見て「まっこうくさい」という感想をもらした。この詩集で氏は神戸ナビール文学賞を受賞した。




題 名 林哲夫作品集 LES IMAGES ET LES MOTS
著者等 林哲夫
発行日 1992年12月1日
版 元 風来舎
註 記 伊原秀夫氏との共作。氏には、紙や文字の選び方、その他、いろいろ教えてもらった。小さな銅板画を付録とした特装本20部を故前野篤子女史の装幀によって製作した。



 

題 名 天の劇場から
著者等 佐本進
発行日 1991年10月1日
版 元 風来舎
註 記 伊原秀夫氏との共作。段ボールの筒函(左)。



表紙

題 名 審判
著者等 林哲夫
発行日 1988年10月1日
版 元 銀漢社
註 記 題箋は木版画手彩色、たしか二冊作った。この他に普及版を数十部作ったはず。