「波」考
スタホに限らず、確率に左右されるものにおいて必ず論議されるのが、「波」である。
波は存在するのか?するとしたらどんなものなのか?
答えから先に書くと、「波は存在する」。
ただし、それは「過去から現在までの軌跡として」であって、今後どのようになるのかは誰にも分からないのである。
「波が良いから勝てた」「今日は波が悪いから人気なのに負けた」等といったことはナンセンスと言える。
何故なら波の良い悪いは、その時が過ぎ去ってみないと分からないのだから。
確率論で考えてみると、波とは「確率の偏り」である。
毎度おなじみのサイコロに登場していただこう。
1〜6の各目が出る確率が1/6のサイコロを6回振る。
1の目は何回出るだろうか?
確率的には1回である。
ただし前にも述べた通り、多くの試行を行った時にトータル(平均)で6回中1回出るのであって、
6回だけ振ってみたり、多数の試行中の連続した6回を取り出す(例えば1億1回目〜1億6回目まで等)といった場合では、
1回も出なかったり、6回全部1だったりといった「偏り」が生じるのだ。
この偏りが波の正体なのである。
もっと単純な例を挙げると、コインの表裏はどちらが出やすいであろうか?
どちらも同じ1/2であることはお分かりいただけると思う。
では2回投げたら何回表がでる?
そう、2回だけでは答えなんて出せないのである。
確率的に1回であって、ここでは0回かもしれないし、2回かもしれない。
ではこれをスタホに当てはめて考えてみよう。
例えば、WBCに連対してGIレースに出したとする。
単勝オッズは1.8倍。
機械割が90%なら勝率は1/2(50%)だ。
ここでよく考えて頂きたい。
勝つ確率が1/2という事は、負ける(2着以下になる)確率も1/2という事だ。
このレースでの勝敗に関わらず、次のレースも同じようなオッズで出走できる。
ここでは先程と同じ1.8倍としたい。
するとこのレースでも、勝つ確率1/2、負ける確率1/2となる訳だ。
コインの話に戻そう。
表を「勝ち」、裏を「負け」とした場合、あなたの馬がこのGIレース2つで勝つ回数は?
2回勝つかもしれないし、1回も勝てないかも知れない。
平均で1勝なのだ。
ということは、1回のWBC連対という一部分をクローズアップした場合、
その後、連勝することも連敗することも往々にしてあるということである。
あなたが長〜くスタホを続けていけば、トータルで段々と平均値に落ち着いていくのだ。
「機械割って何?」のところで、確率は徐々に収束すると書いた。そこからはほぼ確率通りに推移するとも。
これをグラフにして遠くから見れば、確率の理論値上を真っ直ぐに線が延びているように見える。
しかし一部を拡大した場合、確率の理論値を上に行ったり下に行ったりしながら延びているのがわかる。
この上下のブレがまさに「波」なのだ。
波は確率の結果論である。
スタホのコンピュータが「出す」「出さない」を決める訳ではないことは前回、前々回に述べた通りだ。
「波が良かったから勝てた」のではない。
「勝ったから波が良かった」と感じるのだ。
波の良し悪しではなく、あなた自身の運の良し悪しなのだ。
※ダブルアップの補正率は考慮されていない。