理論編ベーシック版
―先生とマイちゃんの確率基礎講座―
先生:みなさん、はじめまして。理論編の1〜4は読んで頂けましたか。
ちょっと難しく感じる人もいるかも知れませんね。
でもスタホに限らず、確率はメダルゲームをする上で重要な事ですから、マイちゃんと一緒に考えていきましょう。
マイ:先生こんにちは。
早速なんですが、 ”波”って何ですか?
スタホのHPを見ていると、「サテの波が悪い」とか「波を読むのが重要」とかってよく書いてありますけど。
先生:たしかによく見かけるよね。
波について考えるには、確率の事が分からないとだめなんだけど、マイちゃんは分かってるかな?
マイ:う〜ん。ちょっと自信ないです。
先生:それじゃあ、ちょっと復習してみようか。
確率っていうのは、全ての起こりうる事の中で、ある一定の事が起きる割合を表したものなんだよ。
ちょっと難しいから、例を挙げて考えてみようね。
マイ:は〜い。
先生:マイちゃんは、掃除当番になったことはある?
マイ:毎日掃除当番やってま〜す。たまには掃除しなくていい日があればいいのに。
先生:これはマイちゃんと同じことを考えた3年2組のお話なんだ。
このクラスにはA班からE班までの5つの班があるんだけど、割り当てられた掃除の場所は4箇所だったんだ。
で、毎日【クジ引き】をして、「教室」「体育館」「トイレ」「音楽室」と「掃除無し」を決めることにしたんだね。
5本のクジで「あたり=掃除無し」は1本。
クジにはまったく仕掛けが無いとすると、当たりを引く確率はどれくらいかな?
マイ:え〜と、5つのうちの1つが当たりで、どのクジを引く可能性も同じだから…、5分の1です。
先生:はい、よく分かったね。
じゃあ、確率が5分の1ということは、何日に1回掃除を休めると思う?
マイ:う〜んと、5回に1回が当たりってことだから、5日に1回です。
先生:はい、大正解。
ここからちょっと<波>に入っていくよ。
5日に1回休めるってことは、週休2日のこの学校の場合、1週間に1日は必ず掃除しなくていい日が来るのかなぁ?
マイ:えっ。5日に1回休めて、1週間は月曜〜金曜の5日だから…、休めるんじゃないんですか。
先生:ちょっと考えてみて。
A班は月曜〜木曜まで4回連続でハズレを引いてるんだけど、じゃあ5日目の金曜日は絶対に当たりってことになるかな?
マイ:あっ、ならないです。
先生:そうなんだ。特別なルールもなく、単純に確率5分の1のクジを引く以上、
昨日までの結果に関係なく、今日も当たる確率は5分の1ってことになるんだね。
逆の事も言えるよ。
昨日A班は見事に当たりを引いて、掃除当番を免除されたんだ。
で、今日また同じ様にクジ引きをするよね。
そうしたら5分の1の確率で、2日連続で掃除当番を休めることになるんだ。
マイ:5日に1回休めるはずなのに、5日のうち2回休めたり、1回も休めなかったり。
それじゃあ、5回に1回っていうのは、一体どういうことなんですか?
先生:確率っていうのは、長〜い目で見ることが必要なんだ。
今回の例の場合だと、この3年2組が1年生の時から卒業までずっとこのクジ引きをしていたら、
3年間で、5日に1回は掃除当番がお休みになるということになる。
「1ヶ月だけ」みたいにクジ引きが少ない回数だったり、
例え多くクジ引きをしても、「6月の第一週」の様にその中の一部だけをクローズアップしてみたりすると、
どうしても偏りが起こってしまうんだ。
マイ:この偏りが波なんですね。
先生:そうなんだ。
確率を上回っていっぱい当たりが出た時期もあれば、下回って全く当たらい時期もある。
このいっぱい出たり出なかったりが波に例えられたんだ。
回数を多く重ねると、こういった時期を繰り返しながら、確率の理論値に落ち着いていく(収束する)んだよ。
マイ:わかりました。
でも、先生の言う<波>ってクジ引きの結果であって、未来なんて考えられてないですよね。
「波を読むのが重要」っていうのは未来を予想するって意味なんじゃないですか。
先生:この「波を読む」っていう考え方には、【機械割り】について知っておかないといけないね。
【機械割り】とは、ゲーム機の「使用されたメダル(IN)」に対して、「幾ら払い出したか(OUT)」の割合のことなんだ。
で、マシンごとにこの機械割りを決めてお店の利益を出す訳なんだね。
機械割りが90%なら10万枚のBETに対して9万枚を払い出し、残りの1万枚分はお店の儲けになるんだよ。
ここで忘れてもらっては困るのは、この機械割りも確率ってこと。
マイ:この例で言うと、90%というのは確率の理論値で、
出過ぎたり出なかったりを長い時間繰り返してこの値に近づいていくっていうことですか?
先生:その通り!
「波を読む」っていうのは、その機械割りの考え方の誤解から来ているんだ。
機械割りの「設定が90%」で、今現在10万枚のINに対し8万枚しかOUTされていないマシンがある。
そうするとこのマシンは「あと1万枚を払い出すために、当たり易くなる(大放出する)のでは?」って考えてしまうんだ。
だから、ある特定の馬・人・サテライトが勝ちだすと、「波が良くなったから」と考え、
それが自分だと「この波に乗って勝負」と思ってしまうんだね。
もちろんそんな事をしなくても、自然に収束するんだから、マシンは故意に放出なんてする必要は全く無いんだけど。
そもそも回収も開放もマシンが勝手にする訳じゃなく、お店の人が機械割りの数値を変更して行うんだよ。
マイ:先生ありがとうございました。
波っていうのは、あくまで確率の結果論だから、将来を予想するというのは、全くナンセンスなんですね。
先生:マイちゃんは理解できた様ですが、みなさんはいかがでしたか。
最後にもう1つ。
スタホの機械割りは本体に搭載されていて、サテライト毎に設定することは出来ないんです。その必要性もないですしね。
だから、開放サテや回収サテなんていう概念も、人間の感覚が生み出した妄想なんです。
それでは「理論編5.着順決定の仕組み(推論)」へどうぞ。