アメリカ臨床医学留学について

2004/1/4新規掲載

 

このページは「アメリカ臨床医学留学」についてのページです。このページにいらしたあなたの中には、「アメリカ臨床医学留学はどのようなものなのだろうか」と疑問に思っている方もいるだろうし、「この人はどうしてアメリカで内科研修を受けているのだろう」と疑問に思っている方もいるかもしれません。また「アメリカ臨床医学留学に興味はあるが、どのようにしたらよいのか」と思っている方もいるかもしれません。短くですが、アメリカ臨床医学留学について書いてみます。管理人は内科研修をしておりますので、内科のことに関して主に書くことになると思います。参考になれば幸いです。

 現在、様々なホームページ、書籍に多くの情報が書いてありますので、ここではアウトライン、私が大事だと考えていることを書かせていただこうと思います。

 

Contents

1. まず最初に

2. 情報を集める

3. USMLE

4. 実際の臨床現場を体験する

5. 就職活動

6. 内科レジデンシーの実際

 

 

1. まず最初に

動機をはっきりさせる

アメリカ臨床留学に興味があるだけでなく、実際臨床留学をしたい場合、「どうして自分が臨床留学をしたいのか」をはっきりさせておきましょう。人によって色々な動機があると思います。その動機の強さというものがそれを実際成し遂げる際非常に重要な要素になります。(他のことでもそうですが。)動機は何でも結構だと思います。一般内科を勉強したい、感染症科を勉強したい、Family Medicineを学びたい、、、などなど。

私の場合、アメリカでStandard of Careを学びたいと思ったのが最初だったと思います。

 

2. 情報を集める

実際に臨床留学をしたいと考えた時、まずそれがどのようなものか情報を集めることが必要となります。最近ではインターネット、書籍など様々な媒体があり、情報を得ることができます。また、臨床留学を経験された先生からお話を聞くと言うのも情報を集めるひとつの手です。ここで大事なことは、情報を集め、自分なりに考えることです。色々な情報はそれぞれの視点から情報を発信しています。得た情報を反芻して、自分なりにどうすればよいか考えることが非常に大事です。

 

書籍から

様々な書籍が出版されていますが、中でも私の同僚であった岸本暢将先生が書かれた「アメリカ臨床留学大作戦」

http://www.yodosha.co.jp/book/489706676X.html )がお勧めです。

 

ホームページから

「ダラス通信(http://www.dallastsushin.com/ )」、「セントルイス仕事部屋(../../www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/8044/ )」などが私の好きなホームページでした。これら以外にも様々なホームページがあります。

 

セミナーなど

 日米医学交流財団(http://www.janamef.or.jp/ )、野口医学研究所(http://www.noguchi-net.com/ )で定期的にセミナーが開催されています。これらのセミナーに参加するのもひとつの手でしょう。

 

3. USMLE

USMLEとは米国で臨床行為をする際必要となる、いわゆる米国の医師国家試験です。大まかにStep 1, Step2などがあり、Step 1は基礎医学、Step 2は臨床医学の試験です。こちらもどんどん試験の変更などあるようなので、ECFMG, USMLEのホームページ、カプラン(USMLEのための予備校)などから情報を集められることをお勧めします。

 

4. 実際の臨床現場を体験する

実際の臨床現場を体験することが経験にもなりますし、進路を考える際にもプラスになると思います。ひとつの選択肢は、在横須賀米海軍病院、在沖縄米海軍病院(http://www.oki.med.navy.mil/Interns/home.htm )にてエクスターンシップを経験してみることではないでしょうか。それぞれ1週間のプログラムで、実際の医療現場の雰囲気を感じることができます。また、これらの病院では1年間のインターンシップもしており、1年間で様々な科をローテートすることができ、こちらも選択肢の一つです。また、学生の方であれば、6年生の休みにアメリカにて病院見学またはクリニカルクラークシップをされるといい経験になると思います。私は大学6年生の夏休みにニューヨークの病院に合計3週間、見学をさせてもらい、是非ともこちらで働きたいと思いました。

 

5. 就職活動

ここまで短く書いてみましたが、ECFMG certificateを取得したあと、就職活動をすることとなります。Linkにも記しておきますが、日本から米国の内科研修に派遣しているところもあります。それ以外であれば、ERAS(http://www.aamc.org/students/eras/start.htm )を通して、それぞれのプログラムにアプライすることになります。先方のプログラムに志願者に関しての興味がある場合、面接に呼ばれます。面接では志望動機等も聞かれますが、実際のプログラムがどのようなものかもしっかり見ておくことをお勧めします。

 

6. 米国での内科研修について

実際の内科研修について記してみます。「Diary-徒然と」もご参照ください。

 米国の内科研修は3年間です。1年目の研修医はインターン (intern)と呼ばれ、2年目以降の研修医はレジデント (resident)と呼ばれます。インターンの中には、2、3年目に内科に進むインターンと、他科(麻酔科、放射線科、皮膚科など)に進むインターンとに分かれます。

研修内容は外来から病棟、ICU(集中治療室)にいたるまで非常に多彩です。

病棟について述べておきます。通常、病棟ではチームで診療に当たっており、指導医 (attending)の下にレジデント1人、インターン2人、学生1人が一般的なチーム構成です。通常4日に1回当直(on call、といっても夜9時30分まで入院を取ります)、また中日に昼まで入院を取る日の繰り返しです。(例えば、今日当直だとすると明日は入院を取らず、明後日に昼まで入院を取ります。そして、今日から4日後に再び当直となります。)病棟のブロックでは、週一回午後に一般内科の外来を担当します。

 私の勤めている病院では当直の日はインターン1人につき患者さん5人、レジデント1人につき10人が入院させることのできる最大の患者数です。(インターンが5人全員患者さんを受け取った場合、「キャップする」と言います。)私のいる病院ではキャップがあるため、忙しくなっても際限なく忙しくなるということはありません。(もちろんレジデントとして10人1日に入院を取る場合、忙しいですが。。。)また、夜勤(night float)の制度があり、夜勤の研修医が夜は病棟をカバーします。

 

 

ご意見、ご質問は管理人までメールいただくか、掲示板に書いていただけると幸いです。

Back to Top Page