聞きかじり2009聞きかじり ウラジオ&ロシア2010年

猛暑で森林火災25人死亡

10年7月31日朝、NHKTV。西部や中部を中心におよそ1か月にわたって猛烈な暑さが続き、各地で森林火災が相次いで発生している。一部の地域では、火が住宅地まで燃え広がり、30日までに1100余りの住宅が焼け、巻き込まれて死亡した人も25人に上っている。ニジェゴロド州では、500以上の住宅が焼けるなど深刻な被害が出た。
 モスクワでは29日に観測史上最高の38度2分を記録した。森林火災のほか干ばつによる農業への被害も深刻さを増している。

ウラジオストク開基150周年記念コンサートに「第九」

10年6月26日朝NHKTV。1860年にウラジオストクがロシア領として開かれてから今年で150年になるのを記念して、地元の太平洋交響楽団が記念コンサートを開いた。日本やアメリカなど6か国の音楽家およそ100人が参加して、ベートーベンの交響曲第9番「合唱」を披露。音楽を通じた交流を深めた。日本からソプラノ歌手の西尾舞衣子さんが参加し、「少し閉鎖的ではないかと心配していたが、温かみのあるコンサートで感無量だ」と話していた。
 現地では、市の創立記念日のある7月も150年を祝うさまざまな催しが予定され、外国との交流を深める行事も行われることになっている。

北朝鮮労働者APEC会場建設に大量動員

10年6月23日北國新聞_ウラジオストク共同。2012年に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の会場建設に、約3600人の北朝鮮労働者が動員される予定。旧ソ連時代から、両政府の協定により北朝鮮労働者が極東に多数派遣されてきたが、この規模は異例。
 APEC関連の建設現場で働いているのは、6月上旬時点でロシア人1万2千人、中央アジア出身者を中心に外国人1200人。今年中に外国人は7500人に増える予定で、そのうち3600人を北朝鮮、3300人を中国から動員する計画。
 一方、亡命を求める動きが昨年以降頻発しており、ロシア治安当局は連鎖的な発生を警戒している。「ロシアには亡命申請者の収容施設はなく、厳重な管理で未然に防ぐしかない」と当局。また、在ウラジオストク韓国総領事館は4人の北朝鮮労働者を長く敷地内に抱えて、これ以上の収容能力はない。

サーカスの復活を願う

10年6月22日朝NHKTV。サーカスが盛んなロシア。ウラジストクにもサーカス専用の建物があり、団員を抱えていた。過去形を使うのは、3年前に廃止に追い込まれたからだ。
 特に人気のあった熊10頭は、芸を見せる場が無くなり、動物園に引き取られている。また、一輪車など、サーカスでの演技を訓練する子供達も、舞台に立てる日を夢見て練習を欠かさない。
 団長は老朽化した建物の補修に政府の補助を求めて、署名を集めている。家族で楽しめる場を失って寂しい思いをしてサーカスの再開を願っている人々の署名が集まっている。

ウラジオストク農産物見本市に群馬のこんにゃく

10年4月14日夕方NHKTV。こんにゃく芋の国内生産で90%余りを占める全国一の群馬県。国内消費が伸び悩み、販路を海外に拡大しようと、14日ウラジオストクの農産物見本市に参加した。
 昭和村の生産者ら一行10人は、こんにゃく芋から作ったハンバーグや麺など、13種類の製品を並べて、こんにゃくが日本でダイエット食品として知られていると説明しながら試食を勧めた。ロシアでは、日本食が健康によいとして関心が高く、特に女性の注目を集めた。
 群馬県のこんにゃくを海外で本格的に紹介するのは初めてで、この反応をもとに売り込むかを検討していくという。

モスクワの地下鉄で爆発、連続自爆テロ

10年3月29日〜NHKTV等。モスクワで29日朝、通勤客で込み合う地下鉄の2つの駅で爆発が起き、36人が死亡、30人以上がけがをした。
 モスクワの中心部を通るルビャンカ駅で午前8時ごろ、止まっていた地下鉄の先頭から2両目付近の車内で爆発が起き、24人が死亡。 また、45分後には南西に3キロ余り離れた別の駅、パルク・クリトゥールイでも爆発が起きて12人が死亡。
 爆発のあったルビャンカ駅は、大統領府のあるクレムリンから北東におよそ800メートル離れた所。ショッピングセンターやオフィスビルが立ち並ぶモスクワの中心部。駅の真上に、FSB(連邦保安庁、旧ソビエトのKGB)の本部があることから、「ルビャンカ」は旧KGBの代名詞となっている。

 31日、コーカサス地方を拠点にするイスラム過激派指導者ドク・ウマロフ容疑者が、犯行声明を出した。「今回のテロは、ロシアの治安機関が北コーカサスで行った住民虐殺への報復だ」としている。
 自爆したのは、いずれも南部ダゲスタン共和国の女性。ルビャンカ駅での実行犯は情報科学教師(28)で、父親のマゴメドフさんによれば、彼女はダゲスタン教育大で数学と心理学を専攻して2005年に卒業。卒業後は親元で暮らして地元の学校に勤めていた。28日、共和国首都のマハチカラにある市場に母親と出かけてから行方が分からなくなったという。パルククリトゥールイ駅での実行犯は、昨年12月のテロリスト掃討作戦で殺害されたイスラム過激派、ウマラト・マゴメドフ容疑者の妻(17)。

 過去に起こった交通機関爆破事件は、モスクワの地下鉄で2004年2月、朝の通勤時間帯にイスラム過激派によるとみられる自爆テロが起き、およそ40人が死亡。また、2007年8月にはモスクワからサンクトペテルブルクに向かっていた急行列車の線路脇に仕掛けられた爆発物が爆発。2009年11月には、同じ急行列車が走行中に脱線して20人以上が死亡、およそ100人がけが。現場から爆発装置の一部とみられる破片が見つかっている。この事件についてはチェチェンの独立を求めるイスラム武装勢力が犯行声明を出した。

ロシア国内の時間帯を「11」から「9」に削減

10年3月27日。今年の夏時間が始まる28日から、11あったロシア国内の時間帯が、二つを廃止して9になる。行政や経済活動の効率化を図るためで、09年11月の年次教書演説でメドベージェフ大統領が提案していたもの。
 削減されたのは、最東部のカムチャッカ地方の時間帯で、隣接するマガダン地方に統合されて首都モスクワとの時差が9時間から8時間となった。もう一つは西部のサマラ地方で、1時間あった時差がモスクワと同じ時間帯に変更された。変更対象となる五連邦構成体(自治体)が、モスクワとの時差を1時間減らす形で標準時を変更した。
 なお、ウラジオストクとの時差に変更は無く、モスクワとの時差は年間を通して7時間。日本との時差については標準時間は+1で、夏時間は+2となる。
 大統領はさらに、ウラルとシベリアで一層の標準時統合を進めることが可能だとも指摘している。

日本への旅行を呼びかける

10年3月20日朝NHKTV。モスクワの展示場で日本の17の企業や観光施設が参加して、日本を訪れてもらおうと呼びかける催しが、19日から始まった。
 ロシアから日本への旅行者は、観光客やビジネス客など年間6万人余りで推移してきたが、金融危機の影響で去年は30%近くも落ち込んだ。しかし、ロシアの景気が回復の兆しを見せていることもあって、観光旅行などでもっと日本を訪れてもらおうと呼びかけることになったもの。
 また、会場には留学生への支援などを行っている独立行政法人「日本学生支援機構」による留学相談のコーナーも設けられ、日本の大学の授業内容や奨学金制度について説明していた。
 ロシアは、日本政府の外国からの旅行客を増やそうというキャンペーンの対象国になっている。

「渤海」の遺跡調査で、金沢学院大とロシア科学アカデミーが協力

10年3月15日北國新聞。沿海地方から中国、北朝鮮の国境にかけて、渤海時代を中心とした遺跡がある。その調査に、金沢学院大の小嶋教授らとロシア科学アカデミー極東支部歴史学・考古学研究所のユーリ・ニキーチン博物館長らが、09年度から4年間、共同研究協定を結んでいる。
 09年9月の調査では、ラズドリナヤ川までが渤海の実質的支配下にあったと見られる。その裏付けは、同川以北では南で見られる仏教寺院や瓦ぶき建物の遺跡が見られず、城の石垣の積み方にも顕著な違いが見られるということだ。
 3月14〜15日、石川県立歴史博物館でセミナー「北方日本海域の考古学−城と交流」が開かれた。ロシア側から2名参加。ユーリイ・ニキーチン博物館長は、紀元前2世紀から7世紀までの遺跡について、アレキサンダー・イブリエフ研究所副所長は、7〜10世紀に栄えた渤海と、それに続く女真、金の時代の遺跡について説明。15日は天野哲也北海道大教授の講演。
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シベリア抑留死者119人判明

10年3月5日夕方NHKTV。終戦後、旧ソビエトによってシベリアに抑留され亡くなった人のうち、未だに名前が特定できず、埋葬場所などもわかっていない2万1000人について、厚生労働省は、去年12月からモスクワのロシア国立軍事古文書館に保管されていたおよそ70万枚に上る資料の提供を受け、分析作業を始めている。
 先月末までに新たに119人の名前や、亡くなった場所などが判明した。厚生労働省は順次、都道府県を通じて遺族に伝えるとともに、さらに資料の分析を急ぐことにしている。元抑留者でつくる全国抑留者補償協議会の平塚光雄会長は「過酷な労働と飢えや寒さでバタバタと倒れていった仲間たちを思い出すと今でもつらい思いがします。連絡を受ける遺族は、肉親の命があまりにも軽く扱われたことに驚き、涙を流すだろうと思います」と話している。

冬送りの祭り「マースレニツァ」

10年2月16日朝NHKTV。冬の終わりが近づく時期に「マースレニツァ」と呼ばれる伝統の祭りが各地で行われ、太陽に見立てたロシアのクレープ「ブリヌィ」を食べる習慣がある。
 14日、モスクワ郊外の公園では、冬の象徴としてわらで作った人の背丈ほどの人形の周りで歌ったり踊ったりしたあと、人形を燃やし、無事に冬が越せるよう願った。また、二手に分かれて陣地を取り合うなどの伝統の雪遊びが行われたり、ブリヌィが振る舞われたりした。

煙をはくゴミの山(ウラジオストク)

10年2月10日夜NHKTV。毎日、ウラジオストク市民60万人の家庭から出されたゴミが、郊外の海辺に運ばれてくる。そこでは自然発火で大量の煙が噴出している。最近になって、この煙が周囲の環境に深刻な影響を及ぼしていることが明らかになった。
 ゴミの山から300mほどのところにある村に30年以上住んでいる女性の話では、異変に気づいたのは90年代で、村の若い人たちがガンを発病して次々と亡くなっていき、自らも8年前に子宮ガンを患ったという。
 政府は2009年になってようやく煙の影響調査を始めた。その結果、発ガン性が指摘されるベンツピレンという有害物質が含まれていることが分かった。さらに調査を進めると、日本海の水質や海底が汚染されていることも明らかになってきた。ゴミの山から2km沖合いの海底の土壌から基準を超える亜鉛・水銀などの有害な物質が検出された。政府も対策に追われることになった。
 再来年の1012年にウラジオストクで開かれるAPEC会議で世界の首脳にゴミの山は見せられないと、来年までにゴミの山をコンクリートで覆いつくす工事を終える予定。しかし、長年汚染された海や土壌などの対策は、未だ手付かずに放置されている。
 日本への直接的な影響は、今のところ無いものと見られている。

新潟ー極東間の航空便減便、成田就航

10年2月9日北國新聞。現在新潟から極東へはウラジオストク航空が、ハバロフスク、ウラジオストク各市へ週2回往復しているが、3月末から週1回に減便される。新潟ーウラジオストク便は土曜、新潟ーハバロフスク便は水曜、週1回往復となる。これは同航空が成田から定期チャーター便を就航させることになったため。成田ーハバロフスク、成田ーウラジオストク便をそれぞれ週に2回往復させる予定。
 新潟はソ連崩壊後、ロシア極東と日本を結ぶ最大の空の玄関口となってきたが、首都圏の客を成田に奪われ、減便による打撃を受けると見込まれる。
 これとは別に、富山ーウラジオストク便は曜日が変更され、金曜となる。

ロシア正教の伝統、氷点下の海で沐浴

10年1月19日朝NHKTV。ロシア正教では、イエス・キリストが1月18日夜から19日にかけて洗礼を受けたとされることから、毎年、この日に信者がもく浴して身を清める伝統がある。ウラジオストクでは18日夜遅く、およそ300人が日本海につながるアムール湾の岸辺に集まった。気温は氷点下6度と、いつもの年よりも10度ほど高いとはいえ、海は厚さ30センチにまで氷結している。参加者たちは、氷を切り取った海の中に次々と飛び込み、体を震わせながら、ならわしに従って3回、頭までつかって身を清めていた。
 「強いロシアの復活」がうたわれるここ数年、ロシア正教は、その精神的支柱として信者が増加傾向にあり、それに伴ってこのもく浴に参加する人も増えている。

氷上に願い事をかなえてくれる魚の絵

10年1月17日早朝 NHKTV。ウラジオストクで、願い事をかなえてくれるという巨大な魚の絵が氷の上に描かれた。経済危機などで沈んだ人々の気持ちを励まそうという画家のグループの取り組み。
 長さは500メートルもあり、ロシアの民話を題材にしたもの。民話に登場する魚は、どんな願い事もかなえてくれるとされている。絵を描いたシュグロフさんは「この絵を見て気持ちを明るくもってほしい」と話していた。この巨大な魚の絵、氷と共に溶けてなくなるのは4月になってからだという。

ロシア正教のクリスマス礼拝

10年1月8日朝 NHKTV。ロシア正教で使っている暦では、1月7日がクリスマス。モスクワの中心部にある救世主キリスト聖堂では、メドベージェフ大統領夫妻も出席して礼拝が行われた。
 ロシア正教会のキリル総主教は、金融危機の影響で多くの人が仕事を失うなどの困難があったが、今の不況を克服するために国民のさらなる団結が必要だと呼びかけた。また、キリル総主教は、国際宇宙ステーションで、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんとともに滞在するロシアの2人の宇宙飛行士にも、宇宙での活動の成功を祈るクリスマスのメッセージを伝えた。
 全国各地で8000の教会に250万人以上が訪れて祈りをささげた。

シベリア抑留 実態解明を要望−70万枚のカードの分析を急ぐ−

10年1月7日夕方 NHKTV。終戦後、シベリアに抑留された人たちでつくる「全国抑留者補償協議会」の平塚光雄会長ら10人が、7日、厚生労働省を訪れ、長妻厚生労働大臣と面会。亡くなったおよそ5万3000人のうち、いまだに埋葬場所がわからないおよそ2万1000人について、実態の解明を急ぐよう求めた。
 平塚会長らは「シベリア抑留とは、いったい何だったのか、どのくらいの人が犠牲になったのか、いまだにわからないままだ」と述べ、抑留中に亡くなっていまだに埋葬場所もわからないおよそ2万1000人について、それぞれの名前や収容されていた場所など実態の解明を急ぐよう求めた。これに対して、長妻厚生労働大臣は「全力で取り組んでいきたい」と述べ、ロシアから取り寄せている抑留者の情報が記載されたおよそ70万枚のカードの分析を急ぐ考えを示した。
 平塚会長は「元抑留者のほとんどが80歳代後半になるなど高齢化が進んでいる。少しでも早く抑留の実態を解明してほしい」と話している。

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