コンピュータの497日問題

 
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 コンピュータの49.7日問題はご存知でしょうか.これは,32ビットのカウンタが1ミリ秒ごとにカウントしていったとき,オーバーフローするのが,ちょうど49.7日にだそうで.(すみません,自分では計算していないのですが).そのときにそのコンピュータがハングアップしたり,何らかの不具合が発生するのが49.7日問題です.Windowsのあるバージョンや,その他の,あるOSでも発生するのが知られています.

 これと同様に,32ビットのカウンタを10ミリ秒ごとにカウントしていったときに,オーバーフローするのが497日目で,このときに,このコンピュータに起きる問題が497日問題です.これもWindowsのあるバージョンで起きることが知られています.

 49.7日は約1ヶ月半なので,コンピュータをこのくらい連続稼動させることはよくあることです.ですので,この問題の発生件数は多いと考えられ,ソフトウェアのメーカ側でも49.7日問題だと認識して対応する状況は結構あること思います.対処するのにはOSにパッチを当てたり,バージョンアップということになるでしょう.

 しかし,497日問題となると,約1年半ということになります.そうなると,コンピュータはその間には年に1回のメンテナンスとか,何かのトラブルなどが発生して,連続稼動させていることは少ないと思います.しかも,立ち上げて1年半後にトラブルが起きても,他の考慮事項が多くあるため,497日問題なのかどうかの切り分けが難しいでしょう.

 しかし,先日私は実際に明らかに497日問題だと思われる症状に遭遇しました.それは,全国に置いてある数千台の端末のうちの多くがほぼ同時期にハングアップし始めたのです.実は,これら端末は,あるトラブルが原因で,約1年半前に同時期にリブートをかけていたのです.そして,そのリブートした時期から日数を数えてみるとちょうど497日目.もちろん,中には,適当な時期にリブートしていたものもあるのですべての端末ではありませんが.このように,

  1. 端末の数が多かった

  2. 同じ時期にリブートをかけた

  3. 同じ時期に問題がおき始めた

  4. ほとんどの端末が1年半もの間電源を入れっぱなしだった

 といったいくつかの要素が重なったため,497日問題に間違いないだろうと確信できる状況が得られたのです.

 もちろんこの後は,メーカに問い合わせ,このメーカでもそれまで気づかなかった,497日問題のパッチを作ってもらえることになりました.しかし,数千台にパッチを入れるのは容易ではなく,結局1年に1回リブートすることになりましたけど.

 もしかしたら,ルータなどで,連続稼動していてある日突然リブートやハングアップが起きて,他にはっきりとした原因がなかったなら,497日問題を疑ってもよいかもしれません.また,そうなる前に,やはりコンピュータは1年に1回はリブートをするのが良いのかもしれません.

 そして,4970日問題というのもきっとあるのでしょうが,気にする必要はないでしょう.

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Last Update:03/09/05 , Wasabi