オオクワガタの実物を初めて見たのは昭和五十五年頃、東京のデパートのペット売り場で見ました。それほど大きなものではなかったのですが、同時に売っていた幼虫に驚きました。これを幼虫から飼育している人がいるのです。飼育したい欲求に駆られたましたが知識 技術もなく諦めました。その当時に虫の宇宙誌という本のなかにパラワンオオヒラタの11cmの実物大写真が載っていて興奮しました。

その当時は情報が少なく、月刊むし 虫研のクワガタの記事を見ながら手探り状態で飼育しました。材飼育で65mmクラスが出ると大喜びでした。また 材を割る緊張感は現在の飼育方法では味わえない興奮がありました。夢の70mmを目指していた頃が最も楽しい時代でした。

佐賀産  73mm

2003年羽化  佐賀産  73mm

何故 大人がクワガタに熱くなるのか考えると楽しかった少年の日々への憧憬ではないかと思います。リンゴ箱のおがくずを詰めて虫を眺めていた頃が最も良い時代だったのかもしれません。

菌床飼育よって大型個体が作出されるようになると、各産地の比較できるようになりました。クワガタの雄は大型化するとより特長が強く現れます。いくつかの産地を飼育しましたが写真の佐賀産が気に入り育てています。

オオクガタ美形コンテストの応募しましたがディンプルがあるため上位に残れませんでした。

オオクワガタ

昭和三十〜四十年の子供時代は遊びの中心が虫取りで、特にクワガタやカブトの採集には夢中になりました。しかし オオクワガタの実物は目にすることはできませんでした。当時の図鑑にも夜店で特別扱いされるほど少ないとの記述があり、まさに憧れの虫でした。

平成に入ると菌床飼育が開発され簡単の大型が作出されました。これはオオクワガタの幼虫を見つけた朽木に菌糸が回っていることからでした。初期には高温 水分の過多等で夏場に菌床が崩壊してしまいましたが、そのうち高温に強い菌を用いて安定し価格も安くなり、飼育の主流を占めるようになりました。

日本刀のような大顎

関東産のものと比べると体も角も太くがっちりしています。

昭和六十年代に入ると、飼育情報の載った図鑑が出始めました。また 月刊むし フイッシュマカジンで生体を扱った広告も見かけるようになりました。朽木採集の知識も得て山を走り回りましたが、コクワ ヒラタばかりでオオクワガタは取れません。結局 関東の業者さんから買いました。