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『花に嵐のー悲しからずや我が人生』

斉藤文子著


本『花に嵐の』

自費出版文化賞で個人誌部門に入選!


創栄出版刊/自費出版/頒価800円+送料(着払いでお届けします)
/お申し込みはファクスで03-3235-3464斉藤文子まで/ 自費出版文化賞のページをご参照下さい。

目 次


第一章 出生の秘密
1、 田中姓から斉藤姓に
2、 ふるさと矢島町
3、 明かさずに逝った母

第二章 へそ曲がりの思春期
1、 泣きたい時に泣かない子
2、 カルチャーショックの鎌倉
3、 ひたすら故郷へ
4、 地獄で仏のTさん

第三章 ひねくれ高校生活
1、 天の助け、バレーボール大会
2、 高校に入学したものの
3、 初恋のひととき
4、 学校を震撼させた家出事件

第四章 飲食業への道
1、 卒業休みに大分へ
2、 棒に振った就職
3、 彼との皮肉な再開
4、 「エスポワール」開業

第五章 幸せにしのびよる魔の手
1、 居候の外人青年
2、 人任せの育児
3、 夫が逮捕された!
4、 ついに本荘脱出

第六章 「雪路」誕生
1、 第二のふるさと市川
2、 遅すぎた別れ
3、 カエルの子はカエル
4、 ひそかなる戦略

第七章 女と男の機微
1、 修羅場の女たち
2、 社長といわれる種族たち
3、 人を魅了する生臭坊主
4、 みごとにはめられた!

第八章 湯河原に「雪路」あり
1. 背水の陣で湯河原へ
2. 色事は日常茶飯事
3. 小さな温泉町の異邦人
4. 忘れがたい男たち
5. 失われた十年の秘密

第九章 誤算だった小料理店
1、 母を秋田から〃ら致〃
2、 あっけなかった母の死
3、 小料理店「一会」開業
4、 店の恩人、弁護士先生
5、 夢と消えた「一会」

十章 さらば「雪路」
1、 前夫渡辺の死
2、 苦悶した入院の日々
3、 たたかいは終わった
4、 息子たちに迎えられて
5、和やかな日常

あとがき
発行の運びとなって

内容のご紹介

『花に嵐のーー悲しからずや我が人生』斉藤文子著

 本書はホステス「雪路」の名で飲食業界を生きた一人の女性の半生記です。  高校を卒業したばかりの彼女は、ふとしたことからバーテンダーに惚れ込み、飲食業の道に入ります。その夫が博打でつくった借金のために、秋田県本荘市を逃げ出して上京、千葉県市川市でホステス「雪路」の道に入ります。その後、あるオーナーの紹介で神奈川県湯河原に移りスナックを開業します。
 自分史といいながら、ホステスの客取り競争や男女の機微と抗争など、飲食業界の裏表がかなり赤裸々に語られています。彼女の危機を支えたのは、いつも偶然の「一期一会」の人との出会いでした。その彼女もついに力つきて閉店し、飲食業を去ります。
 父親の名を明かさずに逝った母への思慕が、彼女の一途な、そして破天荒な生きざまを支える心の糸でもあったようです。本書の冒頭部分に語られる幼少時代が伏線となり、全編、一気に読ませてしまう面白さです。所々に語られる彼女の人生訓がまた、読者を納得させ、決して成功したとは言えない彼女の半生に、拍手を送りたくなることでしょう。
 (創栄出版、頒価800円。ファクスで03ム3235ム3464斉藤まで。着払いで送ります。)

寄せられた読後感想文から

 「事実は小説よりも奇なり」、自伝というよりはむしろドラマの脚本を読んだような読後感であった。
 第一章「出生の秘密」で、出生当時の状況(事実)が丁寧に書かれていて、「母」なる人の肖像が浮かび上がり、伯父一家とのつながりのただならぬ事情がわかる。波瀾万丈、平安ならざる半生を生き抜いた主人公の活力がどこにその根を張っていたのか、それが読者にひしひしと伝わってくる。
 第二章、三章の思春期の旅発ち・挫折・逃避行の章も、奉公先(鎌倉)の野辺家の人々の活写が生きていて、温もりの感じられる筆致である。奉公先から逃亡する途中、底冷えの酒田(山形県)の夜に出会った「仏」のTさんともども、主人公の人生を彩る「一期一会」がここから始まり、連なってゆく。そのオープニングが鮮やかに読む者の心に焼きつく。
 飲食業に入って以後のエピソードの一つひとつもまた現実感を持ち、「登場人物」も確かな存在感を持っている。それは著者の筆力のみならず、「なんとしても書き残したい」という並々ならぬ意思の賜物でもあろう。「店」という一国一城を切りまわし、「雪路」という名前を背負って幾つもの浮き沈みをくぐり抜けてゆく主人公の日々が、まさに迫真の「ドラマ」として展開し、読者の共感を誘う。
 人生哲学めいたことばも随所にちりばめられているが、決して声高ではなく、呟くようである。そうしたメッセージが素直に受け止められる、と自覚するのは、すでに主人公のサポーターとして取り込まれてしまった証なのかもしれない。
 ドラマティックなストーリーを繰り広げる筆は、そのドラマに溺れることなく、あくまでも乾いている。その辺りのいわばギャップのようなものが、この作品の不思議な魅力ともいえるのだろうか。読み進むにつれ「配役」を意識してしまう。すなわち、視覚イメージを強く感じる作品である。