
はじめに
ブルース・リーは死後30年以上を経った現在でも世界中で、多くのファンを魅了しております。
その証拠に昨年(2005年)にはボスニアと香港の2ヶ所でブルース・リーの銅像が建立された
ことは記憶に新しい。
この企画はそうしたブルース・リーファンの渇望を少しばかり癒すものとして考案されました。
このページのTOPへ↑
幻の「東から来たドラゴン」とは?
「東から来たドラゴン」とは、ブルース・リーの死後、そっくりさんや合成を駆使して
完成された「死亡遊戯」「燃えよドラゴン」の未使用フィルムを使用した「死亡の塔」の
<更に使われなかったシーン>を使用して造られると発表されたものの結局、
製作されなかったブルース・リー幻の主演作品の日本語題名です。
実際、「死亡遊戯」が香港で初公開された時には、本人の出演シーンが僅か12分だったため
ファンが「もっとあるはずだ!もっと見せろ!」と騒ぎになったという報道がありました。
確かに完成された「死亡遊戯」には、それまでスチールで公表されていた「野原のシーン」
「スポーツカーの前でポーズをとるシーン」などが存在しませんでした。
「ドラゴンへの道」の撮影監督で、「死亡遊戯」のオリジナルシーンも撮影した西本正氏は
「屋外のシーンも撮影した。」とインタビューで答えているのである程度の撮影は実際に
あったのだろう。
しかし現在ではこれらのシーンは「紛失」している。と言われています。
このページのTOPへ↑
NEW「東から来たドラゴン」
本作のコンセプトは、幻の「東から来たドラゴン」を完成させることです。
それは、星の数ほどもあるブルース・リーのそっくりさん映画の金字塔を目指すものです。
この映画は、単なるそっくりさん映画でなく、良い意味でのパロディを目指します。
かつて75年〜80年頃にかけて量産された「ブルース・リーそっくりさん映画」に
欠けていたものは何か?それは間違いなく[ブルース・リーへの愛]でした。
「続・ドラゴン怒りの鉄拳」「ブルース・リー物語カンフーに生きる」
「ブルース・リーを探せ」「新・死亡遊戯7人のカンフー」など多くのそっくりさん映画に
主演した、もっともましなブルース・リーそっくりさん役者・何宗道(ホーチョンドー)
でさえ怪鳥音(アチョーの叫び声)をあげることもなく。華麗なステップを踏むこともなく。
京劇独特のポーズを決めるシーンもありませんでした。
これら、そっくりさん映画の製作者たちの「ブルース・リーは死んだんだから、とりあえず
似た奴で映画造ればいいじゃないか!どうせ欧米人には東洋人の顔の区別なんかつきや
しないんだから」と言う大雑把な作品作りはブルース・リーファンを哀しませたものの、
多くのファンは判っていながら、まんまと罠にかかっしまいました。
本作では、過去30年間に渡ってPRされつづけてきた「野原のシーン」や
「スポーツカー前のシーン」などが、ストーリーの中で必然を持って登場するだけでなく。
「ドラゴンへの道」撮影後のブルース・リーが、ハリウッドとの合作である
「燃えよドラゴン」の撮影に入る前に、出演したかもしれない作品としての製作をします。
このページのTOPへ↑

主演 チャン・クォックワン(ダニーチェン)
「少林サッカー」のブルース・リーそっくりのゴールキーパー。「カンフーハッスル」の
斧を操るギャング団のボス役などで、有名なチャン・クォックワンを主役に迎えてと
考えております。
チャン・クォックワンは香港マクドナルド(02)のCMをはじめアジアでのCMタレント
として有名であったところを、評論家たちから故ブルースリーに似ていることから
「小龍」と呼ばれていました。
ツイ・ハーク監督の「霊戦英雄伝」他、何本かの日本未公開作品に出演した後に、
チャウ・シンチーのプロダクションに所属して冒頭の2作品に出演しました。
日本でもチャンのファンサイトが存在しており、驚くべきことに。13歳から25歳前後の
女性ファンを獲得しております。
また、ブルース・リーファンサイトでは、ウォン・カーウェイが監督すると噂されている
ブルース・リーの伝記映画「李小龍」の主役を彼に!との海外ファンの投稿さえあります。
チャン・クォックワンの起用は「少林サッカー」の大ヒットした欧米市場での公開・
リリースを意識した際に充分な効果を発揮するものと考えられます。

ゲスト出演 ジョン・サクソン
「燃えよドラゴン」のローパー役で、ブルース・リーと共演したジョン・サクソンです。
ジョン・サクソンは「燃えよドラゴン」のヒットの後は「エルム街の悪夢」の父親役が
印象に残る程度です。
彼は強盗に襲われた際にも金品を要求されることもなく、強盗に「さあ、言え!
ミスターブルース・リーと共演出来てどんな気分だったか?」と尋ねられた
エピソードで有名です。
そして、「燃えよドラゴン」撮影時のブルース・リーとのプライベートショットを
ペンダントにして販売、昨年にはそれらの写真集を自身のサイン入りでコレクター
アイテムとして販売しています。
良くも悪くもブルース・リーファンにとっての有名人です。
妄想「東から来たドラゴン」制作情報
全世界のブルース・リーファン待望!?「東から来たドラゴン」制作発表。
(2006年10月・映画秘宝より)
全世界のぼんくら男どもが涙を流し、期待と心配に胸を振るわせる瞬間を取材した。
あのブルース・リーがハリウッドとの合作映画「燃えよドラゴン」に出演する前に、もう一本、
映画を作っていたら?という大胆な企画が発表されたのだ。
1973年死後直後に粗製濫造された多くのそっくりさん映画を、21世紀の目の肥えたファンに対して
どういうアプローチで作るつもりなのか?
今では「神」と崇められるブルース・リーのそっくりさん映画は、カンフー映画界の
「ダヴィンチ・コード」になるのか?
主役には「少林サッカー」「カンフーハッスル」でお馴染みのチャン・クォックワンを起用。
これまでの、そっくりさん映画とは一線を画すると言う。
以下は記者発表での問答の一部。
Q(プロデューサーに向けて)どうしてこの作品を作ろうと思ったのですか?
プロデューサー(以下P)
「死亡遊戯」が公開された時に、それまでずっと「ロードショー」や「スクリーン」で
見続けていた写真が、やっと動く姿を見ることが出来てうれしかったし、すっきりしました。
でも、ブルース・リーには他にもスチール写真だけで、まだ動くとことを見ることの出来てない
シーンが幾つかありますよね。それの動くシーンを見たかったんです。
我々のやろうとしていることは「キングコング」オリジナル版の紛失された谷底のシーンを
ピータージャクソン監督が、想像によって復元したことと同じです。
Q チャンさんは、ブルース・リーを演じるということについてはどのような気持ちですか?
チャン・クォックワン(以下C)
我々、中国人にとって彼が取り戻してくれた誇りはたいへんなものです。
それは、ブルースが死んだ直後より今の方が影響が大きいのではないでしょうか?
私はブルースのような武道家ではありませんから、せめて彼の魂を表現出来たならと思っています。
そして、世界中のブルースのファンが、きっと全員に満足してもらうことは不可能でしょうが。
少しだけ、ブルース・リーの新作を見てくれたような気分になってもらえるよう頑張ります。
妄想「東から来たドラゴン」制作情報2
(キネマ旬報 2006年12月)
ブルース・リーの幻の新作を作るという「東から来たドラゴン」の撮影済みシーンの
ラッシュ試写に参加してきた。
注目を集めている企画だけに試写室には既に40人ほどの関係者が集まっていた。
近年、タイアップなどで大金を投じての映画の試写会でもなかなか人が集まらないだけに、
この時点で、この映画の企画者の試みは半ば成功していると思えた。
肝心の映画の方だが、ブルース・リーが生前、ハリウッド映画「燃えよドラゴン」の前に
出演していたかも知れない映画という設定だからだろう、1973年当時の東映映画の色調の
画面の中で「G−MEN75」や「キーハンター」的な物語が進行する。
製作者たちは、ブルースリーのアクションの再現はある程度のところで見限って、当時の匂いを
醸し出すことに腐心しているようだ。それは半ば成功しているように感じられる。
この作品はブルース・リーだけでなく、もしかすると30代後半から50代前半までの映画ファンに
注目を集める作品になる可能性を秘めている。
日本版「KILL BILL」というよりは「アメリカングラフティ」のような感覚を持って
試写室を出た。
妄想「東から来たドラゴン」公開情報
(週刊プレイボーイ 2007年2月)
各社、力の入った正月作品を公開した後、次の力作公開シーズンは春休みと決まっている。
従って正月第2弾作品のほとんどはB級娯楽作品である。
そんな中で、無名の独立系作品ながら断然、注目を集めている作品がある。
「東から来たドラゴン」だ。
伝説のアクションスターにして近代マーシャルアーツのカリスマ・ブルース・リーのオマージュを
捧げたアクション映画だ。
70年テイストのフィルムの色調や、ブルース・リーの未公開映像を再現しているという
触れ込みのシーンは、コアなファンでなければ判らないかも知れないが(おじさんは感涙しました!
よくぞここまでやってくれたと拍手喝采)。
それよりも、ラストに向かって敵の一人娘?の7歳児を守って悪党どもと戦う姿は「エイリアン2」の
ニュートを守るリプリーばりに応援してしまう展開なのだ。
お正月のこってり味の大作の後に無印アクション映画も悪くない。
妄想「東から来たドラゴン」公開情報
(USAレポート 2007年10月)
クェンティン・タンティーノ「東から来たドラゴン」絶賛する。
最高にCOOLな映画だったぜ。判るかい?
世界中の奴らがブルース・リーの新作を観たいて思っていることはアホでも知ってるだろ?
でも、誰もそれを正面切ってやらなかったんだぜ。
それをこの日本のイカした野郎たちは、最高に納得させてくれる「新作」を見せてくれたんだぜ。
なあ「帰って来たドラゴン」(ドラゴンへの道)と「燃えよドラゴン」の間に作られていた
未公開作品て、設定もクールだけど。
悪党が座ってる椅子を見たかい?あれは「死亡遊戯」の中で、アブドール・ジャバールが
ブルースと戦う迄、座っていた椅子だぜ。
しかも「帰って来たドラゴン」でブルースがダブルヌンチャックを披露するシーンで壁側に
置かれていたやつさ。
他にも、見どころは一杯だが、70年代のトウエイ・ヤクザムービーのテイストがやばすぎるぜ。
くそっ俺の「KILL BILL」はさ、ハリウッドメジャーだからな。
クリアな映像を注文されたんだよ。こいつらはわざとフィルムを汚していやがる。
わお。エキサイトするぜ!そうさ。俺たちは映画館の暗闇の中で現実世界とは違うカラーの
カラテ映画に興奮していたんだぜ。