大陸美姫伝
シノプシス
ファーストシーン
ゴールデンハーベスト社に似せた会社ロゴマークと音楽。
必ず黒バックに白と赤文字であること。

タイトル
青空をバックにスーパーインポーズが入る。入った瞬間、フィルム交換時の
ラップ音入ること。
「戦国時代にも拘わらず山里の小国・山角藩では温暖な気候により米が1年に
2度採れるのと。
実直な城主・山角津具衛の為、人々は幸福に暮らしていた。
しかし強欲な家臣・羽間正毅の裏切りにより人々は圧政に苦しめられることになった」
昔の日本映画風に大きな筆文字で画面一杯にタイトル「大陸美姫伝」。
音楽も昔風にじゃーん!と入る。
| 大陸美姫伝 |
闇夜・小さな川の川面が城の燃える炎で赤く染まっている。
じい、に抱かれて小さな舟に乗ろうとしている幼い姫。
姫「あっお城が燃えてる。きれいだなー」
じい「姫さま!」涙ながらに姫を抱きしめるじい。
このシーンは昔のTV版「赤影」を踏襲。
回想シーン
城の中。白装束の殿様。そばに、じい(得座衛門)がひれ伏してる。
殿様「芽衣姫を頼む。そして民・百姓が幸せに暮らせるよう力を貸してやってくれ」
じい「殿!お供させてください」
殿様「得座衛門!わしの命が訊けぬか!早う行け。
おう、それとな、もう2度と盗みはせぬことじゃぞ。わはははは」
(殿様、会心の笑みのまま刀を取り部屋を出て行く)
じい「殿様!」
十年後
ゴビ砂漠の近く。
14歳程度の姫。山の中で一人、日本の横笛を吹いている。
(イメージとしては「七人の侍」但し実際には版権の関係無いもの)
そこへ、同年代の猟師の子どもが現れる。
(北京語で)
振藩(少年)「お前どこの娘だ?珍しい笛だな?」
芽衣(少女)「私はあの山の離れ里に住んでるメイというわ。
今の歌がどこの国の言葉かは知らないわ。
でも、私が小さいころ母様が唄ってくれた歌よ」
振藩「お前、家族とは住んでいないのか?」
芽衣「ええ。じいと住んでるの。でも、じいは凄い武術の達人だから
何も怖くないのよ」
振藩「ああ。お前は、あの山の中に住んでる日本人だな。
お前たちはどうせ国でろくでもないことをして、この国に逃げて
来たんだろうて。うちの親父が話していたよ」
芽衣「ひどいわ。私たちは、いつか国に帰るのよ。でも、家を悪党どもに
盗まれてしまって帰れなくなってるんだって、じいが言っていたわ。
(しくしく泣き始める)」
振藩「おい。泣くなよ。泣くな!00族の男は弱いものいじめなんか
しないもんなんだから」
やがて、ふたりは時折、山の広場でデートするようになる。
ある時、オオカミがふたりを襲う。振藩は戦い何とかオオカミを仕留める。
数日後、芽衣の小屋に夜中にオオカミの毛皮の敷物が届けられる。
翌朝、芽衣は振藩に御礼を言おうと、いつもの場所で待っているが振藩は現れない。
芽衣は恐る恐る振藩の村を覗きに行く。
そこでは振藩が父親から鞭打たれている。
振藩の父「誰にオオカミの毛皮を渡したんだ?00族の男は初めての獲物は
妻にしたい娘に贈ることになっていることはお前も判っているはずだ。
お前はもしかして、あの日本人の娘に大切な毛皮を渡したんでは
ないだろうな!」
振藩は沈黙をして鞭打ちに耐えている。
芽衣は、ふたりの待ち合わせ場所に戻ると、そこに自分が母親からもらった
大切な縫い物を巻きつけて。
振藩への短いメッセージを添えてその場から立ち去る。
そして、その夜、再び00族の集落へ行き。村のかわいらしい娘の家に
そっと毛皮を置いてくる。
シーン変わって姫がじいと一生懸命、武芸の訓練に励む場面の連続。
つまり姫は辛い失恋の痛手と中国大陸に於ける日本人への偏見から、武芸にしか
活路が無い状態となる。
特訓シーン1
じい「姫。じいと同じ動きをせずとも良いのですぞ。自分にあった動きを見つけるのです」
特訓シーン2
じい「水のようになるのです。水には形がありませぬ。瓶に入れば瓶の形になるし、
茶碗に入れば茶碗の形になります。
そして時には静かに人々の乾きを潤し、時には嵐となり人を攻撃します」
落雷。激しい嵐の夜。巨大な堅い木がそびえている。その傍の柳の木のように
細い柔らかな木が今にも倒れそうに揺らいでいる。
しかし実際には巨大な木は雷に倒される。
細い木は揺れながらも倒れない。
じいのテント小屋
振藩とその婚約者が雨に濡れながら尋ねてくる。
振藩「すみません。突然の嵐です。どうか、火にあたらせてもらえませんか?」
じい「どうぞ。どうぞ。00族の振藩だね?日本人の家でよければお入りなさい」
振藩「あっすると。あなたは、もしかしてメイという娘のおじいさんでは
ありませんか?」
じい「ふむ。そうだが。」
振藩「メイは元気ですか?(婚約者の顔を見ながら)あの、その。
僕らは幼いころ友達だったのです」
芽衣(男装で登場。スウォーズマンのブリジット・リンのようないでたち)が
奥の部屋から現れる。

芽衣「それは、私の妹のようだな」
振藩「あなたは?」
芽衣「芽衣の兄です」
振藩「彼女はおじいさんと二人暮らしだと言ってましたが」
芽衣「うむ。私は日本から二人を訪ねて、ここに来たのだ。
だが、私が来た時には妹はオオカミに襲われて死んでしまっていたのだ」
振藩の表情を探りながら、話す芽衣。
振藩 思わず涙を流す。芽衣はつられて涙を流しそうになるが。
それを我慢してうつむきながら言う。
芽衣「芽衣は良い友だちを持ったのだな。この地で日本人のために泣いてくれる
人間が居たとは」
沈黙。嵐の中。燃える炎。(焚き木)
再び来訪者
刺客「頼む!突然の嵐で、少し風雨を凌がせてもらえないか?」
じい「ほほ。今夜はにぎやかな夜じゃな。お入りなさい。どうぞこちらへ」
刺客「おっ先客がいたのか?これはこれはきれいな娘さんだ」
振藩「彼女は来月、私の妻となる女だ。無礼は許さぬぞ」
刺客「無礼は許さぬか。良い言葉だ。」
じい「どうぞ。お茶しかありませぬがお飲み下さい。温まりますぞ」
刺客「ふん。酒は無いのか?」
振藩「止さないか!宿を貸してもらっていてそれ以上の乱暴狼藉は控えるべきだぞ。
お前は何族のものだ?」
刺客「お前たちは知らぬだろうが、わしは日いづる国からやって来たのだ。
そこの王からの命令で、反逆者たちが持ち逃げした宝の地図を探して。
このようなところまで来てやったのさ」
じい。驚きの表情。
振藩「それならば、ここらあたりは的はずれだと思うぞ。
ここらへんには、そうした日本人は居ない」
刺客「いや。違うな。ここのテントにじいさんと娘が住んでいるはずだ。
おい。じいさん。娘はどこだ?」
振藩「その娘は死んだ。オオカミに襲われて死んだんだ」
刺客「なんだと?そうか。それならば明日の朝、嵐が止んだらその娘の墓に
案内してもらおうか。じいさん。いいか?」
振藩「死者を侮辱することは俺が許さないぞ!」
刺客、ゆっくりと日本刀を抜く。
振藩と激しい戦いを始める。
しかし、少しづつ刺客に追い込まれてゆく振藩。
娘 「やめて!この人を殺さないで!私の大切な人なのだから」
芽衣のがーんとした表情。
刺客「ふーん。それではお前は、わしの奴隷になると言うのか?
お前たちの神様に向かって今すぐ誓え。 このわしに一生を尽くすと」
振藩と娘の表情のカットバック。激しい音楽。
やがて、ゆっくりと立ち上がる芽衣姫。
芽衣(北京語なまりの日本語で)「お前は武士としての誇りを持ってないのか?
異郷の地で日本人の名を落とすな」
刺客「ふん。今まで黙っておったから腰抜けかと思っておったが。
少しは骨があるようだな。本物の日本人の凄さを冥土の土産に知って
ゆくがいいぞ」
芽衣姫は日本の武芸とカンフーを混合させた武術で刺客を翻弄して倒す。
振藩「済まない。助けてもらった」
芽衣「妹の友人なのだ。当たり前だ。(娘の方を見て)
お前は良い妻になれるだろう。この男と幸せになってくれ。
そうそう、お前に一つだけ頼みがある。お前のその腕に巻いている布は、
もしかして妹からのものではなかったか?
もし、そうなら、その布を俺にくれないか?お前にはもう必要ないだろうから」
振藩、躊躇するものの布を渡す。激しい音楽。
夜が明けて雨が上がり、馬に乗って去ってゆくふたり。
小屋の中で、荷造りを始めるじいと芽衣姫。
芽衣「じい。我らは日本に帰る時が来たようだな」
中国・山道
子どもが盗賊に捕らえられている。金持ちの子どもだと間違えられて誘拐されたのは
貧乏な小作人の子どもだった。小作人は大尽に助けてくれるように頼むが
無視されてしまう。
悲観にくれる小作人を見る、じいと芽衣姫。ふたりが目配せする。
戦いの前に姫に諭すじい
じい「姫。私達は幸せです。間違いを犯すことなく生きてこれました。
それは亡き大殿のお陰です。今日、ここで死ぬこととなってもそれは
悔いはありませぬ」
姫「じい」
中国・盗賊の根城
じいと中国人女性が子どもの親のふりをして入ってゆく。
子ども泣き止むものの、ふたりが知らない大人であることに気づく。
そして、その表情を読む盗賊たち。
乱闘が始まる。じいはチャンバラ。芽衣姫はカンフーで戦う。
戦いを始める中でじい、姫に話しかける。
じい「姫。今からじいが鳥のような鳴き声を出しながら戦いまする。
これは敵を威嚇するだけでなく声を出したり出すきっかけを変えて
敵を混乱させるためのものです。お笑いなさるな!」
じい、怪鳥音を発しながら敵陣に入ってゆく。
盗賊たちはふたりに征伐されるが、じいは瀕死の重傷を負う。
じいの臨終
じい「メイシャオチー。お別れです。メイシャオチー、今まで楽しかったです。
お別れの前に話しておかなくてはならないことがあります。
あなたの本当のお名前は芽衣さまと言う、海の向こうの国のお姫様です。
ここで、あなたの為に今からじいが言うこと言葉を紙に書いてください。
良いですか?
私、芽衣姫は二十歳の誕生日までに国に戻り、城主となる。
そして奪われた二百万両を取り戻し民百姓の為に役立てる。
そう書いてくだされ。そしてその実現を疑わず歩み続けてくだされ」
以下、落城〜脱出シーンの回想。
あるいはいつか作られる「大陸美姫伝・外伝―唐人盗賊団」に含まれる盗賊時代の
じいと殿との出会いのシーン。
じい「大殿様との二つの約束。一つしか守れませんでした。
じいはあの世で大殿様にまた叱られます。
ですが、また大殿様にお会い出来るのはうれしくもあります。
姫様どうぞ、じいの約束を果たして下さいませ」
姫 「シーフー!シーフー!」
予算があれば、じいの葬儀シーン
雨の中、埋葬される、じいの棺に追いすがって涙ながらに抱きつこうとする姫。
姫 「シーフー!」
あまりの取り乱しぶりに、見かねた中国人女性が、後ろから頭を棒で殴り気絶させる。
後方で助けられた子どもが泣きながら見ている。
ラストタイトルバックの後で、子どもが、じいの墓に野の花を奉りに来ている
シーンを入れる。
「荒野の七人」のブロンソンを引用。
舞台は日本に移動
宿場町・薄汚い茶屋で食事をしている姫。渡世人のようないでたちだが、
チャイニーズテイスト。
後ろから手裏剣が投げられる。首をかわし自然に避ける。
再び5本の手裏剣が飛んで来る。姫座ったまま、机の上の皿を取り片手で皿を動かす。
机の上に手裏剣の刺さった皿を置くと、皿はその瞬間、粉々に砕ける。
手裏剣は机の上に立つ。
再び手裏剣が飛んで来る。今度も右手ではお茶を飲んでいる。
左手のみを後ろ向けて動かす。指の間に入る手裏剣が四本。
それをもったまま後ろを向くと投げてきた相手にあっと言う間に投げる。
倒される忍者。
姫。ゆっくりと立ち上がり森の中を歩く。
姫(独白)「私は一体、何者なのじゃ。姫なのか?武芸者なのか?
どうすればあだ討ちを成すことが出来るのか?
じい!私は何を信じてゆけば良いのじゃ!」
姫。偶然、廃寺の前へゆく。人の話声に聞き耳を立てる。
日本・田舎の廃寺の中
百姓たちが一揆の相談をしている。
百姓A「城で2年に1度開催されるご前試合におらたちの仲間が入り込んで、
隙を見て殿様を討ち取るのはどうぜい?」
百姓B「誰が試合に出るんじゃ?わしらは誰も剣術なんぞできねえぞ」
廃寺の扉を開ける姫。(怒りの鉄拳の道場を開けるシーンを踏襲)
芽衣「私が出よう」
城・ご前試合
真夏の熱波で空気が揺れている。あるいは風が強く粉塵が舞っている。
レセプションとして和太鼓の演奏がされている。
この和太鼓の曲は「死亡遊戯」東宝東和版の予告編を踏襲。
その演奏に合わせて、不気味な踊りが繰り広げられている。
それは、「地獄の黙示録」のマーティン・シーンを踏襲する。
突然、太鼓の演奏とは異なる合図の音が鳴る。
城主の登場。城主の隣には穴花夫人が毒婦らしく立っている。
城主「みなのもの。よくぞ、おいで下さった。おのおの方の研磨された武術を
学ばせていただくこと甚くうれしゅう思う。
優勝者には充分な褒美を準備しておるので・・・
(燃えよドラゴンのハンの台詞を踏襲)」
夜、武芸大会への参加者、浪人・楼刃に話す城主。
城主「楼刃殿、私は大変貴方の武芸を買っております。是非、私の為に働いて
貰いたい」
楼刃「ありがたいお申し出。私のような無骨者に勤められることがありますれば
喜んで仕えさせて頂きたい所存です」
城主「うむ。少し山奥の中での勤めとなるが良いかな?」
楼刃「もしや、隠し金山のことでは?」
城主「ふふふふ。いやいや楼刃殿は知恵も廻る。その通り。
わしらが苦労して見つけた金を、先代は愚かにも民百姓のために使うと
申した。そんなことはせぬとも百姓どもは教えられなければ今で充分
幸せなのだと言うたのじゃが。
あの男はどうしてもいう事を聞かなかった。そこで死んでもらったわけだ。
金に苦労しておる楼刃殿には判って貰えると思うが…」
ご前試合
姫と父の仇・小原の試合。
(全体に「燃えよドラゴン」のオハラとの決闘シーンを引用)
小原は姫の刀を強力で投げ飛ばす。追い詰められる姫。
しかし、姫の驚異的な連続キックに倒され腰を打つ小原。
小原「あいたっ。おーあいた」(ここは「ドラゴンへの道」のウォン・イッシク戦
から引用)
とうとう小原、右目を潰されて怒りのあまり、そばにあった磁器を割って
姫に襲いかかる。
城主「小原!」
小原、言うことを聞かず姫に挑むが姫の超人的な蹴り技で負かされる。
城主に耳打ちする家臣。中国からの美人剣士が姫であることが判明。
実は百姓グループの中に裏切り者がいた。百姓たちと四十朗たちが応援に
なだれ込んで来る。
ひとまず、城の中に逃げる城主。

城の中にひとり城主を追って行く姫。
城の中には各層に武術の達人が待ち受けている。
格闘中、口に付いた血をペロッと舐めてペッ!と吐き出し。
相手をキッと睨みつける姫。

城の中、2段目
長刀持ちの女性武芸者が待ちうけている。
イメージとしては岡田敦子氏。
長刀使い、幾つかのポーズを見せ、最後に床を長刀でバシン!と大きな音を立てて
ポーズを決める。
姫、不敵ににやりと笑う。そして後ろからヌンチャックを出す。
姫「そっちは大きくて固いけどそれが本当に一番かしら?
水のように変幻自在なものが一番強いて知ってる?
つまり、貴方。今から痛い目に逢うてことなのよ」
ヌンチャックを振り回す姫。
驚いて目を見張る長刀使い。(怒りの鉄拳を踏襲)
城の中、3段目
????な武芸者。はじめは部屋の中で寝ている。
姫が来てゆっくり起き上がる。
異様な武芸者の風貌を見て姫、尋ねる。
姫「日本語は話せるのか!」
武芸者「もちろん!」
天守閣。天守閣は迷路のようになっており、そのついたてには所々、穴が開いている。
そこに逃げ込んだ城主との戦い。
城主は最後は天守閣から落下して、城門の先代城主ゆかりの品と判るようなものに
突き刺さって死ぬ。
姫が鼻を親指でこすって、にやっとするシーンでストップモーションが入り終わる。
「終」の筆文字が大きく入って終わる。