





























音楽大陸![]()
ここでは、僕がその日に聞いて印象に残った曲と共に
ちょっとしたエピソードやコラムなどを添え、
‘日記’として書いていきたいと思います。
◆ 坂本龍一 / 戦場のメリークリスマス
心なしか最近、ピアノの音が妙に胸に響くようになった・・・。ここでいつもかけている「夏影」という曲もそうだが・・また坂本龍一のもそうである。これらはだいたい夜になって聞くことが多い。聞いているとまるで、どこかへ誘ってくれるみたいに感じてくる。ゆっくりとした流れの中で、その日その日での様々な情景が浮かんできて、頭の中を駆け巡る。音楽に精神を委ねながら、今日の自分をほんの少しだが冷静に振り返ることができている・・そんな気がする。でも振り返るといっても、反省するという訳ではない。今日の出来事が部分部分、ただ浮かんでくるだけ。それらに幸不幸をつけずに、ただ眺めているだけ。ただの余韻を、ただ楽しんでいるだけ。自分に都合のいいよう、ただ明日を夢見ているだけ。さっき誰かに話した言葉をもう一度、ただ自分の中で反復しているだけ。もう一度それらを、噛みしめているだけ。全て自分が自分であること。‘今’を生きていることに違えぬこの時を生きる自分を、ちょっとだけ・・ただ確かめてるだけ。
「うん」
そして、ただ微睡みの世界に身を委ねてゆくだけ。心地よいピアノの音色と共に・・・
〜5.19
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◆ 緒方恵美 / タイム・リープ
〜ルコ的家族論〜
『もしもあなたの住み慣れた家が突然なくなってしまったら・・』
・・こんなことを聞かれた。そう言えば生来、家族を離れたことがなかった。そして大学に入って初めて離れることとなったのだ。だから今まで、客観的に見てみる事はできないと思ったのかどうか、家族について考えてみたことなどなかった。多分、「家族といる」ことが当たり前すぎてその当たり前すぎることに目が向かなかったのだろうが。今回のことが改めて家族について見直してみるきっかけになったので、強引ではあるが今まで考えた限りの自分の家族観を話したいと思う。
まず人間は素よりこの世のありとあらゆる生き物は、次なる世代への命を紡ぎ、自分達の種を残してゆこうと願う。そのため我々は必然的本能的に家族を築くのである。しかしそもそも、家族の存在は定義できても、其の持つ意味が万人にとって定かであるわけではない。勿論それは百人百様の解釈に委ねられて然るべきだし、自分と同じ考えの人がいて欲しいと願ってはいるわけではない。自分にとっての「家族」の必要性が(自分なりのぶっきらな解釈で)少しでも再確認できれば、そして願わくばあなたもあなたなりの考えでそうして下されば・・と思うだけである。
結論を先に言ってしまうと、「家」とは生きてゆくために自分にとって不可欠な空間であると同時に、心を休めることができる・・・「依り所の1つ」である。
人は頼るものなしには生きられないと思う。それはどんな人でも何かに頼って今まで生きてきたからであり、何かに頼って今を生きているからである。洋服1枚からご飯1杯に至るまで、全てを自分でまかなうことは不可能だ。それは人間として生きるなら、避けられないこと。生まれた瞬間から背負っている十字架である(無論その十字架は、自分が成長し、やがて頼られもすることによって薄らいでゆくが。ここで言いたいのは、だから真面目に、人に頼られるように生きたほうがいい、ということではなく、ただ誰もが依り所を持っているという事実のみである)。つまり「家」を持ったことがない者はいない、と言うに等しい。「人間として生きる」ための引き換え条件のようなものとして、人は何かに、誰かに頼って生きる。だから、自分の安息の場、居場所である「家」なくしては誰も生きてゆけなかったはずだ。
さらに、いま「家」を持たぬ者はいない。なぜならいかなる人でさえ、帰る場所を持ち合わせているからだ。こんなことを言うと失礼だが、ホームレスの方たちは家が無い、と言われるかもしれない。しかし、彼らだって生きてゆくために頼るものがある。頼る人がいる。寝る場所がある。食事を取る場所がある。それは立派に1つの「家」であって、「居場所」であって、それ以外の何物でもない。だから誰もが依る所として、「家」がある。
余談が過ぎたが、もし突然住む所を失ってしまったら・・などと考えると、上述のように自分にとっての「家」のあり方というものを見直さずにはいられない。もし本当に自分の居場所、依り所を失くしてしまったら..自分はきっと、頼れる者の居場所をしばらく共有させてもらうだろう。そして寝泊りして生活する所としての「依り所の1つ」を分かち合う代わりに、自分もその相手に別な依り所(ここでは勿論具体的な場所ではない)を与えて暮らす。それが人間として暮らすことだと思うからだ。それしか今は浮かばないし、それ以外の方法で暮らせるものなら教えて欲しい。人間が人間であるため、又人間らしく生きるために必要な「家」とは、自分にとってこのような存在である。そしてそんな「家」を共有する者たちこそが、「家族」である。家族とは何も、血が繋がっているからそうなのではない。それに血が繋がっているからと言って必ずしも「家族」かと言うと、そうとは限らない。さらに、人間でなくてもよい。つまり、全く関係がない。自分が思う「家族」とは、同じ居場所を有する共同体。何かを与え、与えられ、笑い、泣き、共に生きてゆく。また、その生きた証。ほんの一時であっても..。そんな存在。だから頼るべき者とは自分にとって、家族に他ならない。一人暮らしであっても、寮生活であっても、独りで暮らすことにはならない。家族が変わっただけである。新しい居場所に足を踏み入れ、頼るべき者たち、新たな家族と知り合っただけである。家族が飯を作っていたのに、その家族がいなくなってしまった。それは、自分がもはや飯を与えてもらう存在から脱したから。依り所を一つ卒業したからである。全て、人と人とは繋がっていると思うから。だからこんなおかしなことを言うのも、本当に人は独りでは生きてゆけないと自分は思うからだ。人は所詮、独りである...けれども、決して独りでは、ない。
この家族観を下地にすれば上述の「家」の在り方がしっかりと定義できるはずである。無論、礎となるこの家族観はでたらめや奇麗事と片付けてしまうこともできる。しかし社会的な束縛を全く持ち込まず純粋に『家族』の存在意義を考えるとしたら、今の自分にはこのような理想解釈しかできない。
人は弱い。だから、依り所を探す。安息の地を探す。一回、一時限りのものであっても。そして家族と出会う。居心地のよい空間の中で。自分の居場所の中で。そこは自分が生んだものかもしれない。与えてもらったものかもしれない。そんなことはどうでもいい。自分の「家」には変わりないのだから。そして…そこで出会う『家族』たちとの、費えぬ絆。その繋がりこそが、弱い人間の確かな強さである。
〜5.11

◆ ブルーハーツ / 終わらない歌
ここ落ちたら2浪。ただ、それだけ。それ以外は何も覚えていない。いや、それがあまりにも強くて、他のことが自分の中で薄れてしまっていただけかもしれない、今考えると。
崖っぷちだった。受かると思ってた。でも落ちるとも思ってた。「ダイジョブだって」周りにはそうやって見栄を張ったりした。「落ちたージロウ決定だ〜!」そうやって開き直ったりもした。それは自分の言葉ではなかった。機械となった口が言葉を置くだけ。だから結局は、誰にも何も言えなかった。自分さえその話題を拒絶したんだから。もし落ちたら...そんなこと、考えたくなかった。もし受かったら...そんなこと、浮かんでこなかった。既に、記憶の奥底にしまっていたからかもしれない。触れたくなかった。自分の中で鍵をかけた。そして残ったやり場の無い気持ちを吐き出すように、毎日ネットに向かったり、ゲームをしたり・・とにかく趣味に明け暮れた。センター試験が終わってからは、一時たりとも勉強はしなかった。勉強すれば勿論そんな不安も消えるだろう。受かる確率だって上がるし。でもなぜかしなかった。...しなかったのではなく、できなかったのか。今思った。
ただ、居場所が欲しかった。不安を忘れたかった。オレは弱かった。とても、とても。「ダイジョブだって」「落ちたージロウ決定だ〜!」「オレさ、センター終わってから全く勉強しないで遊んでたんだぜ」一体どれだけ言っただろう。どれだけ聞かれただろう。オレの強がりを。これだけ言ったんやから、流石にオレの脆さを悟られてるだろうな。・・・オレって奴は。でも今になっても何も言われないんやから、意外と気づかれないままかもな。オレってば、役者やな。・・あ、でも故意と気遣ってくれたんかもな。それだったら、心からありがとうを。そして...
そして。周りは見渡す限り山しかない。そんな場所に、今オレはいる。
〜5.10
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◆ ゲーム「Air」より / 夏影
負け惜しみかもしれません。
生まれてから今まで生きてきた中で、思い出せる限りの自分を振り返って見ようと思いました。今の自分とのつながりを断ってみて、まるで別の人から自分を見るように、今一度・・。別の見知らぬ場所で。時間をかけて、ゆっくりと。
そうすることで、何か得られるものがあるのかもしれません。全くないのかもしれません。でも、それでもいいのです。ただ、そうすることが今の自分にとっては必要だと思ったからです。だから、そこから何かを得ることが目的ではないのです。自分は今まで、一体何を考え、何に打ちこみ、何に出会い、何に喜び、何を嫌い、何を得てきたのであろうか・・・。たとえ知ることはできなくとも、少し、ほんの少しだけでも、心をトントンと叩いてみたい、と・・・。
ふと、思いました。「良い大学に入りたい。」自分の中に渦巻く権力欲は、一体自分に何をくれるのでしょうか。お金ですか?名声ですか?それとも、それ以上の何か・・・?すみません。今のオレには、更なる権力欲への階にしか見えない・・・手に入れた先には、それに浸っている自分しか見えない。夢の欠片も見当たりません。きっと・・・きっと、耐えられない。だから・・・
ふと、思いました。周りは見渡す限り山しかない。そんな家の屋根上で寝っ転がって、ただのんびりと、温かい日差しに身を任せたい。そして。そして、またいつか、戻ってこようと。
〜2001.3.22
〜過去の分〜
2000.5〜7 2000.8〜10 2000.11〜12 2001.1〜2
BGM:「air」より〜夏影