第ニ章 いま、立派な青年として
第4話 ザ・ボスよさらば、あんたのクビに興味はない
というわけでガタピシと三銃士はピリピリムードで殺気立っていた。
ガタピシ(以後:G)
「言っておくがいくらお前らが腕を上げたといっても俺には到底敵わないぞ。」
アトス:「それはやってみなければわかりませんよ。
俺たち三人の力が合わさればその威力は想像以上。
いくらあなたでも太刀打ちできないはず。どうです、自信のほどは?」
G:「いやぁ、たぶん楽勝だと思うぞ。試してみればいい。
さっさと来いよ、自惚れやども。」
アトス、アラミス&ポルトス:
「自惚れはどちらでしょう・・・。このビルごと消えてなくなれ!!」
(実況は三宅アナでお送り致します。世紀の対戦、これは見逃せません!)
「さぁ、まず勢いよく飛び出していったのは三銃士チーム。
これをガタピシ選手も熟練のテクニックで見事に交わします。
おっとアラミス選手の左ミドルでガタピシ選手のガードが下がった瞬間、
ポルトス選手強力な左のフック! 今まともに入りましたよ、大丈夫でしょうか。
そこにすかさずアトス選手のタックル、なんとガタピシ選手早くも
マウントポジションを奪われました。開始からわずか1分、ピンチです!
おっとぉ、なんだ!? マウントポジションからいつの間にやらガードポジションに。
しかもガタピシ選手同時にしっかりとアトス選手の頭を抑えフロントチョークに
持ち込もうというところであります! どうですか高田さん、この素早い展開?」
高田N彦:「うまい!うまいね、これガタピシ選手だからこそですよ。
並の選手だったら一気にやられてますよ。」
「ということですが、吉田さん、驚きですね?」
吉田H彦:「すごいですね、やっぱり恐いですよ、ガタピシ選手。」
「さぁ依然としてガードポジションから抜け出せない両者ですが、
アラミス選手とポルトス選手のサイドからの執拗な攻撃も続いております。
残り時間まだ7分あります、ガタピシ選手危うし。」
そんなこんなでなかなかの闘いになりましたが、やはりガタピシ強し!!
数分後には三銃士をまとめて叩きのめしてしまったのであった。
G:「お前らはやっぱし成長しないな。力に頼っちゃダメなんだ。
自分の感覚を信じるんだよ、もっと。肌で感じ取るんだ、相手の動きをさ。」
アトス:「こんなはずじゃ・・・。」
ポルトス:「俺らの10年間の修行はなんだったんだ。」
アラミス:「やはりこうなる運命だったのか・・・。」
ガタピシは三人に呆れて長年の住まいを後にした。
G:「じゃぁな、10年間色々あったが、俺は俺の道を行く。
お前らもよく考え直すことだ、これからのことについて。。。」
長きにわたり生活を共にした3人と訣別の時を迎えたのだった。
結局彼らの本当の名前は聞かぬままに。
さて、とは言えこれから何をしたものか。ガタピシは数時間街中をうろついていた。
人気のない裏道に入ったその時である。
見たことのない4人が彼の前に現れ、今にも攻撃を仕掛けんとしていた。
G:「何モンだ、おまえたち?顔は知らないがそのユニフォームはANYSのモンだな。
ザ・ボスの野郎とことん俺を自由の身にしないつもりか。」
刺客A:「当り前だ。お前の未来に自由などない。
一度ANYSに誓いを立てれば死ぬまでザ・ボスに仕えるのが定め。」
G:「なるほど、死ぬまでイーボってか。ボーイスカウトかよ、お前達は。」
刺客B:「とにかくどうしてもANYSを抜けると言うのであれば、
ここでお前を始末するまで。さぁどうする?」
G:「だからぁ、モニターで見てただろうけど、抜けるんだってば。
これから凄腕パティシエにでもなろうかと考えてたところだよ。」
刺客C:「ではもう話の余地はない。覚悟しろ。」
刺客D:「立派な棺桶を用意してやるよ。」
G:「それは多分俺が注文しないとな。お前達4人の分を。
お前らは確かに強そうだが、所詮生身の人間。
俺が秘密裏に鍛えてきた能力を見せてやろう。」
ガタピシは精神を集中させ全身の力を奮い立たせた。
そして次の瞬間、ニヤリと笑い叫んだ。
G:「これが10年かかって俺が習得したカマイタチだ!!」
シュバババババババババババババババババババ!!!!!!!!!
そう、ガタピシが習得していたのはとある気孔師の秘伝奥義。
4人の刺客たちは無残に体中を切り裂かれその場に朽ちた。
G:「ザ・ボス、聞け!!どうせ衛星のスパイカメラかなんかで
この様子を見てるんだろう。見てのとおりの有様だ。
もう二度とこの俺に関わるな。ANYSの人間は誰も俺には敵わない。
わかっただろう。俺はお前をぶっ倒そうなんてクダラン考えはもってない。
とにかくお互いもうこれっきりにしようじゃないか。。。
たくさん世話になったが、お別れだよ。」
そしてさらに数時間の後、ガタピシは汐○を出た。
これからドコへ向かうのか。どんな人々と出会うのだろうか。
第二章 いま、立派な青年として 完