Legend Of Gatapishi

第三章 そして世界のガタピシへ

第1話 大したことないんですけど・・・ 

何を隠そうガタピシはファミレスが大好きだった。
三度の飯よりファミレスが好きである。
いや、正確には三度の飯ともファミレスで食うくらいにファミレスが好きなのである。
特にお気に入りはJサン'sの冷製かぼちゃスープだ。

ザ・ボスの下を離れた今、ガタピシの目標は世界一のパティシエになることだった。
そのためには単身ヨーロッパへ渡って厳しい修行をしなければならない。
大好きなファミレスともしばらくお別れである。

この日、ガタピシはJサン'sにて1人でお別れの儀式を行っていた。
メニューは勿論のこと冷製かぼちゃスープ。
しばらく1人でヨーロッパでの生活に思いを馳せていると、
ウェイターがスープを彼のもとへ運んできた。

ふとスープに目をやると、何の心境の変化だろう、
いつもとは何かが違って見える。
黄色いスープの表面に、白く細いソースが縦横二本ずつ引かれている。
全部の線が繋がっているので、模様に見えなくもないのだが、
気になるのは中心に置かれた飾りの緑の葉・・・。

強烈なインスピレーションが、今まさにガタピシの脳を揺らそうとしていた。
あと数秒もすれば、計り知れない威力のBrainquakeが彼を襲うのである。


ガタピシ(以下G):「これは・・・・・・・・・丼・・・・。」


そう、縦横に引かれた二本の線、そして中心の葉。
彼にはそれが模様ではなく「丼」に見えたのである。
こうなればもう誰も彼を止められない。
お茶を求めて静岡へ旅立った日、あの時と同じような衝動。

やはりこの男、どうにも頭が悪かった。

この男、ファミレスと同じくらいに大好きなのが、女優の石原さ○みである。


G:「うずらが2個で、具が10種・・・。」


というわけで、パティシエ修行はしばらくお預けということにして、
「大したことない」ながらも絶妙な丼を作ることが彼の当面の目標になったのだった。

しかも、何のこだわりか、『丼』といえば彼にとっては『海鮮丼』だった。
「うずらが2個」なんてどうでも良かったのである。

絶品丼を作るにはまず絶品の具材が要る。


彼はスープも儀式も忘れて直ちに向かった・・・・・・・・・・海へ。

いざ続かん