Legend Of Gatapishi

第一章 少年時代

第6話 good bye to all the things I left in Kami-Sueyoshi

白装束の女を追い求めて九州までやってきたガタピシ一行は
もはや習慣となったが、ご当地自慢料理をたしなんでいた。

アラミス:「やっぱりラーメンはとんこつっすよねぇ。」

アトス:「ラーメンは塩バターに決まってんだろ!」

と言いながら三度も替え玉を頼んでいたアトスだった。

聞き込みの情報によると、このラーメン屋の向かいのビルに
白装束の女と見られる女性、そして他にも不審なやつ等が
度々出入りしているということだった。
ここが日本のイーボを牛耳っているボス(通称、ザ・ボス)の
アジトに違いないとガタピシは何の根拠もなく確信していた。
彼のsixth senseがそう語りかけていたのである。
ブルース・ウィリスが大好きなガタピシは第六感を強く信じており、
また、ダイ・ハードみたいな過激で無謀な行動が実は大好きだったのだ。

先述のビルを張り込むこと3日、とうとうあの白装束の女が
その姿をあらわしたのである。
彼女はさっそうと愛車のCARAVANで現れ、数名の怒涛に強そうな
男達を取り巻きに従えていた。

彼女らの後をつけてビルに潜入したガタピシ一行は入り口を
入った途端に信じられない光景を目の当りにした。

外見は12階建てくらいのビルなのだが、
なんと中は1フロアの吹き抜けになっており、
ザ・ボスのものと思われる高級アンティークのデスクが
たった一つ壁際という中途半端な位置に置かれているだけだったのである。

あっと驚くようなその光景にガタピシと彼の三銃士は揃って

「あっ。。。。。」

と言ってしまった。

1フロアしかないくせに音感知機が取り付けられていたビルには
その4人のたった一言の合唱によって警報機が鳴り響いた。
こんな事では、いつも誰かが居る時には警報機が鳴りっぱなしなのでは、
とか思いつつ、気付いた時には4人の前には
白装束の女(ちなみにこの時は向日葵柄の浴衣だった)と
ザ・ボスと思しき大柄な男が姿を見せていた。

浴衣の女:「ボス、こいつがガタピシです。お気をつけ下さい。
      内に恐ろしいフォースを秘めています。」

ザ・ボス(会話の流れよりほぼ彼に確定):
     「こんなガキが凄いイーボとは、信じ難しことなりけり。」

ちょっと語尾がおかしい彼だが、やはりかなり凄いらしい。
ガタピシは肌でそれを感じ取っていた。

ザ・ボス:「ガタピシ君。そして君の愉快な仲間たちも。良く聞きなさい。
     今私たち日本のイーボ達にとって君ら4人は脅威だ。
     だからこそ、その脅威を取り払うために我々は君たちを狙ってきた。
     しかし、個人的には、君たちのような有能なイーボを
     ただ抹消するのは惜しいと思っている・・・。
     そこで、交渉がしたい。もしも君たちが私の配下となり、
     『イーボのイーボによるイーボの為の世界作りプロジェクト』 
     に加わると言うのなら、もうこれ以上君たちを危険な目には合わさない。約束しよう。
     私の言葉は日本中のイーボの言葉だ。
     しかし、もし君らがその条件をのまないのであれば、
     この先もずっと君らは数知れない刺客たちに狙われ、
     君らの家族も私の差し金のイーボたちによって
     あっという間にどこか見知らぬ土地へ運んでしまおう。
     さぁ、二つに一つ。どちらの道をとるかだ。。。」

どちらの道をとってももう上末吉で今までのように
家族と平和に暮らしていくことはできない。。。
第三の道を考えようともせず、ガタピシは答えを出した。
どうせもう一緒に暮らせないのなら、せめて迷惑だけはかけられない。

ガタピシと彼の三銃士はザ・ボスの配下となったのだった。。。
これからまったく新しい人生がはじまるのである。。。

さらば家族、さらば上末吉の思い出たち。。。。。。
 

第一章 少年時代 完