必殺からくり人9回目(1976年)
Introduction
「必殺からくり人」は必殺シリーズの第8弾目の作品。「必殺からくり人」はからくり人シリーズの第1作目。必殺を行うのは貧しい人たちを助けるからくり人達。このからくり人の元締めは初め、骨董屋の蘭兵衛(芦田伸介)だったが、他のからくり人(悪いからくり人)の元締め曇り(須賀不二男)に殺される。これによって花乃屋仇吉(山田五十鈴)が元締めになった。必殺を行うのは元締めの花乃屋仇吉以外に
夢屋時次郎(緒形拳)(彼は高樹蓉子が出演した9回目は出演しなかった)
仕掛の天平(森田健作)
八尺の藤兵ヱ(芦屋雁之助)
で、他にも
仇吉の娘のとんぼ(ジュディオング)
藤兵ヱの息子のへろ松(間寛平)(場所は江戸なのになぜか言葉は関西訛り。20代の若い間寛平が見られます)
がいた。
「必殺からくり人」の最後は殺し屋稼業をやっていた人たちが全員最終回までに死んでしまう。(これは他の必殺シリーズではない)
からくり人達は八丈島で流人として過ごし、島抜けをした身だが、実際話では、島抜けをして逃げ抜いたのは江戸時代でただ1人しかいない。しかもその人は江戸へ着いたとたん、1ヶ月余りで死んでしまった。江戸の流人については江戸時代の流人へ。
高樹蓉子の出演
高樹蓉子はこの「必殺からくり人」の9回目「食えなければお江戸へどうぞ」に出演している。役名はおすえ。恋人の弥助(小宮守)と一緒に江戸へ出稼ぎに来ていたが、人返しのおふれにより、江戸を追放される。しかし、戻し屋稼業の吉五郎(石山雄大)によっておすえは江戸に戻され、江戸の岡橋の遊郭で遊女にされてしまう。
番組のあらすじ
時は天保の改革の時代。地方は困窮を極め、多くの人々が江戸へ出稼ぎに来ていた。このため、江戸は人口が急増し、幕府の出費もかさみ、時の老中 水野忠邦は人返しのおふれを出した。すなわち、江戸へ出稼ぎに来た人々を地方に帰す政策だった。
あるとき、江戸返しで追放された弥助(小宮守)は一緒に江戸追放になり、行方のわからなくなったおすえ(高樹蓉子)探しに江戸へ舞い戻ってきた。戻る途中、弥助は役人に見つかるが、なんとか逃げる事ができ、ある小屋に泊まった。その小屋はへろ松(間寛平)の家だった。そこでへろ松は弥助に飯を与え、花乃屋へ連れて行った。事情を話した弥助は花乃屋で愛人のおすえに会えるまで居候することになった。
早速おすえ(高樹蓉子)を探しに弥助(小宮守)は岡橋の女郎屋へ藤兵ヱ(芦屋雁之助)と一緒に行った。何軒か女郎屋を見た後、弥助はおすえを発見した。そこで弥助は「おすえ!おすえ!。」と声をかけるが、おすえは顔を隠し、何も答えなかった。結局弥助は女郎屋のチンピラに邪魔をされ、藤兵ヱと共に引き返した。

弥助(小宮守)はおすえ(高樹蓉子)に声をかけるが
おかしいと思った仇吉(山田五十鈴)は、とんぼ(ジュディオング)を髪結いとしておすえに近づき聞きだそうとするがうまく行かなかった。それどころか髪結いと話していた事が疑われ、吉五郎(石山雄大)におすえはひっぱたかれた。仇吉は天平(森田健作)と藤兵ヱ(芦屋雁之助)を使って戻し屋について調査したがなかなかうまく行かなかった。

とんぼ(ジュディオング)はおすえから事情を聞きだそうとするが
あるとき弥助(小宮守)はおとせの所へ行ったとき、井戸場で洗濯をしているおすえ(高樹蓉子)を見つけた。そこで弥助は一緒に逃げようと言うが、「弥助さん、けーってくれ。百姓をして、ひもじい思いをして、挙句の果ては野垂れ死にだ。やだそんな暮らし・・・。」といって断られる。

弥助はおすえを連れて逃げ出そうとするが
その後、戻し屋稼業をやっている連中はからくり人の手によって殺され、戻し屋稼業から奪った金の一部を弥助に渡した。無事弥助はおすえを取り戻すことができたのか。
あとがき
おすえの愛人弥助を演じていた小宮守は倍賞千恵子の旦那さんだった人だ。
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