子連れ狼(MAIN)
子連れ狼19回目 子連れ狼39回目
Introduction
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「子連れ狼」誕生のきっかけ
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映画化へ
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テレビ化へ
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「子連れ狼」の舞台
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高樹蓉子の出演
萬屋錦之介版子連れ狼について
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1.放映権問題
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2.視聴率の問題
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3.撮影場所の問題
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4.大五郎
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5.殺陣シーン
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6.「子連れ狼」前までの萬屋錦之介のテレビ作品
番組の特徴
子連れ狼の主人公「拝一刀」とは
Introduction
「子連れ狼」誕生のきっかけ
「子連れ狼」は始め、1970年に『漫画アクション』に連載された、小池一夫原作の作品で、漫画は小島剛夕が描いた(「子連れ狼」も「あしたのジョー」と同じように、原作者と漫画を描いた人が別々)。小池一夫が子連れ狼を作ろうとしたきっかけはこの当時(昭和40年代)から親子関係は希薄になってきた。そんな希薄な時代だからこそ逆境に耐え、強いきずなで結ばれた父子を描きたかったからだそうである。その原作案が小島剛夕に持ち込まれたのが1969年7月であった。これは面白いと言うことで、「子連れ狼」の誕生となった。小島としては暗い刺客を持つ子供はかわいい明るい子が良いだろうと考えていたが、具体的なイメージは中々出てこなかったようだ。実際あの大五郎が出てきたのは1回目の原作と一緒に来たかわいい博多人形?からだそうだ。
参考:双葉社出版の「子連れ狼」第1巻より
映画化へ
子連れ狼は初めテレビではなく、映画で作られた。勝プロ及び東宝により1972年から1974年まで6回にわたり映画「子連れ狼」が上映された。このときの拝一刀は勝新太郎の兄の若山富三郎(監督は勝新太郎との関係から、大映に所属していた監督が担当していた)。興行収入は東宝6割、勝プロ4割で、映画が下火になっていた時期にも関わらず1972年の放映は非常にヒットした。特に1973年の正月に放映された「子連れ狼‐親の心子の心」は昨年同時期に放映されたモノより2倍の興業収入を得た。
勝プロの社長の勝新太郎自身、客を楽しませる術を心得ており、皆でワイワイ酒を飲んでいるときが一番アイデアが浮かび、浮かんだアイデアは即実行するか協議するという。さらには彼自身も言うなれば「映画マニア」で、映画はものすごく好きで、道楽で作製する。それも一生懸命する道楽で作製していた。このためこの当時は勝プロ自身、テレビ映画の製作は行っていなかった。
参考:1973年1月11日のデイリースポーツなど
さらに映画「子連れ狼」については「子連れ狼-冥府魔道」を参照
テレビ化へ
テレビの「子連れ狼」は73年より75年までの間に第1部(全27回)、第2部(全26回)、第3部(全26回)放映された。拝一刀は萬屋錦之介で、その子供大五郎には第1部2部では西川和孝、第3部では佐藤たくみが演じている。
萬屋錦之介の後もリメイクされ、最近では2002年〜2004年テレビ朝日で「子連れ狼」がリメイクされ、拝一刀には北大路欣也が演じている。
「子連れ狼」の舞台
映画の「子連れ狼」のヒットにより、73年3月には明治座で橋幸夫を拝一刀とした舞台が行われた。
さらに珍版の子連れ狼は、新宿コマ劇場での島倉千代子公演の「花散る下田・唐人お吉」で、うだつの上がらない男3人衆が「子連れ狼」の芝居を打つ。その台詞がテレビCMをもじったものばかり。例えば、
「大五郎5分待つのだぞ。」「大五郎、わんぱくでもいい、たくましく育ってくれ。」など。ちなみに拝一刀は「てなもんや三度傘」の白木みのるが演じていた。
参考:1973年3月9日の東京中日スポーツ
高樹蓉子の出演
高樹蓉子はテレビの子連れ狼に(私の知っている範囲で)2回出演している。1回目は第1部の19回目、2回目は第2部の13回目(通算で39回目)。
萬屋錦之介版子連れ狼について
1.放映権問題
萬屋錦之介版子連れ狼を放映するにあたり、勝プロと日本テレビとでひと悶着あった。それは放映権の問題だった。原作者の小池一夫は「子連れ狼」の放映権を全て勝プロに譲渡したため、勝プロと日本テレビで話し合いを行ったがなかなかうまく行かなかった。最後はキー局の日本テレビと社長の勝新太郎との話し合いの末、
・テレビで面白い場面があったらそれをそのまま使用する権利
・小池一夫の作品の劇化優先権
を認めることで合意に達した。これにより、1973年2月より撮影を開始した。キー局の日本テレビも開局20周年ということもあり、予算も普通のテレビ番組の約1.5倍出した。宣伝も派手に行い、縦130cm、横70cmのポスターを作り、東京中の各駅に貼った。
2.視聴率の問題
「子連れ狼」の始まる前、萬屋錦之介のテレビ番組はなかなか視聴率が取れなかった。
さらに、「子連れ狼」が始まる頃のライバル番組は18年近くTBSで放映されていた「東芝日曜劇場」だった。特に「子連れ狼」の初回に放映された森光子主演の「天国のお父ちゃんこんにちは」は強敵だった。このシリーズはこれまで18回放映されたが、20%の視聴率を取っていた。これに対して日本テレビは女性視聴者が日曜劇場に流れると読んでいた。このため、男性視聴者となるわけだが、日曜洋画劇場(NET(現テレビ朝日)系)、日曜特別ロードショー(12チャンネル)が男性向けの映画を放映していたため、これにかなり食われそうだった。
いざ第1回目の放送が始まると視聴率は「子連れ狼」が16.1%、TBSの東芝日曜劇場が14.6%、NETが17.6%、12チャンネルが15.5%で2番目をキープした(データはビデオリサーチ)。これにはスタッフも非常に気を良くし、回を追うごとに20%を確保する意気込みだった。
このため、色気も問題の無いくらいまで出した(最も色気はそんなに無くとも大五郎のかわいさで十分だったが)。
3.撮影場所の問題
この当時(1978年以前)、東京での時代劇撮影は、国際放映スタジオ、日活の撮影所、三船プロの撮影所だけでこれらが満杯になると京都での撮影になる。こうなると、撮影のための旅費代だけでも多額になり、採算に乗らない時代劇も出てくる。これを解消するために、日本テレビとよみうりランドが提携して、時代劇用の貸しオープンセットを造った。これは「KK生田スタジオ」と言い、総工費1億円(1978年当時)が掛けられた。このスタジオの初めの作品は萬屋錦之介の子連れ狼である。初めは大映多摩川撮影所を使用していたが、やはり手狭なのだろう。
4.大五郎
大五郎については「子連れ狼大五郎−西川和孝」で述べる。
5.殺陣シーン
この子連れ狼の拝一刀と大五郎は実在の人物ではないため、殺陣も機関銃もどきが出てきて50人の敵を殺し、かなり視聴者に度肝を抜いた。このころの架空の時代劇番組(例えば「必殺仕置人」、「荒野の用心棒」はかなり人間業あるいは江戸時代とは思えない武器を使用し、エスカレートしていた)。
6.「子連れ狼」前までの萬屋錦之介のテレビ作品
子連れ狼に出演する前の萬屋錦之介は「真田幸村」やNHKの大河ドラマ「春の坂道」に主演していたが、どれもヒットしていなかった。理由は、彼自身のでかい態度で、それによりスタッフも共演者も回を重ねるごとにやる気を失っていた。このため視聴率も低迷し、萬屋錦之介のテレビ番組はヒットしないというジンクスが生まれた。
しかし、子連れ狼に出演していた萬屋錦之介は一変し、かつらや衣装を自分で考え、スタッフに紹介したり、できるだけセリフの少ない演技に徹した。さらには大五郎の西川和孝の演技を気にし、じっと我慢する態度をとった。
これにより、大五郎の演技が生かされ評判となり、子連れ狼のヒットへつながった。
これは萬屋錦之介の公私共に子供好きが影響している。実際、撮影所では萬屋錦之介専用の椅子があり萬屋のすごさを知っているスタッフなどはだれも座ろうとはしないが、これまでの萬屋を知らない西川和孝は平然と座り、萬屋が来ても平然と座り続けた。萬屋は別に文句も言わず、そばで立ったままでいたり、しゃがんだりしていた。
また萬屋の本当の子供が「仮面ライダー」に出ていないと指摘すると、萬屋自身本当に仮面ライダー出演をオファーしたと言う。最終的には実現しなかったが、家に地獄大使役の潮
健児を呼んで子供たちを喜ばせたという。
番組の特徴
子連れ狼の番組は主役の拝一刀とその子供大五郎が全回にわたり出演し、それぞれの回で色々なゲストが出演する形態をとっている。レギュラー出演している人が非常に絞られているのが特徴。
子連れ狼の主人公「拝一刀」とは
拝一刀は元々公儀介錯人で水鴎流の達人であったが、柳生一族との対立が元で、一族のほとんどが殺され、拝一刀も切腹を申し渡された。しかし、生き残った愛児大五郎とともに江戸を抜け出し、諸国流浪の旅に出て、柳生への復讐の機会を伺っていた。この旅に出、大五郎を連れた格好が「子連れ狼」と言われる所以でもある。この旅の所々の出来事がテレビで放映された内容になる。
私自身、勝プロ製作で若山富三郎主演の映画の「子連れ狼」をいくつか見たが、非常にお金をかけ、迫力があった。
テレビの方は萬屋錦之介のみだが、あのメイクには怖さを一瞬覚える。また、言っている言葉数も少なく、それについても怖さを感じまた重厚感があった。この恐怖心が番組の雰囲気をかもち出しているように思う。あとは西川和孝のかわいさか。あの丸顔で、鼻が低い顔は何とも子連れ狼の大五郎という雰囲気だった。
あの大五郎を乗せた箱車は皆さんも存じていると思うが、大五郎のかわいさも相まって、かなりの人気を博した。それに伴い、色々なパロディーのCM等が作られた。私が知っている子連れ狼のパロディーCMは「ボンカレー」で、拝一刀には落語家の笑福亭仁鶴がやっていた。このせりふは「大五郎、3分待つのだぞ。」「大五郎は我慢の子であった。」だ。
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