少年探偵団(BD7)
目次
Introduction
高樹蓉子の出演回及び役
主な出演者
18回目のあらすじ
20回目のあらすじ
その他
Introduction
原作は昭和の初期に推理小説作家として活躍された江戸川乱歩の作品「少年探偵団」が元で、名探偵明智小五郎の元で働く小林少年を中心とした少年少女を「少年探偵団」と言う。いわば子供を中心とした番組である。
この番組が始まる前にもテレビでは1960年〜1963年に「少年探偵団」と言う番組がフジテレビ系列であった。その後、しばらくの間「少年探偵団」は無かったが、1975年10月〜1976年3月に「少年探偵団(BD7)」として日本テレビと「小さなスーパーマン ガンバロン」を製作した創英舎が担当し、全26回放映された。
高樹蓉子の出演回及び役
高樹蓉子の出演回は第18回と20回
18回目:三重県長島ののりの卸問屋を営む若奥さんで、「少年探偵団」属しているマジョの母親でもある秋吉くみ。マジョが6歳のときにマリア像が元で亡くなった。亡くなった女性を演じていたせいもあり、せりふはほとんど無かった。
20回目:サンバレー蓼科のホテルの支配人。盗まれたビーナスの所有者で、沈黙のアポロとビーナスを対面させ、ビーナスが泣き声を出させる事により所有者だと判った。
主な出演者
黒沢浩:小林芳雄役。少年探偵団のリーダー。小さいときに両親を亡くし、明智小五郎の下で育てられた。圭子という妹が1人いる。(この妹は「キャンディーキャンディー」の主人公の声をしていたキャロラン洋子で、黒沢浩の実の妹)
坂本高章: 篠崎はじめ(ガッツ)役。少年探偵団の副リーダーをしている。フットボールで鍛えた体が自慢。団長、副団長は他の団員よりも背が頭1つ高い。
内海俊彦:羽柴荘二(オウム)役。声帯武者が得意。通信用のハーモニカを持っている。「小さなスーパーマン ガンバロン」でも少年タイムスの記者として出演している。
すのうち滋之:桂正一(ゴムカン)役。太めの団員で、パチンコを打つのが得意。
辻辰行:山田三吉(トンボ)役。身が軽く、進入、綱渡りが得意。
岩渕英二:白石四郎(キカイ)役。物知りで、メカニックに強い。
山添三千代:秋吉めぐみ(マジョ)役。少年探偵団の紅一点。母親(高樹蓉子)と死に別れ、東京へ行き、少年探偵団のメンバーとなった。
浜田柾彦: 明智小五郎役。明智探偵事務所の主。
藤山律子:明智ちはる役。9回目から最終回まで出演する。明智小五郎の妹。
深江章喜:中村権兵衛警部役。二十面相(団時朗)を逮捕しようとするがなかなか捕まらない。
団時朗:怪人二十面相役。なんでも変装し、宝物と言われる物を盗み出そうとする。
18回目のあらすじ
少年探偵団と明智小五郎(浜田柾彦)と妹ちはる(藤山律子)は長島温泉に来て追跡と逮捕の訓練をしていた。
少年探偵団の1人マジョ(山添三千代)の出身地でもある長島は、死んだ母くみ(高樹蓉子)への思いから、一人川原で母親の事について思いふけった。そこへ、舟をこいでいる1人の女性がいた。それは死んだ母だった。マジョはそれを追い駆けると、それは母親に化けた二十面相(団時朗)だった。二十面相は安土桃山時代に作られたマリア像を探していた。
マリア像はくみの先祖代々所有していたが、マジョの父親が亡くなると、くみはマリア像を隠すために山へ逃げる途中、事故で亡くなってしまった。その前にくみはマジョにロザリオを掛けた。そのロザリオはマジョがどこかへ隠し、それを見つけ出して明智小五郎に渡した。そこにはマリア像のありかがわかる地図が隠されており、マリア像を探し出そうとしている途中、マジョが二十面相に誘拐された。その後明智小五郎はマジョを救い出し、マリア像を見つけ出す。

マリア像に拝む母くみとマジョ
20回目のあらすじ
サンバレー蓼科に泊まっていた少年探偵団は蓼科のしま枯れ山荘にアルバイトをしている清水清子(本田みき)から依頼があった。それは岩の中で泣いているビーナスを発見した。少年探偵団はそれを持ち帰り、その帰りの途中、二十面相(団時朗)待ち構えていた。二十面相はビーナスを盗もうとしたが、小林少年(黒沢浩)の才覚によりビーナスが盗まれずにすんだ。
ホテルに戻った少年探偵団は明智小五郎(浜田柾彦)よりそのビーナスがローマ時代の傑作である事がわかった。そのとき、そのビーナスの持ち主が現れた。それはホテルの支配人(高樹蓉子)だった。支配人は本当の所有者であることを証明するため、「このビーナスに歌お歌わせたら信じてもらえるでしょうか。このビーナスは沈黙のアポロを求めて泣くんです。」と言った。支配人が持ってきた沈黙のアポロとビーナスを対面すると見事に泣いた。これで明智小五郎は支配人がビーナスの所有者であることが判った。
次の朝、キカイ(岩渕英二)が清水清子を迎えにロープウエーに乗り込んだ。ところが、キカイはロープウエーで夢うつつ寝てしまったため、ロープウエーは折り返し、下っていた。目が覚めたとき、後姿が清子そっくりな人が立っていた。それは清子に化けた二十面相だった。本当の清子もロープウエーの中にいたが、縛られ、口はガムテープでふさがれていた。ロープウエーは下まで降りたとき偽の清子を降ろし、ロープウエーは再度キカイと清子を残したまま上っていった。偽の清子はホテルに着いた。ホテルでは支配人と小林少年が迎えたが、小林少年はキカイが来るのが遅いのを疑い、キカイを探しに他の2人の少年探偵団のメンバーに命じた。キカイと清子は危機一髪助かり、ホテルへと向かった。
ホテルではお礼の昼食会が開かれようとしていたが、そのとき本物の清子が現れ、偽の清子は二十面相に変わった。二十面相は結局ビーナスを盗む事ができなかった。

ビーナスについて説明する支配人
その他
この18、19回目は76年1月、2月に放映したが、実際の撮影は10月末あるいは11月に撮影したと思われる。それは蓼科辺りだと12月にもなると雪が積もり、一面銀世界になるためだ。
「殺さないで!」の放送が3月末に終わってからこの「少年探偵団」までの間、高樹蓉子の出演が今のところ見られない。さらに、髪を切っていたり、「必殺必中仕事屋稼業」出演時にお腹が少し大きくなっていた様に見えた事から、高樹蓉子自身、育児休暇をしていたのではないかと思われる。
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