30回目より
113回目より
Introduction
1972年7月〜1986年11月述べ14年間に全718回放映された刑事ドラマ(一番長い刑事ドラマは特別機動捜査隊で、1961年10月〜1977年3月まで15年半も放映された)。製作は東宝テレビ部で国際放映が協力している。
七曲署を舞台に事件と人間物語が展開してゆく。石原裕次郎が初めて1時間の連続ドラマに出演した作品でもある。石原裕次郎のこの番組のモットーは「アクションだけでなく、刑事でないときの一人の人間として捕らえ、キャスティングは非常に面白い明るいものにして行きたい」と考え、実行してきた。これが14年間も続いた原因だと思われる。同じ1係の仲間をニックネームで呼び合い、番組から
高樹蓉子の出演は私の見た範囲では
30回目の「また若者は死んだ」と113回目の「虫けら」の2回。
主な刑事の出演者
ここで紹介する刑事は高樹蓉子出演時の刑事のみを紹介する。
石原裕次郎:藤堂俊介役で通称ボス。40代の働き盛りで、七曲署1係の係長でもある。頼りにされるボスであるが、妻子も無く、2DKのマンションに一人暮らし。
露口茂:山村精一役で通称山さん。犯人を自白させることに関しては署内随一(このため、おとしの山さんとも呼ばれる)。幼いころに両親を亡くし、妻がいたが、彼女にも先立たれ、世間の冷たさと孤独のつらさが身にしみて分かる。
竜雷太:石塚誠役で通称ごりさん。30代半ばを過ぎ、経験豊富で仕事盛り。熊本出身の九州男児でもある。このため、熱血漢があり、挙銃の腕は署内随一で、新人刑事の面倒見も良い。その反面お人好しで涙もろい。彼も独身の刑事で、なかなか相手ができなかった。
実際、竜雷太はドラマ中だけでなく、新人俳優の面倒見が良かった。新人たちには時にはきついことを言うが、スタッフに対して「やつは一生懸命なんだから長い目で見てやってくれ。」と言ったという。
下川辰平:野崎太郎役で通称長さん。1係の中では最年長者で、派手さは無いが、地道に粘り強い捜査を持ち味としている。妻子(息子1人、娘1人)がある(ただし、実際の下川辰平は独身だった)。
小野寺昭:島公之役で通称デンカ。優しい顔たちといつもきちんと背広を着ているためこのようなニックネームになった。意外にもメカに強く、爆弾を解体したり、金庫を破ったりすることもできる。妹が京都に1人おり、独身でなかなか愛人ができなかった。
萩原健一:早見淳役で通称マカロニ。長髪でパンタロンスーツを着た型破りな刑事。自分の信念に忠実で、正しいと思ったことは恐れずに突進してゆく。これがトラブルを起こす基となる。
勝野洋:三上淳役で通称テキサス。これまでの新米刑事とはがらりと変わり、すっきりとした五分狩りで柔道4段で九州の離島で生まれた九州男児。今までの新米刑事とは違い、チームワークを非常に大切にする。
勝野洋自身、この番組で非常に良く走り、113回の時も良く走っていた。
関根恵子(現高橋惠子):内田伸子役で通称シンコ。父親も元刑事で、彼女自身、父親の跡を継いで警官になった。はじめは少年係の婦人警官だったが、後に一係に加わる。
(私自身この役は是非高樹蓉子にやって欲しかった。関根恵子はこの番組が始まったころ17歳でまだまだ若すぎる。その後事務係で一係に入る青木英美の方が年上)
青木英美:永井久美役。一係の事務係をしていた。青木英美自身、モデルの仕事をしたいということで、114回目で突然降板した。その後、浅野ゆう子に代わるわけだが、若い女性の視聴者から反発され、降板してしまう。
平田昭彦:西山七曲署長役。一係のことはだいたい係長に任しているが、重大事件に対しては七曲署管轄内の指揮をとる。時に、一係長は署長の命令に背くこともある。若さに任せて暴走する新米刑事にとって煙たい存在でもある。
その他
・七曲署署長になった俳優のなかで南原宏治、平田昭彦はそれぞれ「ダイアモンドアイ」と「愛の戦士レインボーマン」で悪役のボスを演じていた人達だった。
・この番組から多くの新人が巣立って行った。勝野洋、松田優作、渡辺徹など。
・多くのレギュラー陣は他の番組との掛け持ちが多く、時間の調整に非常に多くの労力が使われた。これによって、大体全員が各回に出演している。
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