目次
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Introduction
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高樹蓉子の役
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主な出演者
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あらすじ
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その他
Introduction
高樹蓉子の出演した銭形平次は大川橋蔵主演のテレビ時代劇で、1966年5月〜1984年4月の18年間、毎週水曜日にフジテレビ系列で放映された(製作は東映)。回数は888回にのぼり、1時間ドラマの中でこれだけの回数で主役が変わらないのは珍しいケースである。このためギネスブックにも登録されている。
高樹蓉子はこの番組で549回目の「闇夜の証人」に出演している。出演はこの回の最初と終りに出てきただけだが、回全体にわたり彼女の役名が出てくるところを見ると、かなり重要な役だったと推測できる。

銭形平次出演時の高樹蓉子
銭形平次について
「銭形平次」は元々、野村胡堂の小説の「銭形平次 捕物控」から来た。これは読者から好評を得、シリーズものとして1931年から第2次世界大戦をはさみ26年間書かれた。銭形平次は神田明神下に住み、子分の八五郎を従え、卓越した推理と寛永通宝の投げ銭により多くの事件を解決する。この寛永通宝を武器に用いることから銭形平次と呼ばれる。
映画では嵐寛寿郎、市川猿之助、長谷川一夫、大川橋蔵らが平次を演じている。この中でも長谷川一夫の作品が人気が高く、17本も作られた。大川橋蔵が銭形平次をはじめたとき、長谷川一夫の強烈な印象があったようだが、次第に大川橋蔵自身の銭形平次へと変わった。
大川橋蔵主演のテレビ時代劇が終了した後も風間杜夫、北大路欣也、村上弘明らが平次をテレビで演じている
高樹蓉子の役
高樹蓉子の役名はお紋で、実家が貧しいため15歳のとき芸者に出た。彼女は気立てが良いため非常に人気があり、大きな籠屋の主人の吉兵ヱ(須藤健)に見初められる。彼女を吉兵ヱ自身のものにするため千両を与え、彼女が吉兵ヱの子を産んだ暁には店ののれんも与えようと考えていた。しかし彼女は吉兵ヱと別れ、芸者から足を洗い、小さな店を開こうと考えていたため、そこで騒動が起こった。
主な出演者
香山美子:平次の妻のお静役。陰で平次の仕事の手助けをする。
林家珍平:平次の子分の八五郎役。手柄をあげようと必死だが、それが焦りとなり、失敗を繰り返す。
遠藤多津朗:平次のライバルの万七役。何とか平次を出し抜こうとするがうまくいかない。
池信一:万七の子分の清吉役。
海原千里(上沼恵美子):姉のお鶴(海原万里)と共に平次行きつけの食堂を経営していた。
須藤健:大きな籠屋を経営する吉兵ヱ役。彼自身やくざを雇い、お徳(島村昌子)という妻がいたが、彼自身、お紋をめかけにしようとしたため、妻から嫉妬を買う。
常田富士男:高級料亭の上総屋の下足番をしていた喜三郎役。妻のお道(南条みづ江)と息子の千吉(井上靖弘)がいる。下足番の仕事は失敗ばかりし、いつも上総屋の女将(近江輝子)から怒られ、その腹いせに賭博をする。何とか彼を首にしたい女将は彼が容疑者として平次に連行されたのを境に彼を首にする。
高木二郎:大工をしている勘助役。彼はお紋の殺された遺体を見て番屋に届け出た。さらにお紋の家から誰かが走って出るのを見つけ、喜三郎だと断言する。
志乃原良子:お紋と親しい芸者の菊千代役。平次は彼女の話を聞いて吉兵ヱをお紋殺しの犯人と疑う。
あらすじ
ある夜、大工の勘助(高木二郎)は帰りの途中、男がある家の門から逃げ出すのを見つけた。そしてその門を覗くと女が殺されていた。その女はお紋(高樹蓉子)で歳は23歳だった。家の中が荒らされているのを見た平次(大川橋蔵)や万七(遠藤多津朗)は強盗による犯行だと疑い、最近金遣いの荒い連中を探した。その中で喜三郎(常田富士男)が挙がり、勘助に確認させると門から逃げ出した男は喜三郎だと証言したため、喜三郎が犯人だと平次たちは疑う。しかしそれは間違いだとわかり、喜三郎は解放されたが、勤め先の上総屋を首になった。
その責任を喜三郎は平次のせいにした。責任を感じた平次は必死に喜三郎の再就職先を探したが、見つからなかった。その平次の姿を見た喜三郎は首になったのを平次のせいにするのをやめた。喜三郎から平次は殺されたお紋の友人が菊千代(志乃原良子)とわかり、菊千代からお紋と吉兵ヱ(須藤健)の別れ話を聞き、それにより真犯人は吉兵ヱであることがわかった。
最後はお静(香山美子)により喜三郎の再就職先も決まり、難問は全て解決した。
死体となったお紋 お紋は吉兵ヱに別れたいと嘆願した
その他
・「銭形平次」の520〜571回目までレギュラー出演していた海原千里は後にNHKの「生活笑百科」などで活躍している上沼恵美子で、このころは姉の海原万里と漫才コンビを組んでいた。この後すぐに海原千里(上沼恵美子)は結婚をし、姉もしばらくして結婚したため、コンビは解消し、芸名は本名に戻し、現在に至る。
・喜三郎で出演した常田富士男はお笑い番組「ゲバゲバ90分」(1970)に出演していたタレントで、「愛の戦士レインボーマン」の原作者の川内康範が監修している「日本昔話」のナレーターとしても活躍した。あの独特な話し方は印象深い。
・大川橋蔵は銭形平次が終了した後しばらくして亡くなられた。結局テレビドラマの出演は18年も続いたこの1作どまりで、これ以外の出演はない。
・高樹蓉子にとって東映の時代劇の出演はこれ1作だけか。
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