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 高野素十の俳句の世界

  高野素十のホトトギス、初鴉、雪片集、野花集、まはぎ、桐の葉、芹等の掲載句を紹介します。
  特にドイツのハイデルベルク留学中の作には目を見張るものがあり、その地の写真も掲載します。
  高野素十;茨城県北相馬郡山王村(現・取手市神住)出身、 明治26年3月3日 〜 昭和51年10月4日。
  東大医学部卒;新潟医科大学(現・新潟大学医学部)、奈良県立医科大学、ホトトギスの4Sの一人。
  現在、EXCELで約4,500句収載中であり、作年順、作地順、五十音順、掲載句集順、季節順、季語順等に
  並替えが出来ます。EXCELで欲しい方は、申出下さい。

素十の俳句例
[ホトトキ゛ス初入選,初鴉,素十全句集4句]・せゝらぎや石見えそめて霧はるゝ・秋風やくわらんと鳴りし幡の鈴
・門入れば竈火見えぬ秋の暮・月に寐て夜半きく雨や紅葉宿
[ホトトキ゛ス初巻頭5句]・打水や萩より落ちし子かまきり・蟷螂やゆらぎながらも萩の上
・露けさや月のうつれる革蒲団・雨晴れてちりぢりにある金魚かな・門川をやがてぞ去りぬ魂送り
[初鴉句集題名]・ばらばらに飛んで向こふへ初鴉
[雪片句集題名・独]・雪片のつれ立ちてくる深空かな
[芹誌題名]・七種のはじめの芹ぞめでたけれ
[独ハイテ゛ルヘ゛ルヒ5句]・野に出れば人皆やさし桃の花・たべ飽きてとんとん歩く鴉の子
・枝かへてまださくらんぼ食べてをる・春泥に押しあひながら来る娘・水鳥を見る人中に宣教師
[ヘ゜ルー・マチュヒ゜チュ遺跡2句]・月の王みまかりしより国亡ぶ・インカの子虹に向つて石を打つ
[北海道北見2句」・ライラツクピアソン邸と人は呼ぶ・三里来て三里番屋の夏炉燃ゆ
[栃木県中禅寺湖2句」・流燈に下りくる霧の見ゆるかな・流燈の遠くも去らず霧の中
[茨城県藤代町・山王村2句]・百姓の血筋の吾に麦青む・ふるさとの喜雨の山王村役場
[茨城県石岡2句]・牡丹の一花まことに志・湖の月の明るき村に住む
[千葉県神野寺・素十墓2句]・病む僧の蒲団のすそに僧一人・病む僧に印旛の雁か鳴き渡る
[東京浅草寺・重陽観音菊供養」・くらがりに供養の菊を売りにけり・菊の香の夜の扉に合掌す
[東京葛飾2句」・夕ぐれの葛飾道の落穂かな・葛飾の大堤防を焼く日かな
[新潟県亀田2句」・百姓の驚くほどの朝月夜・綯ひ上ぐる縄を頭の上までも
[新潟県弥彦2句」・三日月の沈む弥彦の裏は海・桃青し赤きところの少しあり
[京都大原2句]・翠黛の時雨いよいよはなやかに・大原女の大矢絣に更衣
[奈良県吉野山2句」・空をゆく一とかたまりの花吹雪・冬山に吉野拾遺をのこしたる
[長崎県島原地方2句」・美しき春潮の航一時間・傘さして菜の花梅雨の小浜湯女
[京都山科・発病2句]・藺帽子の主の曰く万事了・夏の人空手来りて空手去る
[虚子の句に重ねて2句]・天の川西へ流れてとゞまらず・わが星のいづくにあるや天の川
[素十絶句2句]・雨の日の蟷螂ぬれて灯を取りに・蟷螂のとぶ蟷螂をうしろに見
[句碑例2句」・月円かなり梨二つ円かなり・ふるさとを同うしたる秋天下
[春の例5句」・とびとびの紅梅の花殊に濃し・春水や蛇籠の目より源五郎
・春月や室生寺の僧ふところ手・返し畦塗りの二鍬三鍬見る・田打鍬一人洗ふや一人待ち
[夏の例5句」・翅わって天道虫の飛びいづる・蟻地獄松風を聞くばかりなり
・ひっぱれる糸まっすぐや甲虫・くもの糸一すぢよぎる百合の前・子の中の愛憎淋し天瓜粉
[夏・花菖蒲の例2句」・花びらを走りし雨や花菖蒲・花重ね花群がりて花菖蒲
[秋の例5句」・稲舟の突き放されて進みくる・尼さまの月の盃のせたる手
・割れて二つ割れて二つに水の月・月おそく上りしことも南知多・なきそめし今夜の虫は鉦叩
[秋・柿の例2句」・交はりの柿を以てす菜を以てす・三社柿若宮柿といふ名聞く
[秋・鶏頭の例2句」・一本の鶏頭あれば客も来よ・ある時は鶏頭欲しと思ひ住む
[有名な句抜粋]・柊の花一本の香りかな・探梅や枝の先なる梅の花
・歩み来し人麦踏をはじめけり・甘草の芽のとびとびのひとならび・ひとたびは吹き拡がりし芝火かな
・片栗をかたかごといふ今もいふ・春塵や観世音寺の観世音・玉解いて立ち並びたる芭蕉かな
・ひなげしの花びらを吹きかむりたる・鎌倉のみ仏たちに春浅き・浮草を押しながら蛭泳ぎをり
・摘草の人また立ちて歩きけり・猫柳四五歩離れて暮れてをり・方丈の大庇より春の蝶
・枝々を打ち重ねたる桜かな・花の山よりころげきし子供かな・盃を重ねていよゝ花夕べ
・青みどろもたげてかなし菖蒲の芽・蝕みて鬼灯の中見ゆるかな・藻の花のこまごま白き秘園かな
・みちのくの結ひの田植といふを見て・植縄の一線沈む田植かな・豆飯に一汁あればよからんか
・大榾をかへせば裏は一面火・山科にほつほつ時雨れゐる男・時雨るゝと四五歩戻りて仰ぎけり
・桔梗の花の中よりくもの糸・もちの木の上の冬日に力あり・女の子枯木に顔をあてて泣く
・雁の聲のしばらく空に満ち・雁や牛ひき出して乗る男・夕霞枝にあたりて白さかな


  また、高野素十の句碑所在一覧表及び名古屋芹句会報も紹介します。

−−−平成15年5月1日−−名古屋芹句会,汐句会,鳳龍俳句会所属, 「雪」誌誌友−−高橋清柳−−−


 ※ 下記の写真は、平成17年7月のドイツ、ハイデルベルクの写真です。 

 素十先生寄宿地付近のカールテオドール橋(右上方向)、ハイデルベルク城、 

 素十先生寄宿地方向、寄宿地付近(哲学の道のルーツ)の写真です。 


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