登場人物紹介


主要人物のみ、順不同です。

(一応作品別ではありますが。)

[注]ネタバレアリアリです。


幸田 −メメの兄ちゃん

登場作品 黄金を抱いて翔べ
略歴等 本名:幸田弘之(コウダヒロユキ)。29歳。未婚。吹田の倉庫会社に勤務。
外見・特徴 身長175〜6cm、体重60kg程度。肋骨が出てる事を春樹に指摘された。夏ヤセするらしい。ミエちゃんにも「ひょろ長い」と言われている。北川曰く「ヤサ男」。服装にはあまり気をつかわない。とりあえずスーツは似合わないようだ。
名セリフ 『なあ、春樹。ワルの中のワルになれよな。仲間なんか持たねえやつ。浮世のしがらみなんて関係ねえやつ。砂漠みたいなやつ・・・・・・』
特技 大学時代から腕を磨いている錠前破り、窃盗。いつでもどこでもすやすや眠ること。
その他 常にカッターナイフを携帯。少食。うつ伏せになって眠る男がキライ。その他たくさん嫌いなものがありそうだ。過去のトラウマのせいで「放火」という単語を聞くと異常に反応する。寿司に牛乳を合わせるセンスの持ち主。ちょっとストーカー入ってる。

 

北川 −スカウトマン北川

登場作品 黄金を抱いて翔べ
略歴等 本名:北川浩二(キタガワコウジ)。30歳。既婚、子供一人。運送会社勤務。幸田とは大学時代からの友人。
外見・特徴 身長185〜6cm、体重80kg、ドスの効いた巨体。大雑把な作りの童顔だが油断のならない目(特上の水晶体!)をしている。ウェーブがかかった髪と、幅広い肩の持ち主。
名セリフ 『俺には分かってるよ。軽い、軽いと言いながら、何一つ軽くないのがお前なのさ。そういうのが好きだがな、俺は』(『もうモモに会う気はない』という幸田に対し、ニヤニヤしながら)
特技 ジャズを歌うと本物の黒人のようらしい。
その他 「強靱かつ繊細」という表現がピッタリくる、生まれながらのボス。女にもて、男に好かれる。登場シーンでは大抵タバコを吸っているのでたぶん相当なヘビースモーカー。弟には一種の誇らしげな愛情を持っている。ゴリラと気が合う。ところで「熱砂のような吐息」って何?

 

春樹 −俺はワルになる!

登場作品 黄金を抱いて翔べ
略歴等 本名:北川春樹(キタガワハルキ)。北川浩二の弟。18歳。幸田と同じ倉庫会社でバイトをしている。
外見・特徴 身長175cm。細腕らしい。若々しく尖った顔は、いつも青白く無表情。動物的で鋭い目つきと、瞬発力があるに違いない伸びやかな手足をしている。髪をブロンドに染めたり、スキー帽や革ジャン等、身なりにはけっこう気を遣っている。
名セリフ 『幸田さん、俺は今日からガキをやめる。あんたが目を離せないワルになるよ』 
その他 群れたがらず、いつも一人で息をしている「青臭い犬」(BY幸田)。しかし幸田もコイツに押し倒されて文句の一つも言わないあたり、相当甘やかしている。バイト先での呼び名は「ハル坊」。バイクの後ろに人なんて乗せないが、幸田は特別。でも運転は乱暴。

 

モモ −「桃太郎」命名は北川か?

登場作品 黄金を抱いて翔べ
略歴等 本名:楚要煥(チョ・リョファン)。26歳。北朝鮮の工作員。在日韓国人・宋隆生(チョン・ユンセン)として大阪工大研究室に通う。幸田の近所に住む。
外見・特徴 上背はあるが貧相で弱々しい。目は切れ長で黒目の部分が大きく、茶色がかっている。アルバイトのせいで体が豆腐臭い。身なりは質素なセーター(夏はTシャツ)にジーパン、穴あき靴下、流行遅れのショルダーバッグ等。一仕事やらかす時には青いスポーツバッグ・プラスチック爆弾入り。女装姿は「ちょっとした京美人」らしいが幸田の幻想という説もある。
名セリフ 『・・・幸田さん。北川さんから聞いた。あんたが聖書を持っているって。あんたのことは、ほとんど何も知らない。でも、いつか、あんたとは神の話をしたいと思う。あんたとは、心の話をしたいと思う・・・』
特技 爆破工作、格闘術、変装(女装)、家事全般・・・何でもござれ。プロなのだ。
その他 幸田の「ウオノメ的存在」からいつのまにやら「特別な仲」にまで出世した人。ヘヴィーな過去と経歴を感じさせない、穏やかな性格。その笑顔はあの春樹までもなつかせてしまった。パチンコ好き。愛読書は「背教者ユリアヌス」「ドストエーフスキー覚書」。

 

野田 −コンニャク? 

登場作品 黄金を抱いて翔べ
略歴等 本名:野田(ノダ)としかわからない・・。29歳。既婚。コンピューター・サービス会社勤務。北川とは南港の外車ショーで知り合った。
外見・特徴 身長175〜6cm程度。スポーツで鍛えた鋭敏な体つき。ハンサム。柔らかな大阪弁を話す、一見プレイボーイの女たらし。しゃれたサマーセーターやチノクロスのパンツがよく似合い、仕立てのいい地味なスーツを微妙に着崩してたりする「オシャレ」さん。
特技 車(愛車はボルボ)の運転技術は並ではない。コンピューターのハッキングも出来る。
その他 もともとは神経質で、努力家型の秀才。緊張すると腹がゆるくなる。女子供に優しく、タラシというのもまあ間違ってはいないだろうが、恐らく計画グループの中で唯一まともで普通の男。下の名前は何なの?

 

ジイちゃん −泥棒コンサルタント

登場作品 黄金を抱いて翔べ
略歴等 本名:岸口順三(キシグチジュンゾウ)。62歳。もと神父。シルバー人材センターの斡旋で道路清掃をしている。野田の紹介で計画に加わる。
外見・特徴 痩せていて、ほとんどが骨と筋。けっこう背が高い。銀色の髪としわ深い肌。どっしりした、くぐもった声。硬く動かない目。肩をわずかに落として歩く癖がある。寝る時はゆかた着用。
特技 タレコミ・・・
その他 酒にめっぽう強く、ウォッカをボトル半分飲んでも顔色一つ変わらない。その腹の据わりようはヤアさんも逃げ出す程。喉が乾いているのに土佐堀の水に手が届かん、という夢を見て涙した事がある。

 

島田 −サボテンに話しかけたりする姿がかわいい

登場作品 神の火
略歴等 本名:島田浩二(シマダコウジ)。39歳。日本人の母とその不倫相手のロシア人宣教師のとの間に生まれる。子供の頃、江口に金太郎飴で釣られてスパイになる。暗号名ゼノン。離婚歴有り。元・日本原子力研究所職員。洋書輸入販売会社勤務。
外見・特徴 深い緑色の瞳を隠すため、濃いグレーのシャドー入りサングラス着用。髪はブルネットだったが、一晩で白髪だらけになった。細身らしい。身だしなみには気をつかい、着る物は上等のウールかリネンかシルクという「キザ」な人。かなり二枚目?
名セリフ 『何もかも叩きつぶしたいという欲望に駆られて、生きてきた。自分も、世界も。叩き潰すものがなくなるまで、叩き潰すだけだ。築いてきたものは全部、カムフラージュだ。何ひとつほんとうは築くことが出来ないから、仮のものを築いて叩き潰す。彼も僕もそういう人生を生きてきた』(自分と日野草介を称して)
特技 味覚が無くとも、記憶にある味でものが食える。
その他 当然ながらフィルムの現像やポーカーフェイスやらのスパイ必須科目は修得済み。語学も堪能。年寄り(江口)にちょっと優しいのが微笑ましい。昔は寝ている幼なじみが蜂に刺されているのを、じっと観察していたひでえガキだった。

 

日野 −俺が性根叩き直したるさかい

登場作品 神の火
略歴等 本名:日野草介(ヒノソウスケ)。40歳。離婚歴有り。島田とは幼なじみ。、建設現場で日雇い労働者をしている。ちょっと極道。
外見・特徴 肩幅のある長身。純白の歯と漆黒(少々狂気入り)の目。荒れた硬い皮膚をしているが、実は色白。着流しの浴衣も、普通のシャツ+ジャケットも、頭にタオル+作業着も似合ってしまう。
名セリフ 『俺が柳瀬に借りたんは、小さい希望一つや。人間には理想というものがある。人間は理想を持つことの出来る動物や、という希望一つ・・・・・』
特技 10歳にも満たない頃にもう覚えていた操船。若者に博打を教えるのも上手いようだ。
その他 これ以上は無いという程ズケズケした物言い。しかしその裏で繊細に物を感じ、考える男。驚くほど記憶力が良い。目玉好きで、島田の目玉もいつか食ってやろうと思っている。昔は幼なじみの背中に生きたタコを入れ、ひきつけを起こさせたひでえガキだった。

 

 −本名は長いぞ

登場作品 神の火
略歴等 本名:パーヴェル・アレクセーイェヴィッチ・イェルギン。26歳。日本名・高塚良(タカツカリョウ)。モスクワの大学で特殊工作訓練を受けていたが、チェルノブイリ原発事故の際、処理現場で被爆。その後江口の手引きで日本に入国し、日野の世話になる。
外見・特徴 スラブ系の端正な顔立ち。背が高く痩身。白磁を思わせる肌・灰青色の瞳。髪は短い。島田が買ってやった服(ウールのセーターや濃いモスグリーンのダウンパーカ)を着た良は、フツーの学生っぽい感じらしい。
名セリフ 『世界じゅうの悲しい歌がみんな美しい旋律をもっているのは不思議なことです』(島田宛の手紙の中で)
特技 島田や日野にはちょっとした素描を披露していた。(特技じゃないかな・・・)
その他 NHKアナウンサーになれる程日本語は上手いし、漢字も書ける。丁半、手ホンビキ、オイチョカブをたしなむ。鳥が好き。日野の帰りを待っていたり、島田にせっせと手紙をよこしたりと、その行動がいちいち涙を誘った。

 

江口 −飄々爺間諜

登場作品 神の火
略歴等 本名:江口彰彦(エグチアキヒコ)。60歳。アメリカとソヴィエトの二重スパイ。暗号名ロラン。スパイ島田の育ての親。江口商事社長。
外見・特徴 綺麗に櫛を入れた豊かな白髪。痩せた指。純白のソフト帽とスーツとステッキという姿が板に付いている。靴はアルマーニ(オーダーメイド)。夏は生成の瀟洒なスーツを着てたりする。その振る舞いはいつでもダンディズムの極致。
名セリフ 『一部分だけの裏切りというのはあり得ないんだよ。妻を愛しているスパイ、親を慈しむスパイ、親友を持っているスパイ。そんなものは言葉の正しい意味で、あり得ないのだ』 
特技 スパイ飼育。
その他 「時代は変わる」が口癖。達筆。チェーホフの戯曲と船が好き。オペラや美術館には詳しいが、洗濯機も電子レンジも扱えない困ったじいさん。

 

一彰 −マザコンなのに最後は男に捕まった人

登場作品 わが手に拳銃を
略歴等 本名:吉田一彰(ヨシダカズアキ)。登場時22歳、大阪大工学部の学生。7歳の頃に母を殺された過去を持つ。
外見・特徴 清潔な顔立ち。母親の顔マイナス丸みと気品、というのが自分の顔の形容(結局母親似?)。子供時代の評判(?)からすると、綺麗な顔らしい。歳のわからない顔とは敦子の弁。適度に長い指の持ち主。髪は短く刈ってある。
名セリフ 『別に、あんたのその目が気にいらないから、二度と僕を見るなと言いに来たんだ』(リ・オウに)
特技 拳銃部品の研削。「七百丁の拳銃を削ってきた男」。
その他 愛称「カズ」(応用として「カズさん」「カズちゃん」)、又は「ぼん」。女にサド気質・マゾ気質・中国語を仕込まれた。女にも男にもよくモテる。リ・オウについては4割恨み、6割惚れていた。今頃は10割確実。

 

リ・オウ −本職、金儲け。趣味、金儲け。特技、金儲け。

登場作品 わが手に拳銃を
略歴等 本名:李歐(リ・オウ)。年齢不詳だが、だいたい一彰と同じくらい。中国・国家安全部のスパイ。一彰のバイト先「ナイトゲート」で皿洗いをしていた。
外見・特徴 背が高く痩身。色白の美しい顔、漆黒の髪、物がよく噛めそうな純白の歯。初登場時は破れたジーンズ着用。その後、タキシードを着たりなんかしていた。「しなやかで色気たっぷり」という表現がよく似合う。
名セリフ 『その前にベッドを作ろう。俺達のベッドは札束。ベッドの下は草の大地。天蓋は青天の白雲よ。そうして渡る川が三途の川でも恨まないなら、俺はあんたのもの。あんたは俺のもの』(「泊まっていけ」と言う一彰に応えて)
特技 金儲け。舞踊。←両方ともかなりのもの。
その他 キザなセリフを吐きまくるわ、目から火の矢を射るわ、珍妙な踊りを舞うわと、高村作品には珍しい派手なキャラクター。かなり自分勝手で我が儘だが、「底抜けに明朗なワル」で実に憎めない男。彼の歌う「北国の春」をぜひ聴いてみたいものだ。

 

ジャック −この本名からなぜ「ジャック」?

登場作品 リヴィエラを撃て
略歴等 本名:リチャード・パトリック・アンブロシウス・モーガン。通称ジャック・モーガン。23歳(登場時12歳)。元IRAテロリスト。
外見・特徴 身長185〜6cm、痩身。翡翠色の瞳、肉の薄い鼻と唇、凹凸の少ない頬骨、細い顎を組み合わせた美しい顔。髪は元々ブッシュミルズ(ウィスキー)の色(麦藁色とも)だが、ブルネットに染めたりしている。むだ毛なし(本人談)。髪のトリートメント&爪磨きと、体の手入れには気を配る。アノラック&ジーンズ姿が定番。
名セリフ 『僕も今は殺人犯です。サー・ノーマン、あなたのことは生涯忘れません・・・』
特技 射撃の腕は一流。
その他 欠点:短気、無口、神経質、寝坊、怠け者。長所:贅沢言わない、愚痴言わない、ハンサム(以上リーアン談)。学生時代は成績優秀。テレビゲームが趣味。リーアンにベタ惚れだが、シンクレアにも胸ときめく微妙なお年頃。

 

シンクレア −神聖モテモテピアニスト

登場作品 リヴィエラを撃て
略歴等 本名:(サー・)ノーマン・ジョセフ・シンクレア。41歳(登場時33歳)。未婚。世界的に有名なピアニストで、英王室から「サー」の称号を与えられている。元MI6エージェント。王立音楽院教授。ジャックが15歳の時の隣人。
外見・特徴 すらりとした長身。碧い瞳と、整った鼻筋・唇という典雅で美しい相貌の持ち主。40歳を過ぎてもその端麗な容姿は衰えなかった。髪は艶のあるブロンドで、上品に整えられている。質素なツイードのジャケットとズボン、灰緑色のセーターを長く愛用。
決めゼリフ 『サーは要らない』
特技 もちろんピアノ。
その他 ジャックに決め台詞を吐くこと4回。趣味はボクシング。その容姿の描写には「美」の文字がつきもので、ピアノを弾く見せ場といい、リ・オウと並ぶ派手キャラ。いつも飄々として若々しいが、内側には20数年来の復讐心が宿っていた。ダーラム候の伴侶。

 

ダーラム候 一言で言えば困った人

登場作品 リヴィエラを撃て
略歴等 本名:エードリアン・ヘアフィールド(・マークィス・オブ・ダーラム)。シンクレアと同い年。既婚。英王室と縁戚関係にある侯爵。シンクレアのマネージャーであり、幼なじみ。ヘアフィールド・プロモーション社長。元MI6エージェント。暗号名フィリス。
外見・特徴 シンクレア以上に背が高く、痩身。身のこなしも優雅な、天下の色男。髪は明るいブルネット。純白のシャツ、シルクのベストという正装がサマになるお貴族様。トゲ付カーディガンもイケてる。
名セリフ 『では、君には猫を抱かせてやるとしよう。そして君は怯え、僕が長年味わってきた思いを少しでも想像してくれたまえ。あとでシンクレアに話してやるのが楽しみだ。彼がどんな顔をするか、考えただけでもぞくぞくするよ』(猫が怖いと言うジャックに)
その他 派手な私生活で週一回は大衆紙のカラー刷りを飾る、猫好きの酔っぱらい。愛称エードリイ。「キスしてくれ」「寝間へ来い」等、アプローチはかなり大胆。情緒不安定になると狭く暗い場所に入りたがる癖がある。繊細な神経、心優しさ、弱さの持ち主。シンクレアの伴侶。

 

伝書鳩 ただの「カボチャ」では足りないらしい

登場作品 リヴィエラを撃て
略歴等 本名:ケリー・マッカン。36歳。未婚。CIAエージェント。IRAからジャックを引き抜き、殺し屋として雇う。肩書はワシントン・ポスト記者。
外見・特徴 身長6フィート5インチ(約193cm)、体重250ポンド(約113.5kg)の巨漢。顔の形容詞は「潰れたカボチャ」。笑うと目が上下の肉に押しつぶされて、見えない程細くなる。瞳は明るく濃いブルー。バターのような声でカリフォルニア訛りを話す。
迷セリフ 『おお、緑の鳥の翼の下で、私は欠伸をする、草の葉を踏み放尿する、網膜に散る光の炭酸水、鼻孔に沁みる空の午睡・・・』(自作の詩)
特技 柔道六段、空手もそれくらい。
その他 趣味はアイスホッケーと読書(本人談)。五ヶ国語が喋れる。サラとは「牛とサラブレッド」カップル。容貌についてはクソミソに書かれているが、その強靱かつ柔らかい微笑みを含め、とても人間的魅力に溢れた男。特製ローストビーフが美味そう。

 

キム 振り回されっぱなし人生

登場作品 リヴィエラを撃て
略歴等 本名:カール・パトリック・バーキン。通称キム・バーキン。登場時36歳。既婚(後に離婚)。元警察官、MI5エージェント。
外見・特徴 女好きのする、端正で清潔な顔。元はブロンドだが、MI5では必要に応じて赤毛に染めたりしていた。碧眼。口許に若さが残っており、笑うと学生のような感じになる。
名セリフ 『探ってくれ。代わりに助けてくれ』(「あなたを探りにきた」と言う手島に)
その他 度胸、冷静さ、頭脳、どこをとっても優秀。ドアマットの端を折り返すというアイデアも秀逸だ(そうか?)。手榴弾を投げ込まれて両足複雑骨折、腰椎骨折、銃創二ヶ所の重傷を負いながら、酸素マスクを自分で外し「麻酔は待ってくれ!」と叫んだ逸話がある。寡黙だが、割と笑顔も赤面も出やすい。警官時代から私生活に至るまで、悉くツイてない印象の人。

 

手島 チップスにヴィネガーを忘れた男

登場作品 リヴィエラを撃て
略歴等 本名:手島修三(テシマシュウゾウ)。キムと同い歳。既婚。イギリスと日本のハーフ。日本警視庁外事一課の警視。
外見・特徴 モナガンに言わせると、キムとどことなく似た雰囲気があるらしい。清潔な顔立ちで、髪はブルネット。奥さんとは美男美女カップル。着こなしもなかなか品が良い。
名セリフ 「この子には、テロリズムよりもっと勇気ある道を選ぶよう、対話を選ぶよう、そして決して黙することのないよう、教えるつもりです。しかし、そういう勇気は、一人の人間を愛することから始まるのかも知れませんね・・・。この子の父がリーアンを愛したように。もしそうなら、リトル・ジャックはまず恋をしなきゃ・・・」(ジャックの遺児を前に)
その他 帰国子女で、東大法学部卒の秀才。礼儀正しく控えめな性格だが、必要な時は毅然とした態度をとる。高村作品の主要人物の中で、結婚生活がうまくいっている数少ない人。キムとは「一晩のうちに何ものにも換えがたい仲になったような」関係(?)。

 

合田 ヴァイオリン刑事参上!

登場作品 マークスの山、照柿、レディ・ジョーカー
略歴等 本名:合田雄一郎(ゴウダユウイチロウ)。33歳(初登場29歳、レディ・ジョーカーでは36歳)、本庁捜査一課第三強行犯捜査七係の警部補(後に大森署刑事課強行係)。離婚歴有り。
外見・特徴 長身で頭が小さく、痩せ型。短髪。微妙な陰影に満ちた鋭い目をしている。美人の母親に似て目鼻立ちは怜悧に整っているが、一見これといった特徴のない顔。その風貌はよく「硬質」と表現される。あまり笑わないが、白い歯のこぼれる笑みには華がある。大森署に移ってから肌色が良くなったらしい。白いスニーカーがトレードマーク。
名セリフ 『多分、私は今生まれたばかりで、何もかも怖いのだと思います。こうして生きていることが。一人の人間のことを昼も夜も考えていることが。人間は、最後は独りだということが・・・』
特技 小さい頃習っていたヴァイオリン。剣道四段、柔道二段。
その他 冷や奴が好物のせいか、豆腐とがんもどきを取り違えるような奴の話は信用しない。腹がくちくなると眠くなる。低血圧。誕生日には義兄にテレビを買ってもらった。幼なじみに職業を訊かれ、小声で「まっぽ」と呟く姿が可愛いかもしれない。ヘッ刑事なんてなー、でも転職無理だしなーという葛藤が常にある。冷静かと思えば、いろんな意味でよく血迷う男。

 

加納 聖人ではなかったらしい

登場作品 マークスの山、照柿、レディ・ジョーカー
略歴等 本名:加納祐介(カノウユウスケ)。合田と同い年。未婚。合田の義兄であり、学生時代からの登山仲間。地方検察庁検事を経て東京地検特捜部検事。
外見・特徴 長身。若々しいが、苦労人らしく若白髪あり。双子の妹と瓜二つの、清潔な感じの美形。いつも落ち着いた表情。身だしなみには気を配り、皺のあるシャツなど着ていたことがない。夏には着流し姿も披露。
名セリフ 『納得する必要はない。辛いことが、辛くなくなることはない。自分の腹に収める場所を見つけるだけだ。俺も、そうしてきた・・・』
特技 家事全般。特にアイロンがけ。
その他 大学三年で司法試験に合格した俊才。想うこと十八年の相手に気づかれずともメゲない、意志と忍耐の化け物。世話好きでかなり几帳面。義弟の部屋の合鍵を持っており、留守中に訪れてはこまめに食卓を磨いたりする。レディ・ジョーカー事件前後からは特に頻繁に通い、時には連れだってピクニックに行くようにもなった。

 

森 われーらよんまーん

登場作品 マークスの山、照柿
略歴等 本名:森義孝(モリヨシタカ)。30歳。本庁では合田の同僚で、巡査部長。後に八丈島の所轄署へ転属。
外見・特徴 「お蘭」という愛称が似合わない三枚目。上背はかなりある。目つきが陰気。世界の全てが気に入らないような、無粋な能面顔らしい。持病のアトピーの発疹痕あり。発疹が出始めると、サングラス+マスクという怪しいスタイルに変身する。
迷セリフ 『現実的であると同時に厭世的で、自己陶酔的で、限りなく献身的で利己的で、且つ・・・繊細なところが』(登山が自分に合う理由として)
特技 調子っぱずれの唄。
その他 揮発性香料でジンマシンが出るデリケート(?)体質。陰険で、女なら絶対に女房にしたくないタイプ(BY合田)の上に少々暴力指向があり、よく人を殴る。かき氷を三皿食う暴挙に出た事もある。だが地道な努力も注意力も抜きん出た、優秀な刑事。島ではアトピー治るわ嫁さん貰うわ、もっと早く行けば良かったのかも・・・。

 

マークス ホシは闘牛の牛か?

登場作品 マークスの山
略歴等 本名:水沢裕之(ミズサワヒロユキ)。26歳(登場時16歳)。10歳の時、一家心中で一人助かるという過去を持つ。精神障害の重い状態が3年周期で訪れ、入退院を繰り返していた。
外見・特徴 長身(175〜180cm)で細身。肌の色が真っ白い。坊主頭。靴のサイズは27cm。身につける物は神経質な程に清潔にしている。精神状態が普通の時は、美貌でおとなしい若者。
特技 眼球を裏側へぐるりと回すこと。ひえー
その他 ケバケバしい色、特に赤色に関心を示す。何でも数を数えてみるクセもあるようだ。高さ1メートルの植え込みをひらりと飛び越えられる、かなりの跳躍力の持ち主(ちなみに軽い気持ちで試してみた合田は失敗)。歩く時にもよく飛び跳ねている。

 

真知子 ひどい運命ね・・・

登場作品 マークスの山
略歴等 本名:高木真知子(タカギマチコ)。37歳(登場時27歳)。看護婦。マークスの恋人。
外見・特徴 身長170cm近い大柄で、目も鼻も大作り。肌は小麦色。髪はショートで、ジーパンをはき、いつも男のようななりをしている。歳より若く見えるが、本人は目尻の皺を気にしている。
名セリフ 『水沢を許してほしい!お願いだから・・・・・!』
その他 好物は大トロでも握ってもらうのはコハダだし、ファッション誌を見ていてもそこに載ってるような服は持たない、質素な人。しかし恋人にはバケツ一杯のケーキを買ってやると言う、豪気(?)な面もある。その体からはマークスにしか解らないガスが出ているらしい。

 

達夫 連続不眠記録68時間達成!

登場作品 照柿
略歴等 本名:野田達夫(ノダタツオ)。35歳。既婚、子供一人。熱処理工場勤務。合田の幼なじみ。
外見・特徴 上背も胸郭もある、強靱そうな体格。頭が小さく、髪は短く刈ってある。顔も小さいが、顔立ちの細部は少々大き過ぎたり小さ過ぎたりして不釣り合いな模様。顔色が青白く、皮膚は水分不足気味で張りがない。
特技 彫刻で市民美術展に入選。
その他 昔から感性が凡人とは違ったらしい。子供の頃、その独特な感性でカラス着色法を編み出したが、幼なじみには絶交された。あの合田に「好きや」という台詞を吐かせた点はかなり偉大。

 

美保子 葡萄目のヒロイン

登場作品 照柿
略歴等 本名:佐野美保子(サノミホコ)。35歳。既婚。信用金庫勤務。達夫と同じ団地の住人。
外見・特徴 身長160cmを少し越える程度の、すらっとした色白の美人。切れ長の大きい目は、黒曜石のように硬く暗く底深い。視線を逸らす癖がある。口許はほとんど緩むことがない。着る物はたいてい清楚な感じのブラウス+スカートかワンピース。
名セリフ 『亭主は亭主。自分が住む家みたいなものかしら。古くても汚くても、家は家よ』
その他 ポシェット・前ホックのブラジャー・リボン付き麦藁帽子という、ババァ子供くさいアイテム装備。口調が恐ろしく素っ気ない。何事にも興味がなさそうに見えながら、複雑怪奇な女心で合田や達夫を翻弄した。

 

物井 カルティエ=軽い知恵は苦しくないか?

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:物井清三(モノイセイゾウ)。70歳。既婚、子供一人、孫一人(妻と孫には死別)。物井薬局店主。
外見・特徴 左目が白濁して動かない為、昼間はサングラスをかけている。老眼鏡も使用。いつもひっそりとして、おとなしげな外貌。年寄り特有の、笑っても泣いても同じように見える顔の皺のおかげで表情が乏しい。
名セリフ 『君の人生か。腕のいいドライバーで、月に六、七十万の稼ぎがあって、嫁さんが病気で、娘が障害児だ。それがどうした。そんな人生は世間にごまんとある』(布川に対して)
その他 ヨウちゃん曰く「善人と悪人の間」の人間。たまに鍋を焦げつかすものの、煮干しでダシをとった味噌汁、自家製糠漬け等、自炊が板に付いている。趣味は競馬と将棋。とんねるずとダウンタウンの区別がつかない。

 

ヨウちゃん ナイスネーミング「犬っころ」

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:松戸陽吉(マツドヨウキチ)。30歳。町工場勤務の旋盤工。物井の競馬仲間。
外見・特徴 ひょろりとした細身の体格。上半身がうすっぺらく、手足が長い。いつも無表情な青白い顔は、小さくまとまった作りで、つるんとした能面似。尖った顎の線は少年のように華奢。普段は丸刈りだが、LJ計画の為一時的に髪をのばしていた。
名セリフ 『頭の中身を全部かき出して、代わりに砂でも詰められたらいいな。さらさらの真っ白な砂・・・・・』
特技 指先2本失っても確かな旋盤技術。
その他 仲間の内では競馬に最も熱心で、レース前は真剣に馬柱と格闘。半田に買ってもらった怪しげな本は役に立ったのだろうか。馬以外の事には、清々しいほど淡泊。犬っころの事はいつのまにか「チビ」と呼んでいる。やはり呼びにくかったか。

 

高 −他人の机に柿の種

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:高克己(コウカツミ?)。37(?)歳。在日朝鮮人。信用金庫勤務、後に芙蓉産業社長。物井の競馬仲間。
外見・特徴 身長170〜175cm程度。体格は普通。一重瞼&三白眼。歯並びはきれいに整っている。口許を軽く歪める笑い方が独特。仕事以外の時は縦縞ジャケット+紫シャツ+白ローファーや、イタリア製ダブルスーツ+黄緑ネクタイなど超ド派手で、「ホストクラブか歌謡ショー」(BY半田)。だいたいブランド物を身につけているようだ。
名セリフ 『別に驚きゃしない。俺たち金貸しが毎日やっていることに比べたら、企業を脅すくらい』
その他 月・サラリーマン、火・自営業、水・ワル、木・日本人、金・在日朝鮮人をやりたいとの事(謎)。サバの生き腐れなんて諺を知ってたりする。胃潰瘍で吐血経験有。筋者くささも漂うが、突然子供っぽい口調になったり、飯粒を吹き散らかすという可愛い面も。

 

布川 −「ふかわ」だと思っていた

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:布川淳一(ヌノカワジュンイチ)。37歳。既婚、子供一人。元自衛隊員。運輸会社のトラック運転手。物井の競馬仲間。
外見・特徴 身長186cmの巨漢。ロダンの彫刻を思わせる、筋肉質の見事な体格の持ち主。しかし風貌はいたって大人しげ。ちょっと陰気な目で、声は低く、抑揚がない。動きは機敏。
名セリフ 『俺たち夫婦は、千人の赤ん坊に一人か二人混じってるジョーカーを引いたんだ。ほかに言いようがあるか』
特技 車の運転。
その他 無口で少し気が弱いものの、呑み込みは早く、言われたことは確実にこなす。昔、ポスターにつられてなんとなく自衛隊に入ったらしい。病気の奥さんと障害を持つ子供を抱え、蒸発は秒読みだぞ、今か今か、と言われ続け、予想通り蒸発した人。

 

半田 −素晴らしき想像の世界

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:半田修平(ハンダシュウヘイ)。36(?)歳。既婚。品川署〜蒲田署刑事課強行係の巡査部長。物井の競馬仲間。
外見・特徴 身長180cm程度。肩幅が広く、体格がいい。声は太く、くぐもっっている。ダスターコートとビジネスシューズ等、服装は平凡。ポーチ携帯。
名セリフ 『刑事さ。俺に惚れてやがるんだ』(つきまとう合田を称して)
特技 妄想。
その他 「一応」刑事(自覚がある点が偉い)。人の家に上がればまず仏壇に線香、出された酒には「いただきます」等、割と律儀。昔の上司を見舞ったり、ボヤを出した布川宅の片づけを手伝ったりする優しさもある。しかしそんな美点も吹っ飛ぶ、恐るべき妄想癖の持ち主。

 

城山 −日の出社内報ではペンギン

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:城山恭介(シロヤマキョウスケ)。58歳。既婚、子供二人。日之出ビール社長。
外見・特徴 身長173cm、体重63kgくらい。頭が小さく、髪は短めの七三分け。上品で平坦な初老の目鼻立ち。「社員全部を足して頭数で割った風体」という、社長として名誉なんだか不名誉なんだかわからない評もある。
名セリフ 『ビールの味に限界があると思う人は、試作品作りに加わるな』
その他 野崎秘書が慕うのも納得できる、優しげで品のいい人。大会社社長の割に質素な常識人だが、好物がザワークラウトと男爵イモを骨付きの塩豚の塊と共に白ワインで煮込んだものからわざわざ豚だけ抜いたもの(なげぇ)とバター煮のサヤインゲンというあたりは、何だかハイソで社長っぽい(・・・のか?)。

作成協力:楓さん(thanks!)

倉田 −日の出社内報では牛

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:倉田誠吾(クラタセイゴ)。55歳。既婚、子供三人。日之出ビール事業本部長兼副社長。
外見・特徴 偉丈夫。体躯と反比例して口数が少なくもの静か。声も暗くぼそぼそしている。猫背ぎみ。目には、影の総会屋担当だけの事はある奥深さが覗く。城山によると55にしてはなかなかの男ぶりだそう。
特技 営業マン時代から熱心だったゴルフ。
その他 ジャイロスコープ付き魚雷と呼ばれる程のやり手。城山とは四半世紀一緒にビールを売りまくり、互いの歩幅まで知り尽くした仲。ウィスキーを飲みつつ顔色をくすませて残業する姿に色気が。第二の人生は瀬戸内海の島でライム栽培をする予定。なぜライム。

作成協力:楓さん(thanks!)

白井 −日の出社内報ではキツツキ

登場作品 レディ・ジョーカー
略歴等 本名:白井誠一(シライセイイチ)。59歳。既婚。日之出ビール事業開発本部長兼副社長。
外見・特徴 城山と同じく目立たない風体で痩身。豊かな白髪。頭上部あたりの髪が立っているのでキツツキっぽいらしい。老獪さを感じさせる洒脱な印象(BY合田)の人。
名セリフ 「貴方、目が刑事になってますよ」(日之出で鞄持ちに化けてる合田に対して)
特技 ピンで刺すこと。鯉料理。
その他 将来を見抜く慧眼と実行力に長け、身の振り方が上手く要領がいいという、憎いほど有能な経営者。毒気が強いので城山によくフグ扱いされている。この人と知り合いになると、敷地400坪のお宅で、主人自らさばいた鯉をご馳走してもらえるのが魅力。

作成協力:楓さん(thanks!)

根来 −今時「ほ」の字て

登場作品 マークスの山、レディ・ジョーカー
略歴等 本名:根来史彰(ネゴロフミアキ)。45歳(マークスの山では42歳)。既婚(別居)。東邦新聞東京社会部遊軍長。
外見・特徴 身長173cm。やせ型。髪は白髪まじりで長め。鼻筋の潰れた、堅い意志を湛えた顔立ち。少し猫背ぎみ。轢き逃げに遭って腰椎を傷めて以来、うまく歩けない。
特技 逃亡生活。
その他 自覚症状:弱った胃、疲れた肝臓、血行不良、肩こり、腰痛、慢性疲労、精力減退、睡眠不足、人間不信(本人談)。菅野キャップには「史ちゃん」と呼ばれている。合田とは地検担当時に接触した事があるが、古本屋街で知り合った加納と親しくなってから、正式に(?)紹介してもらった。


作成協力:楓さん(thanks!)

 


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