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北関東日記・美味編

北関東に来て数ヶ月。北関東には江戸とは違う食文化がある。
また関西とはちがう味がある。
私は東京生まれで神奈川で育った。大人になってからは転勤族で東京、九州、東京、関西、東京と勤務地が変わり今は北関東にいる。
来る前は食に期待感は持っていなかったが見ると聞くでは大違い。
美味しいものがいっぱいだ。
まだまだその一端しか見ていないが少しずつこの美味しさを紹介してゆきたい。
日本蕎麦編
私はそばが大好きだ。新そばの時期は吸い寄せられるように新そば祭りに行くほどだ。
北関東は長野や福島に負けず劣らず美味しい店があふれている。もともとそば粉よりも小麦の産地なのだが手打ちうどんをはじめとする麺文化が美味しいそばを育んできたのだろう。
「両毛五市麺の里」という団体がある。「桐生のうどん、」「佐野のラーメン、」「太田の焼き蕎麦、」「足利の手打ち蕎麦、」「館林のうどん」で地域振興に役立てようと言うものだ。
先日は「もしもツアーズ」という番組でも何店かが取り上げられた。
どんなに宣伝してもまずい店はすぐに駄目になる。そんな中で生き残ってきた店はそれぞれに美味しさあり、特徴あり、素晴らしい店ばかりだ。
ひとに歴史あり。蕎麦に歴史あり。気に入った店を何件か紹介しよう。

二八そば   太田市
例幣使蕎麦・荒川屋  足利市
足利の手打ち蕎麦切り会の会長をやっているというこの店は日光例幣使街道の八木宿にある。
ここの蕎麦はうまい。そばは二種類。粗挽きの『とっておき』と『そば』である。とっておきは蕎麦粉の風味が強く食感は少し弱い。逆にふつうの「そば」は腰が強く、また程よい蕎麦の香りだ。蕎麦好きの私には両方とも美味しい。甲乙つけがたいとはこのことか。
ここが例幣使そば 荒川屋。
八木節で有名な八木宿は日光例幣使街道の宿場町として栄えたそうだ。今は東武伊勢崎線の福居駅の近くがそうだ。
店の周辺は他の宿場町と同様に間口狭く奥行きの深い商店が立ち並んでいる。
ところでここの息子さんが日本料理店をやっている。ここは「喜八」といって』国道50号線沿いの大きな店だ。未だ行ったことはないが地元の人の話ではここもかなり美味しいようだ。
店内の様子。奥の座敷は広く、結構な宴会も出来そう。カウンターの奥ではご主人だろうか。きびきびと働いている。蕎麦を茹でる香りが食欲をそそる。
これがとっておき。普通の蕎麦より少し太めだがのどに引っかかる感じは無くスッと通ってゆく。わさびも新鮮で美味しい。
と、いいながら私は蕎麦に七味をかけて食べるのが好きなのだ。
その方が蕎麦の香りも七味の香りも楽しめる。
わさびだって多分一口ずつ箸に載せればもっと美味しく食べられるはずだ。
これが看板の例幣使そば。天ぷらそばのようだが冷たい麺で「ブッカケ」になっているのだ。これも絶品である。
人を連れて行ける店といえよう。

荒川屋のページはここここ


一茶庵本店  足利市
一茶庵という店は全国に有るがその総本山がここ、足利市にある。当然ものすごく大きな期待を持って行った。
そばの街・足利にその名をとどろかす店だ。
素晴らしい店構え。高級料亭。とまでは行かないが店内の座席も広く快適だ。こだわりもあるようで店内のメニューは薀蓄っぽく作られている。
これが自慢メニュー。田舎、更科、芥子きり、茶そば、ゆずと、どれも自慢の・・・・
筈である。
・・・・・・筈である。
美味しい。・・・のだろう。
こればかりは好みの問題なのだ。

一茶庵のページはここ

六反田   太田市
                        住   所   群馬県太田市浜町28番地30
                        電話番号   0276−45−3385
この六反田、初めて行ったときは何て田舎の蕎麦だろうと思った。ぼそぼそで少々太いしコシと言うより硬い感じの食感。正直、お江戸の蕎麦に慣らされている私には全く美味しさを感じなかった。「北関東はこんなものかな?」と少々ガッカリしたくらいである。ところが、ところが、である。数日すると何故か恋しくなる味なのだ。
そして食べに行く。味が変わったわけではないがとても「うまい。」そしてまた食べにきてしまう。そういう味なのだ。
そういえば客層は多彩だ。若者からお年寄りまでいろいろな方が食べに来ている。
思えば江戸のころの蕎麦ってのはこんな感じだったのかもしれない。

上は夏に家族が来たときに行ったもの。下は冬の六反田。

ここが入口。太田駅から歩いて10分くらいであろうか。平日のお昼時は駐車場で待つことを覚悟せねばならない。店内はお世辞にもきれいとは言いがたいが不潔なわけではない。むかしの蕎麦屋の風情なのだ。
厨房がオープンなので蕎麦を茹でるにおいが店内に広がっている。壁には薀蓄が書いてある。
この店の蕎麦は江戸前に出来ていてつゆも濃い目なので蕎麦の先をつけるだけですすって食べてください・・・。とか。
それはともかく、すすって食べていける感じではないがもりやぶっかけなど冷たいものがお勧めだ。
また、この店に来たら是非大盛りにしてもらうことだ。たいていの人は満足感を覚える。
これは「天もり」満足の料と質。
画面では太目の麺のイメージがわかないが中々の味だ。
天ぷらを肴にぬる燗を一本、そのあと蕎麦に七味を降りかけて熱燗を一本。
気取らぬ仲間と一杯やる。そんな風景が似合う店なのだ。

六反田のページはここ

石墨   前橋市
いけもり 足利市うまいもの会    足利市
足利と言えば一茶庵。蕎麦通の方々はそう思われるかもしれない。
しかし足利には負けず劣らずの銘店があふれている。
その中の一店。前述の「もしもツアーズ」で紹介されたこの店も本当に美味しかった。
東京育ちの私にはぴったりの味、食感だ。行った日は2時過ぎだと言うのに駐車場はいっぱいだった。
もうひとつ。この店のご主人が何かと店の中に目配りを欠かさない。
味も一流、接客も一流の名店といって良いだろう。
「いけもり」は日本最古の大学・足利学校で有名な足利駅からは20分ぐらい歩いたところにある。
見た目よりも奥行きがあり50人くらいは入れるだろうか。駐車場には2時過ぎだと言うのにサラリーマンが集まっている。美味しさの証だろう。
下はこの店のオリジナル「磯おろし蕎麦」
海苔とわかめの風味に強いコシ。つなぎはもしかしたらふのりでは??と思わせるような食感である。
改めて来てみようという気持ちにさせる逸品だ。

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忍者蕎麦・五エ門   (にんじゃそば・ごえもん)前橋市
最初、変わった名前の店だと思った。蕎麦にうるさい友人の紹介だ。ここの蕎麦はレギュラー、霧下等何種類かあり注文してから茹で始める。(当たり前か・・・。)この店の特徴は作っている様がお客さんから見えるところである。
もうひとつ、ここは何種類もの麺の注文を受けるのだが茹で担当のご主人は一切メモを取らない。
すべて暗記しているようである。何度か行ったが注文とでてくるものの間違いも無いので相当記憶力の良い方なのだろう。
ここが入口。風で「五エ門」の暖簾がまくれてしまっている。素朴なつくりで気取らず入れる店だ。左に有る大釜は石川五右衛門にちなんだ釜だそうである。
店内の様子。昼前だと言うのに満席だ。注文はそば、霧下、田舎など好きなものを好きな枚数だけ頼むのだ。
私は5枚くらいが標準。
10枚は食べられそうだ。
霧下は上品な味。田舎は藪風でそば粉の風味が高い。
私は普通の蕎麦が好きだ。腰もあり。風味もあり。バランスの取れた味だ。つゆも私の好みのちょっと辛めの味。
この薬味は自由に取れる。
人気の理由のひとつだろう。
満腹で外に出た。(訳ではない。
季節が違うのがバレちゃうか。
お店の全景。
本当に美味しいですよ。


藤屋本店  (ふじやほんてん) 桐生うどん会  桐生市
前述のもしもツアー(フジテレビ2005.1.22放送)でうどんの店として紹介されていた。
しかし手打ちうどん、手もみ蕎麦の店である。
そば粉の風味、蕎麦のコシとも申し分ない。桐生はカレーうどんの町としても売り出しているがここもカレーうどん、カレー蕎麦を頼むお客さんが多い。
桐生の町の北の方にある。
織物で栄えた桐生の町は北関東でも有数の繁栄を誇ったという。今は人口も減少しているが風格ある町並みは往時をしのばせる。
藤屋本店はこじんまりとしているがいかにも「蕎麦や」然としている。
店内の飾り。
気取らず、飾らずの雰囲気がここにも現れている。
手打ちうどんと蕎麦を双方楽しめるあい盛りだ。
うどんのコシはもちろんだがそのつやは何ともいえない。
麺帯も太からず、細からず。
逸品といって良いだろう。
もうひとつ、かも汁。麺を食すのにかも汁は本当に良く合う。
蕎麦はそば粉の風味が利いている。またコシは正に蕎麦のコシ。うどんのそれとは異質なものだ。
歯切れの良いその味は鴨汁にもカレーにも良くあった。
鴨汁の味はちょっと甘めだった。

藤屋本店のページはここここ


へぎ蕎麦・小嶋屋   (こじまや)長岡
新潟と言えばへぎ蕎麦だ。蕎麦好きにはたまらない。ふのりを使ったこの蕎麦の腰は独特で私は大好きなのだ。蕎麦通の方々で「へぎ蕎麦は蕎麦にあらず」と言う方もいるが、この食感を味わうために長岡、小千谷などを訪ねる方々は少なくない。
多分蕎麦の風味よりもその食感の強さに特徴や興味が向いているからだろう。
震災で被害を受けた十日町や小千谷にもへぎ蕎麦の店はたくさん有る。
但し、小嶋屋は「小嶋屋総本店」「小嶋屋」「長岡小嶋屋」等どこが本家か分からないくらいたくさんあるのだ。
どこが本家かはここでは伏せて起きましょう。
長岡駅から10分ほどの街道沿いにある「小嶋屋」
ここは正確には「越後長岡小嶋屋」というらしい。
昼時ともなれば平日も休日もいっぱいだ。
さて、その看板。そのうち各種小嶋屋の看板を撮ってみたい。
薬味。ゆず七味が美味しかった。
のどこしと、食感を味わいたいため冬でもざる系を頼むことが多いがさすがにふのりのコシは温かい蕎麦でも影響されない。
越後にきたらやはりへぎ蕎麦だ。

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こうしん庵      尾島町
日本一のヤマトイモの産地である尾島町は2005年3月末から太田市と合併する。
その尾島町のはずれにこの店はある。
この店では大和芋・農家もやっており時折、お客さんに大和芋のお土産が付いたりする。
ここの蕎麦は太い。つくりは素朴そのもの。しかしながら蕎麦粉の風味はたまらなく強い。コシもある。
田舎の銘店ではないだろうか。江戸の方のようにズズっとすする感じではないがずしりと重いそばの味だ。

今の住所  こうしん庵 0276-52-3890 群馬県新田郡尾島町大字亀岡194

お世辞にも立派とはいえない外観。この点は太田市の二八そばと同様か。
八木節保存会に入っているのか。なぜか櫓のある駐車場。
そばつくりの道具が無造作に置いてある。・・・不思議な風景だ。
しかし蕎麦は本格派。前記のように太く、しっかりとした造り。但しお忙しい方はご遠慮下さい。
出てくるまでには30分ほどかかる。
但し、一食の価値はあり。
これは自宅で取れた山芋を使ったとろろめし定食。
おなかにずっしりと来る。
邪道だがカレーとのセット。ここのカレーは俗に言う蕎麦屋のカレーではない。普通のカレーだ。
実は私は蕎麦屋のあんかけカレーも好物なのだ。

ここの蕎麦は蕎麦通は一回は食べるべし。


飲み屋編
鳥やき・福やす   (ふくやす)太田市
焼き鳥やではない。鳥やきなのだ。何でひっくり返したのかは分からない。
北関東の某小売業の方の紹介だ。食通の方の紹介だけあって本当に美味しい。
和風のお屋敷のような玄関風の入り口をくぐると畳敷きの座敷が広がっている。掃除の行き届いた店内は明るくきれいだ。
接待に会合に、また親しい仲間の飲み会にぴったりだ。
日本酒が群馬の銘酒「赤城山」のところが更に良い。
入り口はこんな感じ。入り口脇の植え込みもきれいに剪定されておりオーナーのセンスが感じられる。
「今夜は飲むぞ。」という気持ちが盛り上がる。
今日は単身赴任宅に娘と女房がやってきた。群馬で一番美味しい焼き鳥を食べさせると言って連れてきたのだ。
店内の様子。早い時間を予約したのでカウンター席はまだ空いているが一時間ほどでいっぱいになってしまう。
店員さんも感じがよく、ちょっと恐い顔の板さんも笑うと優しい雰囲気になる。
鳥のたたきと焼き鳥。
ささみも柔らかくすじばっていないしももやなんこつもジューシーに仕上がっている。余程良い材料を使用しているのだろう。

この日はこれをつまみに家族3人で痛飲した。
飲んだのはもちろん銘酒「赤城山」

福やすの紹介ページは「ここ」

寿司 ・磯一    太田市

美食居酒屋 炭か    (すみか)太田市
美食居酒屋を謳っているが実は美食ならぬ美人ママだったりする。
私の同僚が紹介してくれた。芋焼酎が多数置いてあり好みのものが見つかるはずだ。
件のママは焼酎の勉強を相当しているようで結構詳しい。
この店の良さは静かで落ち着けるところ。一人で来てもゆっくりと過ごせる。
店内の様子。この暗さが微妙で大声でしゃべる客は少ない。マナーのいいお客さんが多いので高吟放歌は無い。
上の棚には各地の焼酎が並ぶ。
「炭か」の名前はどこからくるのか。
実はロックや水割りなどを炭でステアーしてくれるのだ。
この日は北海道の友人が送ってくれた「最寒の雫」というそば焼酎の目利きをしてもらった。普段は笑顔の絶えないママだが利き酒のときは真剣なまなざしだ。
「最寒の雫」は幌加内産のそば粉で作ったそば焼酎。
実は蔵元は長野県の佐久市だ。
実はここの蔵元で作る「峠」という焼酎も逸品なのだ。
炭かの玄関でこの店を紹介してくれた同僚とママ。ママは まり さんというらしい??

炭かのページは「ここ」「ここ」



洋酒・CAP     (きゃっぷ)太田市
洋酒と簡単に言ってしまっていいのだろうか。この店は北関東でも知る人ぞ知る。
正にマニアのための店である。
マスターが素晴らしい。酔っ払いの相手もしながら「聞かれれば・・・」その酒の薀蓄を語る。
「聞かれれば・・・」である。知識のあるものはついしゃべりたがる。ひけらかす。
しかしここのマスターは違う。聞かれなければ何もしゃべらない。客が間違ったことを言っても見過ごしてくれる。
北方謙三のブラディドールシリーズに出てきそうなこの店のマスターは一見強面だが誰にでも、何処までも優しい。
またマスターがステアしているときの姿はとてもセクシーだ。
1階の看板と2階の入口。5時からと書いてあるが7時からのような気がする。早く行ったことが無いからかもしれない。
店内の様子。何でもある。という感じ。
遠くは栃木県から飲みに来る方もいる。
私の同僚S氏も絶賛だ。
これがマスターのステアー姿。

堂に入っているとはこのことか。
実はこのマスター、ハーレーやBMに乗るライダーだったりする。
ハードボイルドな雰囲気といいこの店の雰囲気を醸し出している。
そして琥珀・・・。

’CAP’の公式ページは「ここ」


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