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最終更新 2010/07/26



寄遠 蘇  拯




01  游子雖惜別   游子、別れを惜しむと雖も
02  一去何時見   一去すれば何れの時にか見みえん
 
03  飛鳥猶戀   飛鳥、猶おを戀するも
04  萬里亦何遠   萬里、亦た何と遠し
 
05  妾願化為霜   妾の願うは、化して霜と為り
06  日日下河梁   日日、河梁に下らん
 
07  若能侵鬢色   若し鬢色を侵す能わば
08  先染薄情郎   先に染むは、薄情の郎
 
  『全唐詩』 8254頁 718卷 21冊




解説語句(数字は句番号)


 寄遠 (詩題)
 遊子 (01)
 河梁 (06)
 霜侵 (07)
 解釈 ( )




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01  游子(旅人)は、別れ際に悲しみますが
02  一たび去ってしまえば、いつ戻ってくるか分かりません

03  渡り鳥でも、渡った先で巣を恋しがると言いますが
04  萬里ともなれば、そう思えるよりも遠いのではないでしょうか

05  私の願いは、この身を霜に成り変えて
06  毎日、河梁に降(お)り積もる事です

07  また、鬢色を白くする事が出来るのであれば
08  真っ先に染めてやるのは、あの薄情の郎の鬢です




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語の説明


□句の説明■語句●地名○人名◇特記








 
■寄遠 − 寄送遠方。謂寄給在遠方的丈夫。

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■遊子 − 指離家遠游或久居外郷的人。

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■河梁 − 橋梁

以下がその史料

前漢・李陵「與蘇武」詩之三:「攜手上河梁,游子暮何之?…行人難久留,各言長相思。」

後因以「河梁」借指送別之地。

 原文は「下河梁」であり、この逆を意味させたかったのではないか。

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■霜侵 − 謂白髮逐漸搗ス。



 原文では第五句と第七句に分かれているが、意味するところはこれである。

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蘇拯「寄遠」の解釈

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