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最終更新 2012/02/01



系樂府十二首 貧婦詞 元  結




01  誰知苦貧夫   誰か知る、苦貧の夫、
02  家有愁怨妻   家に有る、愁怨の妻。
03  請君聽其詞   君に請う。其の詞を聽け。
04  能不為酸悽   酸悽を為さざる能うや。
05  所憐抱中兒   憐む所は、抱中の兒の
06  不如山下麑   山下の麑に如ざるなり。
 
07  空念庭前地   空しく念う、庭の前地の、
08  化為人吏蹊   化して人吏の蹊と為らんかと。
09  出門望山澤   門を出でて山澤を望む。
10  回頭心復迷   回頭すれば、心の復た迷う。
11  何時見府主   何れの時にぞ、府主に見(ま)みえ、
12  長跪向之啼   長跪して之に向いて啼くは。
 
  『全唐詩』 2697頁 240卷 8冊




解説語句(数字は句番号)


 愁怨 (01)
 能不 (01)
 酸悽 (03)
 人吏 (05)
 府主 (06)
 長跪 (08)
 解釈  




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01  誰が知っているだろうか、苦貧の夫のことを。
02  家には愁怨を抱いた妻がいるのだ。
03  そこのあなた、その詞を聞いてみろ。
04  その凄惨さに堪えられないだろうから。
05  憐むところは、抱かれている赤子より、
06  山下の麑(鹿の子)の方がましなのだ。

07  そんな中で、空しく庭の前を眺めていると、
08  そこが人吏の道に変わってくれないかと考えてしまう。
09  門を出て周りの山沢を見渡し、
10  頭を家の方に向けると、心がまた平衡を失う。
11  いったいいつになったら、府主との面会を果たし、
12  長跪してこれに向かい啼くことができるのか、と。




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語の説明


□句の説明■語句●地名○人名◇特記










 
■愁怨 − 憂愁怨恨。

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■能不 − 豈能不。謂「不能不」。

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■酸嘶 − 酸痛劇烈之貌。哀鳴;悲嘆。(原文は「酸悽」。「酸嘶」は一作。)

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■人吏 − 官吏。特指下級官吏。

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■府主 − 指州郡長官。

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■長跪 − 直身而跪。古時席地而坐,坐時兩膝據地,以臀部著足跟。
     跪則伸直腰股,以示莊敬。

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元結「系樂府十二首貧婦詞」の解釈



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