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最終更新 2014/12/25



和魏僕射還 張  説




01  富貴還國,   富貴となりて、國に還れば、
 
02  光華滿舊林。   光華、舊林に滿つ。
 
03  秋風樹不靜,   秋風、樹をして靜かならしめず、
 
04  君子歎何深。   君子、歎くこと何ぞ深きや。
 
05  故老空懸劍,   故老、懸劍を空しくす。
 
06  鄰交日散金。   鄰交、日に散金す。
 
07  衆芳搖落盡,   衆芳、搖落して盡く。
 
08  獨有寒心。   獨り寒の心を有せんや。
 
  『全唐詩』 955頁 87卷 3冊




解説語句(数字は句番号)


 魏僕射 (詩題)
 光華 (02)
 舊林 (02)
 秋風 (03)
 故老 (05)
 懸劍 (05)
 鄰交 (06)
 散金 (06)
 衆芳 (07)
 揺落 (07)
 寒心 (08)




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01  富貴となって郷国に帰ったのだから
02  その光華は、故郷を満たすだろう。

03  しかし、どうだ。秋風が木々を不安にさせるようにしていようとは。
04  君子(皇帝)の歎ぎは、何と深いことであろう。

05  故老(魏元忠)は懸劍を空しくしてしまった。
06  近隣にその栄誉を分け与えよと言われていたのに。

07  賢なる者も搖落して尽きたか。
08  歳寒の心を有す者ではなかったと言うことか。





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語の説明


□句の説明■語句●地名○人名◇特記










 
○魏僕射 − 魏元忠(?〜707)

張説との関係で言えば、長安三年(703年)九月、魏元忠を庇って欽州に流罪とされている。

武則天の寵を受けていた張易之兄弟から、人事に関連しての怨みを買い、武則天を帝位から引き摺り下ろそうと画策していると讒言された。張易之兄弟は、張説にその事を証言させようとしたが、武則天の御前で事実無根である事を証言した。張易之兄弟は、張説も謀反に加わっていると騒ぎ立てたが、張説は頑として下がらなかった。これによって武則天の不評を買って、魏元忠と共に流されている。




史書より、この詩に係る部分

『舊唐書』「魏元忠」

代唐m為尚書右僕射,兼中書令,仍知兵部尚書事,監修國史。未幾,元忠請歸拜掃,特賜錦袍一領、銀千兩,并給千騎四人,充其左右,手敕曰:「衣錦晝遊,在乎茲日;散金敷惠,諒屬斯辰。」元忠至里,竟自藏其銀,無所賑施。



『新唐書』「魏元忠」

神龍二年(706),為尚書右僕射,知兵部尚書,當朝用事,羣臣莫敢望。謁告上冢,詔宰相諸司長官祖道上東門,賜錦袍,給千騎四人侍,賜銀 千兩。元忠到家,於親戚無所賑施。

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■光華 − 光榮;榮耀。



『文選』鮑照「擬古」

宗党生光華,賓僕遠傾慕。呂延濟注:「宗族郷党皆持其勢而生光榮。」

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■舊林 − 指禽鳥往日栖息之所。也比喩故郷。

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■秋風



文選/詩己/第二十九卷/雜詩上/曹子建雜詩六首

轉蓬離本根,飄隨長風.

注)苑曰:魯哀公曰:秋蓬惡其本根,美其枝葉,秋風一起,根本拔矣.

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■故老 − 元老;舊臣。


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■懸劍



『史記』「呉世家」:「季札之初使,北過徐君。徐君好季札劍,口弗敢言。季札心知之,為使上國,未獻還至徐,徐君已死,於是乃解其寳劍,繋之徐君冢樹而去。從者曰:『徐君已死,尚誰予乎?』季子曰:『不然,始吾心已許之,豈以死倍吾心哉!』」後因以「懸劍」指守信。

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■鄰交 − 鄰居故舊。


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■散金 − 散發錢財。


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■衆芳 − 草木的香氣。

『文選』宋玉「風賦」:「迴穴衝陵,蕭条衆芳。」劉良注:「蕭条然散衆芳之氣也。」



百花。



比喩各種賢能的人。

『楚辭』「離騷」:「昔三后之純粹兮,固衆芳之所在。」王逸注:「衆芳,喩羣賢。」

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■揺落 − 凋殘,零落。

『楚辭』「九辯」:「悲哉秋之為氣也!蕭瑟兮草木揺落而變衰。」

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寒心 − 喩堅貞不屈的節操。


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