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| 新聞、雑誌等で、読めない漢字や意味の分からない言葉があると、たいがいは国語辞典、漢字辞典、広辞苑等で調べます。不動産の知識とは関係ありませんが、知っていると便利ではないかと思いますので、ちょっと興味本位でのぞいて行ってください。 |
沢瀉・面高![]() |
おも‐だか 〓オモダカ科の多年草。水田・池沼に自生。全体がクワイに似て小さい。葉面に隆起して模様があるからオモダカという。夏、長花茎を出し、白色三弁の花をつける。食用のクワイはこの変種。 ハナグワイ。なまい。季・夏。本草和名「沢〓、和名奈末為一名於毛多加」 〓模様の名。また、紋所の名。オモダカの葉や花を図案化したもの。立沢瀉・抱沢瀉など。平家九「―を一しほ摺つたる直垂に」 〓オモダカの葉の形をした鏃(ヤジリ)。 〓源氏八領の鎧(ヨロイ)の一。つくりが沢瀉縅(オドシ)であることからの名。平治「―とて、沢おどしにしたる重代のよろひに」 |
| 万年青 | おもと (烏木毒(中国音 wu-mu-tu)からか) ユリ科の多年草。西日本山地の陰地に自生。葉は根茎から叢生し、三○センチメートルに及び、革質常緑。夏、葉間から花茎を出し、穂状に緑黄色の細花をつけ、のち赤色の液果を結ぶ。斑入(フイリ)など園芸品種が多く、高価に取引もされた。「万年青の実」は季・秋 |
杜若・燕子花![]() |
かきつばた (古くは清音)〓〓名〓〓アヤメ科の多年草。池沼または湿地に生じ、高さ約七○センチメートル。葉は広剣状、ハナショウブに似るが中肋脈がない。初夏、花茎を出し、その先端に大形六弁の花を開く。色は通常紫または白。大きな三枚の外花被片には中央に一本の白線が入る。観賞用。貌佳草(カオヨグサ)。季・夏。万七 「―衣に摺りつけ」 〓襲(カサネ)の色目。山科流では、表は萌葱(モエギ)、裏は紅梅。または、表は二藍(フタアイ)、裏は萌葱。 〓紋所の名。カキツバタの葉と花とをとりあわせたもの。 〓〓枕〓「にほふ(匂ふ)」「さき(佐紀)」にかかる。 |
南瓜![]() |
カボチャ (一六世紀頃カンボジアから伝来したからいう) ウリ科の一年生果菜。蔓性で雌雄異花。夏、黄色の花をつけ、その後結実。原産地はアメリカ大陸。世界各地で栽培される重要な野菜。チリメン ・キクザ(菊座)などの日本カボチャ、クリカボチャなどの西洋カボチャ、ソウメンカボチャなどのペポカボチャの三系統がある。ほかに観賞用・飼料用品種もある。種子も食用。唐茄子(トウナス)。 季・秋 |
枳・枸橘・枳殻![]() |
から‐たち (「唐たちばな」の略) ミカン科の落葉低木。中国の原産で、多くは生垣として栽培。高さ約二メー トルで、よく分枝し、とげが多い。樹皮は緑色。葉は三小葉から成る複葉、葉柄に翼をもつ。春の 末、葉に先立ち、白色五弁の小花を開き、秋、実は黄熟し芳香を有するが、食用にはならない。 未熟の実を乾し健胃剤とする。臭橘。きこく。花は季・春。万一六「―のうばら刈りそけ倉建 てむ」 |
| 唐松・落葉松 | から‐まつ マツ科の落葉高木。わが国中部山地に特産。高さ二○メートルに達する。葉は針状で叢生し、柔軟。五月頃単性花を開く。雌雄同株。花後、卵形の球果を結ぶ。材は樹脂に富み、耐久・耐湿性をそなえ、家屋の土台や電柱・鉄道枕木・屋根板・船舶に用いられ、樹皮はタンニンを含み染料にする。フジマツ。ニッコウマツ。 |
桔梗![]() |
き‐きょう 〓キキョウ科の多年草。茎は約一メートル。夏秋の頃、茎の先端に五裂の青紫色または白色の美しい鐘形花を開く。果実は〓果(サクカ)。山地・草原に自生し、秋の七草の一。根は牛蒡(ゴボウ)状で太く、乾したものを生薬の桔梗根とよび、去痰・鎮咳薬。古名、おかととき。きちこう。季・秋。源手習「女郎花・―など、咲き始めたるに」 〓襲(カサネ)の色目。「きちこう」〓に同じ。 〓紋所の名。キキョウの花にかたどったもの。桔梗・細桔梗・桔梗崩し・八重桔梗・晴明桔梗など。 |
| 木耳 | き‐くらげ 〓担子菌類のきのこ。山中の朽木、殊にクワ・ニワトコなどの広葉樹に群生。形は人の耳に似、濃い茶褐色で寒天質。白色のシロキクラゲもある。干して食用とし、特に中華料理で常用。季・夏。〈日葡〉 〓俗に、人の耳。 |
| 胡瓜・黄瓜・木瓜 | きゅうり (「黄キ瓜ウリ」の意) ウリ科の一年生果菜。原産地はインドとされ、わが国には古く中国を経て渡来。蔓性草本。雌雄異花で、初夏に黄色の五弁花をつける。果実は細長く緑色、とげ状のいぼが あり、熟すれば黄色となる。若い果実を生食し、また漬物・ピクルスなどにする。唐瓜。季・夏。〈和名抄一七〉 |
| 胡桃・山胡桃 | くるみ 〓クルミ科クルミ属の落葉高木の総称、またその食用果実。テウチグルミ(カシグルミ)など北半球に一五種ほどが分布。わが国原産のオニグルミは山地に自生し、しばしば栽培もされる。幹は高さ二○メートル以上に及び、樹皮は褐色を帯びた紫黒色。葉は九〜一五個の小葉から成る羽状複葉。小葉は長楕円形、下面に柔毛がある。六月頃細長い尾状花序を垂れる。雌雄同株で、雄花は緑色、雌花の花柱は帯赤色。花後、石果を結び、核は極めて堅い。材は種々の器材に用い、樹皮・果皮は染料とし、種子は薬用または食用、また、油を搾る。季・秋。枕一五四「見るにことなることなきものの文字に書きてことごとしきもの。…―」 〓紋所の名。割ったクルミの実を図案化したもの |
| 慈姑 | くわい 〓オモダカ科の水生多年草。オモダカの変種とされ、中国原産。葉は根生、八○〜九○センチメートルの葉柄を有する。秋、長い花茎を出し、白い三弁の花を輪状につける。水田に栽培し、地下の球茎は食用。冬から春にかけて収穫。球茎の皮に青・白の二種がある。白ぐわい。季・春 〓クログワイの古名。書言字考「慈姑、クハヰ、シロクハヰ」 |
| 芥子・罌粟 | け‐し 〓ケシ科の越年草。西アジア・東南ヨーロッパ原産。高さ約一メートル。葉は白粉を帯びる。五月頃、白色・紅色・紅紫色・紫色などの四弁花を開く。〓果(サクカ)は球形。未熟の果実の乳液から阿片・モルヒネを製する。このため一般の栽培は禁じられている。栽培の歴史はきわめて古く、中国へは七世紀頃に、わが国には室町時代には伝わっていたといわれる。なお、広くはケシ属植物の総称。観賞用に栽培されるオニゲシ・ヒナゲシなどを含む。「罌粟の花」は季・夏。〈伊京集〉 〓カラシナの種子。護摩に焚いた。源葵「ただ―の香にしみかへりたる」 〓(ケシ・カラシナの種子が小さいことから) 微小なことにたとえる。今昔一「菩薩、―ばかりも犯され給ふ事なし」 〓芥子玉〓の略。 〓芥子括(ケシグクリ)〓の略。 〓幼児の髪型。芥子坊主。徳和歌後万載集「ことしよりつむりに―を置きそめて千代万代の数とりにせん」 〓女が日本髪を結う時、まず少しばかりの髪を頂の真中で束ね結ぶもの。 〓鎧(ヨロイ)の金具廻(カナグマワリ)の包み革に打つこまかい留鋲。小桜鋲。 |
| 紫雲英・翹揺 | げんげ レンゲソウの別称。季・春 |
辛夷![]() |
こぶし モクレン科の落葉高木。山野に自生、また観賞用に栽植。高さ約一○メートル。早春、葉に先だってにぎりこぶしを思わせる蕾をつけ、芳香ある白色六弁の大花を開く。葉は倒卵形で全縁。果実は秋に熟し開裂、白糸で赤い種子を釣り下げる。食べると辛い。材は木理緻密で器具・建築に、蕾は鎮静・鎮痛剤に、花は香水の原料に、樹皮・枝葉からはこぶし油をとる。ヤマアララギ。コブシハジカミ。(漢名「辛夷」は本来モクレンの称)。季・春。〈名義抄 |
| 牛蒡 | ご‐ぼう キク科の一年草または二年草。原産地は不明。古く中国からわが国に渡来し、根菜として栽培。多肉の根を食用とし、細長い滝野川、太くて短い堀川・大浦など、多くの品種がある。果実は生 薬の悪実(アクジツ)として腫物の治療に用いる。〈色葉字類抄〉 |
| 蒟蒻・菎蒻 | こん‐にゃく 〓サトイモ科の多年生作物。原産地はインドとされ、古く渡来して各地で栽培。雌雄異花で、一メートルに達する。地下の球茎を「こんにゃく玉」という。古名、こにやく。〈文明本節用集〉 〓こんにゃく玉の粉末に水を加えてこね、これに石灰乳を混ぜて煮沸し固めて製した食品。 |
| 莢 | さいかち 〓マメ科の落葉高木。山野・河原などに自生、しばしば栽培される。茎・枝に多数のとげがあり、葉は複葉。夏、緑黄色で四弁の細かい花を開く。秋、長さ三○センチメートル余の莢(サヤ)に入った果実を垂下する。果実は、サポニンを含み洗濯用、また生薬の〓角子(ソウカクシ)として利尿・去痰剤。若芽 は食用。材は器具材・細工物などとする。季・秋 〓「さいかちむし」の略。 |
| 桜ん坊・桜桃 | さくらん‐ぼう (サクランボとも) 〓サクラの果実の総称。 〓セイヨウミザクラの果実。季・夏。→桜桃(オウトウ) |
| 石榴・柘榴・若榴 | ざくろ ザクロ科の落葉高木。ペルシア・インド原産で、栽培の歴史はきわめて古い。高さ五〜一○メートル。幹には瘤(コブ)が多く枝に棘(トゲ)がある。葉は細い長円形で対生、つやがある。六月ごろ鮮紅色五弁の筒状花を開き、果実は秋に熟し、大きな球形。果皮は黄紅色で黒斑があり、熟すると裂けて中にある多数の種子を一部露出する。種皮は生食し、また果実酒を作る。樹皮は煎じて駆虫剤、材は硬く装飾用の柱などに使う。また、通常は結実しない観賞用のハナザクロがある。色玉。じゃくろ。季・秋。「石榴の花」は季・夏。本草和名「安石榴…和名佐久呂」 |
| 大角豆 | ささげ】 〓マメ科の一年生作物。ヤッコササゲ・ササゲ・ジュウロクササゲの三種がある。アフリカ中部の原産。わが国には九世紀頃に渡来。夏、淡紫色の蝶形花をつけ、秋、莢(サヤ)を結ぶ。暑さに強 い。莢・種子を食用とする。ササギ。季・秋。継体紀「荳角、此をば娑佐礙といふ」 〓歌舞伎の衣裳で、禿(カムロ)等の袖口に垂れている五色の紐。形がささげ豆に似る。 |
山茶花 |
さざん‐か (字音サンサクヮの転) ツバキ科の常緑小高木。四国・九州の暖地に自生。高さ約三メートル。葉は厚い。秋から冬にかけて白花を開く。八重咲・一重咲、淡紅・濃紅など園芸品種が多く、庭園・生垣などに植栽。種子は大きく、油を採る。材は細工物にする。ヒメツバキ。漢名、茶梅。季・冬 |
| 猿滑り 百日紅 紫薇花 |
さる‐すべり (幹の皮が滑らかなので猿もすべるの意) 〓ミソハギ科の落葉高木。中国南部の原産。幹は高さ数メートル。平滑でこぶが多く、淡褐色。葉は楕円形で四稜のある枝に対生。秋に紅葉する。夏から秋に鮮紅色または白色の小花が群がり咲く。 庭木としてわが国で古くから栽培。材は緻密で細工用。ヒャクジツコウ。サルナメリ。季・夏。 毛吹草六「山王の山の紅葉や―」(道寿) 〓ヒメシャラの別称。 |
| 紫苑 |
し‐おん 〓キク科の多年草。シベリア・モンゴルなどアジア東北部の草原に広く分布。西日本にも自生す るが、観賞用に栽培。茎は直立し、高さ一・五メートル前後。秋、茎の上部で小枝を出し、多数の淡 紫色の優美な花をつける。鬼の醜(シコ)草。のし。しおに。季・秋 |
| 羊歯・歯朶 | し‐だ 〓シダ植物の総称。特に、その無性世代(胞子体)。 〓シダ植物のうち最も進化し、大形の葉をつける類の総称。種類が多く、茎は多く地中にあり、そこから葉と根を生ずる。葉は単葉または四〜五回羽状複葉。羊歯類。→羊歯植物。 |
| 石南花・石楠花 | しゃくなげ ツツジ科ツツジ属(学名ロードデンドロン)の常緑低木の総称。分類学上、数種に区別される。広くはセイヨウシャクナゲおよびその園芸品種なども含むが、狭義にはアズマシャクナゲおよび西日本に産する七弁のツクシシャクナゲを指す。高山・亜高山に生じ、高さ一〜二メートル。葉は革質、長楕円形、表面は深緑色で光沢があり、裏面に淡褐色または白色の密毛を生ずる。初夏、ツツジに似た五〜七弁の合弁花を多数開く。色は白色ないし淡紅色。褐色の毛のある果実を結ぶ。卯月花。季・夏 |
| 菖蒲 | しょう‐ぶ サトイモ科の多年生草本。根茎は水底の泥の中に横たわり、長剣状の八○センチメートル余の葉を出す。 初夏、花茎の中程に黄緑色の小花を棒状に密生。葉は芳香があり、端午の節句に菖蒲湯(シヨウブユ)とする。根茎を乾して「菖蒲根」と呼び健胃薬とする。古くは「あやめ」と呼んだが、アヤメ科のアヤメ・ハナショウブの類とは葉の形が似るだけで、全くの別種。葺草。軒菖蒲。漢名、白菖。季・夏 |
| 沈丁花 | じんちょう‐げ ジンチョウゲ科の常緑低木。中国原産。高さ約一メートル。葉は無柄革質で楕円状披針形、斑(フ)入りもある。冬は葉間に花蕾を叢出、春分前後に一五、六花を球形に配列して開く。花(正しくは萼)は管状、内面は白色、外面は紫赤色または白色。香気強く沈香に似る。通常は雄木で果実を結ばない。白花などの品種がある。漢名、瑞香。輪丁花。季・春。尺素往来「牡丹、杜若、―」 |
| 沈丁花 | じんちょう‐げ ジンチョウゲ科の常緑低木。中国原産。高さ約一メートル。葉は無柄革質で楕円状披針形、斑(フ)入りもある。冬は葉間に花蕾を叢出、春分前後に一五、六花を球形に配列して開く。花(正しくは萼)は管状、内面は白色、外面は紫赤色または白色。香気強く沈香に似る。通常は雄木で果実を結ばない。白花などの品種がある。漢名、瑞香。輪丁花。季・春。尺素往来「牡丹、杜若、―」 |
| 忍冬 | すい‐かずら スイカズラ科の常緑蔓性木本。山野に自生。葉は楕円形、全株に褐色の細軟毛を密生。初夏、芳香のある白色または淡紅色の唇形花を開き、のち黄色に変る。花筒の底部にある蜜腺から蜜を出す。二個相接してやや瓢箪形をした黒色の液果を結ぶ。茎・葉を乾したものは生薬の忍冬(ニンドウ)で、利尿・健胃・解熱薬、花を乾して瘡腫の洗浄用とする。葉が冬でもしぼまないので、忍冬の名がある。金銀花。季・夏。〈本草和名〉 →〓―‐か【忍冬科】スヒカヅラ |
蕎麦![]() |
そば 〓(古名「そばむぎ」の略) タデ科の一年生作物。原産地は東アジア北部とされ、中国・朝鮮から日本に渡来。ソ連に栽培が多い。多くの品種があり夏ソバ・秋ソバに大別。茎は赤みを帯び、花は白。収穫までの期間が短く、荒地にもよく育つ。果実の胚乳で蕎麦粉を製する。「蕎麦の花」は季・秋。著聞一二「ぬす人は…―を取りてぞはしりさりぬる」 〓(「そばきり」の略) 蕎麦粉・小麦粉にヤマイモ・卵白などを入れ、こねて細く線状に切った食品。ゆでて、つゆをかけ、またはつゆに浸して食う。 |
| 蚕豆・空豆 | そら‐まめ (莢サヤが空に向いてつくからいう) マメ科の二年生作物。葉は羽状複葉。原産地は未詳。古来西アジアで栽培。今は世界各地に栽培、中国に多い。二〜三月ごろ紫色の蝶形花をつけ、花後、大きな莢を実らせる。種子は食用、茎葉は肥料や家畜の飼料。イササグサ。野良豆。季・夏。「蚕豆の花」は季・春。 |
| 蒲公英 | たんぽぽ キク科タンポポ属多年草の総称。全世界に広く分布。わが国にはカンサイタンポポ・エゾタンポポ・シロバナタンポポ、また帰化植物のセイヨウタンポポなど一○種以上がある。普通にはカントウタンポポをいう。根は太くゴボウ状、葉は土際にロゼット状に叢生。倒披針形で、縁は羽裂。 春、葉の間に花茎を出し、舌状花だけから成る黄色の頭花をつける。痩果は褐色で、白色の冠毛を有し、風によって四散する。若葉は食用、根は生薬の蒲公英(ホコウエイ)で健胃・泌乳剤。たな。季・春。文明本節用集「蒲公草、タンホホ」 |
| 土筆 | つくし スギナの地下茎から早春に生ずる胞子茎。筆の形をし、食用とする。つくしんぼ。筆の花。古称、つくづくし。季・春 |
| 黄楊・柘植 | つげ ツゲ科の常緑小高木。高さ約三メートル、暖地に自生し、伊豆七島が産地として有名。樹皮は灰白色または淡褐色。葉は革質で対生。雌雄同株。三月頃、淡黄色の単性花を叢生。花後、豆粒大の果実を結ぶ。成育がおそく、材はきわめて緻密、黄褐色で、印材・版木(ハンギ)とし、また櫛や将棋の駒などを作る。別科のイヌツゲに対し、ホンツゲともいう。「黄楊の花」は季・春。万一三「―の小櫛を抑へ挿す」 |
| 躑躅 | つつじ 〓ツツジ科ツツジ属(シャクナゲ類を除く)の常緑または落葉低木の通称。山地に多く自生、また観賞用として栽培。小枝を多く分岐し、枝・葉には細毛がある。春から夏にかけ、赤・白・紫・ 橙色などの大形の合弁花を単立または散形花序に開く。種類が多い。ヤマツツジ・レンゲツツジ・サツキなど。季・春 〓襲(カサネ)の色目。表は蘇芳(スオウ)、裏は萌葱(モエギ)。または、表は白、裏は紅。 |
| 石蕗 | つわ‐ぶき キク科の常緑多年草。フキとは別属。暖地の海辺に自生、観賞用に栽培。葉は長柄があり、フキに似、厚くて光沢がある。初冬に六○センチメートルくらいの花茎を出し、黄色の頭花を房状に配列。若い葉柄は食用。葉は腫物・湿疹などの薬用。ツヤブキ。山蕗。季・冬。〈書言字考〉 |
| 玉蜀黍 | とう‐もろこし (「唐もろこし」の意) イネ科の一年生作物。中南米の原産とされる。世界各地に栽培され、小麦・稲に次ぎ食用作物で三位。わが国には一六世紀に渡来。茎は一〜三メートルで、直立。葉は互生し幅五〜一○センチメートル、長さ約一メートル。雄花穂は茎頂に、雌花穂は葉腋に付く。粒は澱粉に富み、食用、工業原料。茎葉は青刈り飼料・サイレージとし、飼料作物として最も重要。変種にデント・フリント・ポップ・スイートなどがある。トウキビ。ナンバンキビ。トウマメ。コウライ。ツトキビ。マキビ。アメリカ名、コーン。英語名、インディアン‐コーン。季・秋。 |
| 木賊 | とくさ (「砥草(トクサ)」の意) トクサ科の常緑シダ植物。根茎は横走し、地上茎は根茎から分岐して直立し、高さ約五○センチメートル、円筒形で分枝しない。葉は小さく黒褐色で節に輪生し、集まって鞘(サヤ)を形成する。子嚢穂は土筆(ツクシ)に似、長楕円形で茎の先端に一個をつける。茎は珪酸を含み堅く、茎の充実している秋に刈り、物を砥ぎ磨くのに用いる。季・秋。 |
| 茄子 | なす (「なすび」とも) 〓ナス科の野菜で、栽培上は一年草。インド原産とされ、広く温帯・熱帯で栽培。茎は八○センチメートルに達し、葉は卵形。夏・秋に淡紫色の合弁花を葉のつけ根に開く。果実は倒卵形・球形または細長い楕円形で、紫黒色または黄白色、長さ二○センチメートル以上になるものもある。食用とする。栽培品種が極めて多く、加茂茄子など各地方に独特のものがある。季・夏。 |
撫子・瞿麦![]() |
なでしこ 〓ナデシコ科の草本の総称。わが国には一四属約六○種が自生、園芸品種も多い。また、その一種の多年草。秋の七草の一。日当りのよい草地・川原などに自生。高さ数十センチメートル。葉は線形で先端がとがる。八〜九月頃、淡紅色、まれに白色の花を開く。花弁は五枚で上端が深く細裂。種子は黒色で小さく、利尿に有効。カワラナデシコ。ヤマトナデシコ(同属のセキチクをカラナデシコと呼ぶのに対していう)。とこなつ。季・夏。万八「吾がやどに蒔きし―」 〓襲(カサネ)の色目。表は紅、裏は紫。または、表は紅梅、裏は青。とこなつ。 〓紋所の名。ナデシコの花を取り合せて描いたもの。 〓愛撫する子。和歌などで、多く植物のナデシコにかけて用いる。 |
| 庭常 接骨木 ![]() |
にわとこ スイカズラ科の落葉大低木。高さ約三〜六メートル。幹には太い髄がある。葉は羽状複葉。四月頃、白色の小花が円錐状の花序に密生、花後球状の核果を結び、赤熟。茎葉および花は生薬とし、煎汁を温罨(オンアン)など外用薬に供する。枝は小鳥の止り木に賞用。〈運歩色葉〉 |
| 葫 大蒜 |
にん‐にく ユリ科の多年草。二年生作物として栽培。ネギ・ニラなどと同属。西アジア原産といわれる。栽培は東西ともに古い。地下の鱗茎の内部は数個の小球から成り、薬用成分を含み、食用・調味料、また強壮薬とする。古名、おおびる。ガーリック。季・春。文明本節用集「荵蓐、ニンニク」 |
| 合歓木 | ねむ‐の‐き マメ科の落葉小高木。山地や川原に自生。葉は細かい羽状複葉、小葉は刀身状で、一○〜二○対。葉は夜、閉じて垂れる。六〜七月頃、紅色の花を球状に集めて咲く。花弁は目立たず、雄蕊(オシベ)は多数に割れ紅色。莢(サヤ)は扁長楕円形。材は胴丸火鉢・下駄歯に、樹皮は打撲傷・駆虫に用いる。ねむ。ねぶ。ごうかん。「合歓(ネム)の花」は季・夏。〈元和本下学集〉 |
| 葱 | ねぎ ユリ科の多年草。栽培上は一年生または二年生葉菜。中央アジア原産で、わが国でも古くから栽培。葉鞘の白色部を食用とする根深葱(ネブカネギ)と緑色部を主として用いる葉葱とに分ける。前者は主に関東、後者は関西で栽培。ねぶか。長ねぎ。一文字(ヒトモジ)。古名、き。季・冬。〈日葡〉。「―白く洗ひたてたる寒さかな」(芭蕉) |
| 野蒜 | の‐びる ユリ科ネギ属の多年草。広く山野に自生。地下に球形の鱗茎があり、細い長管状の葉は、長さ約三○センチメートル。夏、葉間から花茎を出し、紫色を帯びた白色の花を開き、間に多くの珠芽を混生。全体にネギに似た臭気がある。葉および鱗茎を食用にし、外傷・打身などには根・茎を摺りつぶして薬用とする。ねびる。ぬびる。のびろ。季・春。「野蒜の花」は季・夏。 |
| 海苔 | のり 〓紅藻または緑藻などのうち、水中の岩石に着生し、苔(コケ)状をなすものの総称。特にアサクサノリ。近世以降、〓(ヒビ)を用いて養殖。季・春。常陸風土記「海苔、俗(クニヒト)、乃理といふ」〓アサクサノリなどを漉きかわかした乾海苔(ホシノリ)。火にあぶって食する。 |
| 浜木綿 | はま‐ゆう ハマオモトの別称。季・夏。万四「み熊野の浦の―百重なす心は思(モ)へど」 |
| 薔薇 | ばら 〓「いばら(茨)」に同じ。 〓バラ属の観賞用植物の総称。いくつかの原種が東西で古くから観賞されてきたが、一九世紀以後に莫大な数の品種が作られ、世界中で栽培される。つるばらと木ばらに分けられ、花の形は大輪・小輪、一重咲・八重咲、剣咲き・平咲きなど、花色は深紅・黄・白、また四季咲、小形のミニチュア‐ローズなど極めて多彩。花の王と言われる。香料用にも栽培。また、バラ科バラ属の落葉低木の総称。高さ一〜二メートル。葉は有柄、托葉があり、羽状複葉。花は高い香りをもち、基本型では萼片・花弁は各五。北半球の温帯を中心に約二百種が分布。しょうび。そうび。ローズ。季・夏 |
| 鹿尾菜 羊栖菜 |
ひじき 海産の褐藻。円柱状で数回分枝。生時は黄褐色、乾燥したものは黒褐色。やや波の荒い海岸の浅い岩石に付着。若い間に採取して食用とする。季・春 |
| 日回り 向日葵 |
ひ‐まわり 〓キク科の一年草。北アメリカ原産。茎は長大で剛毛を生じ、高さ一〜二メートルに達する。夏、直径二○センチメートルに達する大形の黄色い頭花を開く。観賞用とし、また油料作物とし種子から油を採る。太陽を追って花がまわるという俗説があるが、実際にはほとんど動かない。園芸品種がある。 日輪草。ひぐるま。季・夏 〓わが国の、気象衛星の名称。 |
| 蕗 苳 款冬 菜蕗 |
ふき キク科の多年草。日本各地に自生、食用に栽培。茎は甚だ短く、地上に出ない。葉柄は長さ三○〜七○センチメートル、上部に腎円形の葉身をつける。早春、葉に先立って、根茎から大きな苞に包まれた花茎、すなわち「蕗の薹(トウ)」を生じ、多くの細かい白花を開く。雌雄異株。葉柄と花茎とは食用。寒地には巨大なアキタブキが、また園芸品種がいくつかある。季・夏 |
| 椈 山毛欅 |
ぶな ブナ科の落葉高木。やや高い山地に生え、ブナ帯の代表種として、生態学上の指標植物とされる。 幹の高さ約二○メートル。葉は広卵形。五月頃、淡緑色の花を開き、単性で雌雄同株。果実は殻斗(カクト)内にあって堅く、一○月頃成熟し、食用、また「ぶなのあぶら」を搾る。木材は器具材となり、また、クレオソートを含む。樹皮は染料となる。ブナノキ。ソバノキ。シロブナ。 |
| 糸瓜 天糸瓜 |
へちま 〓ウリ科の蔓性一年草。熱帯アジアの原産。茎は長く、巻鬚(マキヒゲ)で他物にからみつく。葉は掌状で三〜七に浅裂。夏、五弁の黄花を開く。雌雄同株。果実は円柱状で若いうちは食用、完熟すると果肉内に強靱な繊維組織が網目状に生じ、これをさらして汗除け・垢すりなどに用い、また、茎からとった水(へちま水)は古来化粧水または咳止め薬に用いる。唐瓜(トウリ)ともいい、「と」の字(いろは順の「へ」と「ち」の間)が名の由来という。季・秋。〈日葡〉 〓つまらぬもののたとえ。へちまのかわ。一休狂歌問答「世の中は何の―と思へども」 |
| 酸漿 鬼灯 |
ほおずき (語源は「頬付」か) 〓ナス科の多年草。茎の高さ六○〜七○センチメートル。葉は卵状楕円形。春、葉腋に黄緑白色の花を開き、夏、球形の液果が嚢状に膨大した宿存萼に包まれて赤熟。果実はへたの部分に小穴をあけ、種子を除いて空にし、吹き鳴らす。根を鎮咳・利尿薬に使用。丹波酸漿。季・秋。〈本草和名〉 〓幼児の玩具。口にいれて舌で圧し鳴らす。〓の実(ミ)以外にアカニシなど巻貝の卵嚢からも作る。 栄華初花「―などを吹きふくらめて」 |
| 木瓜 | ぼ‐け 〓バラ科ボケ属の落葉低木。中国原産の観賞植物。高さ一〜二メートル。枝にはとげがある。葉は長楕円形。春、紅色・淡紅色・白色または絞りなどの五弁花を開き、球形のリンゴに似た硬い果実を結ぶ。もけ。「木瓜の花」は季・春。「木瓜の実」は季・秋〓クサボケの別称。 |
| 牡丹 | ぼ‐たん 〓ボタン科の落葉低木。中国原産。中国で花王と称する。観賞用・薬用に古くから栽培。高さ一メートル余。葉は羽状複葉。普通は、四〜五月頃、直径二○センチメートルに達する大形の美花を開く。園芸品種が多く、色は紅・紫・白・淡紅など。根皮は生薬の牡丹皮で、頭痛・腰痛・婦人病などの治療に用いる。二十日草。深見草。名取草。山橘。季・夏。〈色葉字類抄〉 |
| 木天蓼 | またたび マタタビ科の蔓性落葉低木。山地に自生し、葉は円形、夏には葉面の半分が白変する。初夏、白色五弁の花を開き、黄熟する液果を結ぶ。果実を熱湯に浸して乾燥したものは中風・リウマチ、また強壮に効があり、名の由来は食べるとまた旅ができるからとする説もある。若芽および果実は食用。猫類が好む。ナツウメ。季・秋。「木天蓼の花」は季・夏。貝おほひ「さかる猫は気の毒たんと―や」(信乗母) |
| 三椏 三叉 ![]() |
みつ‐また ジンチョウゲ科の落葉低木。中国原産。繊維植物としてわが国の暖地に栽培。高さ約二メートル。枝は三つに分れる。葉は長楕円形。晩秋、落葉して枝ごとに一団の蕾(ツボミ)をつけ、春、葉に先だって異臭のある黄色の筒形小花を総状につける。樹の靱皮繊維をとって和紙の原料とする。結香(ムスビキ)。漢名、黄瑞香。「三椏の花」は季・春。 |
| 木犀 | もく‐せい キンモクセイ・ウスギモクセイ・ギンモクセイなどの総称。普通、植物分類上はギンモクセイを指す。季・秋。〈下学集〉 |
| 水雲 海蘊 |
もずく 海産の一年生褐藻。体は糸状で、甚だしく分岐し、褐色、滑らかで粘り気がある。静かな内湾のホンダワラ類に着生。酢の物として賞味。同類にオキナワモズク(沖縄で「すぬい」)・フトモズ クなどがある。もぞく。もぞこ。もうぞこ。もくず。季・春。〈和名抄一七〉 |
| 柚 柚子 |
ゆ‐ず ミカン科の常緑低木。高さ約三メートル。耐寒性がある。枝幹、葉のつけ根に刺(トゲ)が多く、葉は長卵形で有翼。夏、白色の小花を開き、花後、球形黄色のミカンに似た果実を結ぶ。果皮にはいぼ状突起があり、香気と酸味とを有する。果実・蕾(ツボミ)は香味料用。スダチは同類。ゆう。ゆ。季・秋 |
| 百合 | ゆり (「揺り」の意か) 〓ユリ科ユリ属植物の総称。北半球の温帯に約六○種。多年草。葉は線状または披針形で、平行脈。花は両性で大きく、花被片は内外各三枚。雄蕊(オシベ)に丁字形の葯(ヤク)がある。花が美しく芳香があり、園芸品種も多い。鱗茎は球形で白・黄・紫色など。時に食用。ヤマユリ・スカシユリ・テッポウユリ・カノコユリの各亜属を含む。キリスト教では純潔の象徴。英名、リリー(lily)。季・夏。皇極紀「―の花を献(タテマツ)れり」→ユリ科。 〓襲(カサネ)の色目。「桃華蘂葉」によれば、表は赤、裏は朽葉(クチバ)。 |
竜胆![]() |
りん‐どう 〓リンドウ科の多年草。高さ三○〜六○センチメートル。対生する葉はササに似ている。秋、紫色鐘形の花を開き、花後、〓果(サクカ)を結ぶ。山野に自生し、古くから観賞。広くはリンドウ属・ツルリンドウなどの総称で、近似種が多い。根は赤褐色で苦味甚だしく、生薬の竜胆(リユウタン)とし、煎じて健胃剤。笹りんどう。季・秋。枕六七「―は…異花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出でたる、いとをかし」 〓襲(カサネ)の色目。表は蘇芳(スオウ)、裏は青。 〓紋所の名。リンドウの葉や花にかたどったもの。池田竜胆・笹竜胆・違竜胆・三つ葉竜胆・竜胆菱・竜胆車(図)など。 |
| 勿忘草 | わすれな‐ぐさ (英語名 forget-me-not から) ムラサキ科の多年草。一年草としても栽培。原産地ヨーロッパでは水湿地に群生。高さ約一○〜三○センチメートル。春夏に、巻尾状の花穂をなして藍色の小花を多数つける。観賞用。季・春 |
| 吾木香 我毛香 吾亦紅 ![]() |
われ‐もこう 〓バラ科の多年草。山野に自生し、高さ六○〜九○センチメートル。葉は羽状複葉で、小葉は長楕円形。 晩夏、暗紅紫色の小花を球形の花序に密集。果実も同色。若葉は食用、根は止血・収斂(シユウレン)剤。 漢名、地楡。季・秋。源匂宮「物げなき―などは」 〓ワレモコウの花の模様。狭衣三「―の織物たてまつりたる」 |