手紙のマナー

◎手紙文の書き出し語と結び語
書き出し語(起首) 結び語(結語)
一般的な場合 拝啓(はいけい)
(「つつしんで申し上げる」の意) 手紙の冒頭に用いる挨拶の語
謹啓(きんけい)
(「つつしんで申し上げる」の意) 手紙の起筆に用いる挨拶の語。拝啓。「―先生にはますます御清栄の段」
粛啓(しゅくけい)
(「つつしんで申し上げる」の意) 手紙の書出しに用いる挨拶のことば。拝啓。粛呈。粛白。
啓白(けいびゃく)
〓神仏などにつつしんで申し上げること。また、その文や詞。宇治拾遺一○「浄蔵、本尊に―して」
〓経文の一部分だけを読むこと。
啓上(けいじょう)
申し上げること。「一筆―」
謹呈(きんてい)
つつしんでさしあげること。物品などを贈る時に用いる語。
●女性の場合
拝啓。一筆申し上げます。
はがきで失礼します。
(初めての人に出す場合)
突然で失礼とは存じますが……。
まだお目にかかっておりませんが…。
敬具(けいぐ)
(「つつしんで申す」の意) 書簡文の終りに用いる語。敬白。「まずは御礼まで。―」
謹白(きんびゃく
再拝(さいはい)
〓二度つづけて敬礼すること。二度礼拝すること。将門記「先づ将門を―して」
〓書簡文の末尾に用いる語。「頓首―」
敬白(けいはく
(ケイヒャク・ケイビャクとも) うやまって申し上げること。主として、願文(ガンモン)・書簡などの末尾に用いる語。
謹言(きんげん)
(「つつしんで申し上げる」の意) 手紙の末尾に用いて、敬意を表す語。古くは冒頭にも用いた。
「恐惶(キヨウコウ)―」
頓首(とんしゅ)
〓中国の礼式で、頭で地を叩き、また頭を地につけて敬意を表すこと。もと対等の礼に行い、後に君主に対して行なった。
〓書簡文・上書文などの終尾に書いて敬意を表す語。「―再拝」
とん‐しゅ【頓首】
〓中国の礼式で、頭で地を叩き、また頭を地につけて敬意を表すこと。もと対等の礼に行い、後
に君主に対して行なった。
〓書簡文・上書文などの終尾に書いて敬意を表す語。「―再拝」
●女性の場合
かしこ。さようなら。ではまた。
右ごあいさつまで。乱筆なにとぞお許し下さい。
急ぎの場合 前略(ぜんりゃく)
〓文章を引用する場合などに、前の部分を省略すること。
→中略
→後略。
〓手紙で、前文を省略することをことわって冒頭に書く語。前文御免。
冠省(かんしょう)
手紙で、時候の挨拶など(前文)を省略すること。また、その際に書く語。
急白(きゅうびゃく)
急啓(きゅうけい)
●女性の場合
前文お許しください。
前略ごめんください。
さっそくですが。(対等、目下)
突然でございますが。(対等、目下)取り急ぎ申し上げます。
敬具(けいぐ)
敬白(けいはく
草草(そうそう)
〓いそがしいさま。性霊集七「―に限られて」
〓粗略なさま。正法眼蔵弁道話「―にすべからず」
〓くずして書くさま。絵事鄙言「山水蘭竹の類を―と写す」
〓手紙文の末尾に添えて、取り急いで走り書きした意を表す語。匆匆。
→〓―‐ふいつ【草草不一】サウサウ‥
不一(ふいつ)
〓手紙の末尾に添える語。十分に意をつくしていない意。ふいち。不二。不具。不宣。不備。「
草々―」
〓一様でないこと。
早早(そうそう)
〓急ぐさま。はやばや。太平記二三「―面々御帰り候へ」。「―に立ち去る」
〓(多く他の語について) 間もなく。すぐ。鹿の子餅「初春―めでたい事と見へた」。「入社―」
●女性の場合
かしこ。ごめんくださいませ。
取り急ぎ用向きだけ申し上げます。
前便に続けて 再啓(さいけい)
追啓(ついけい)追伸(ツイシン)に同じ。
追伸・追申(ついしん)
(後から加えて申す意) 手紙などで、追記の文。また、そのはじめに書く語。追而書(オツテガキ)。な
おなお書き。追啓。追白。追陳。二伸。
重ねて申し上げます。
●女性の場合
失礼ながら重ねて申し上げます。
たびたび失礼とは存じますが。
敬具(けいぐ)
敬白(けいはく
草草(そうそう)
早早(そうそう)
●女性の場合
かしこ。草々。早々。
返信の場合 拝復(はいふく)
(つつしんで返事をする意) 返信の冒頭に用いる挨拶の語。〈文明本節用集〉。「―お手紙拝見いたしました」
敬復(けいふく)
返信の冒頭に用いる語。「つつしんで返事します」の意。拝復。
謹答 拝答 
拝誦(はいしょう)
読むことの謙譲語。つつしんで読むこと。「お手紙―いたしました」
お手紙拝見
●女性の場合
取り急ぎご返事申し上げます。
お手紙拝読いたしました。
お手紙ありがとうございました。
敬具(けいぐ)
敬白(けいはく
草草(そうそう)
不一(ふいつ)
早早(そうそう)
●女性の場合
かしこ。
右ご返事まで。
◎ひとくちメモ
●往復はがきの返信を出す際には、宛名の「行}は二本線で消して、「様」か「御中」に直します。同様に裏面の「御出席」御欠席」「御住所」「御芳名」の「御」あるいは「芳」の文字も消します。
●ご夫婦など宛名が連名の時、敬称の「様」を一つしか書かないのは失礼にあたります。一人ひとりの名前の下に「様」を書くようにしましょう。