INSTANT GROOVE
KATAYAMA HIROAKI

1998年3月28日 リリース ¥2.800
ナーティア(リムショット)W-101
1.SPIRITS REJOICE
 林 栄一(A.Sax) 宮野裕司(A.Sax)

2.N,KAKKA
 梅津和時(A.Sax)早川岳晴(Bass)芳垣安洋(Drs)
3.SEPTEMBER
 加藤崇之(Guitar)
4.アングラーズのテーマ
 不破大輔(Bass)大沼史郎(Drs)加藤崇之(Guitar)勝井祐二(vln)
5.IMPROVISATION〜DRUNKENSTEIN
 石渡明広(Gt)井野信義(Bass)つの犬(Drs)

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  • レコード・コレクターズ 98年5月号より

 『そーかなぁ』以来(de-ga-show を挟んで)片山広明5年ぶりの新作。
同名の月極ライヴ・シリーズから5セットを厳選とのことだが、拍手が入るまでライヴとは気がつかなかった。自分たちの作り出す音、持っている場に対するエゴがいい形で前面にでた結果としての集中度と、爆発度を兼ね備えている。
 片山のテナーというと、無骨で一本気な音、強引な力業の印象がとにかく強烈だった。五つがすべて異なったフォーマットである本作は、俗な見方をすれば、ベースに早川・不破・井野、タイコに芳垣・大沼・つの犬といった贅沢なリズム隊の使い回しとも、「渋さ知らズ」への乱入場面とも取れなくはないのだが、やること一個一個、ジョーク・フレーズのかけらに至るまでに一層のコクが出て、いわば、 宴会の主賓とホスト役を同時にこなして大いに場を盛り上げているかのごとくである。アイラーを取り上げた1曲目、22分に及ぶ完全即興3曲目の小編成においても、幻聴的ともいえる広がりを感じさせる。
 一歩退いて丸くなったというより、その剛直さに磨きをかけたゆえの度量の広さが、作品に不思議な統一感をもたらしているのだろう。

宮越浩基

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