タンポポは指標植物

生物の中には、環境の影響を強く受けるものとそうでないものとがあります。
そこで、特定の環境要素についてその影響を強く受ける生物を利用して、環境の変化を測ることが行われています。
このように、何らかの生物の存在やその変化を利用して環境の変化を推し測ることを生物指標と呼び、利用される生物は指標生物と呼ばれています。
指標生物には、鳥類や昆虫や小魚等の動物と樹木や草花等の植物があります。
タンポポは指標生物の中の一つの植物として、指標植物と言われています。
タンポポはもともと人間が生活する場所から大きく離れた森林等では生育することができず、畑の周辺や果樹園や神社・寺の境内それに大きな庭園等で生育を続けてきました。
ここで言うタンポポとは在来種のタンポポのことですが、明治時代に日本に入ってきたといわれる外来種のセイヨウタンポポやアカミタンポポは、その生育特性の違いから人間が人工的に環境を大きく変化させた開発地でたくさんの生育が見られます。
この、在来種のタンポポが農村的な環境が残された地域に多く見られることと、外来種のタンポポが人工的な開発地域に多く見られる違いに着目して、両種タンポポの生育分布から環境の変化の度合いを見ようとする調査が行われています。
この調査はタンポポ調査と呼ばれ、各地で行われています。


アスファルト歩道とブロック塀の間で

元気に生育するセイヨウタンポポ
自然が保たれた植物園内で

ヘビイチゴ等と共生している

カントウタンポポ
自然に近い環境を維持して

在来種のタンポポを保護している公園