花粉によるタンポポの見わけ


                     タンポポの種類を見わけることは大変難しいことですが、普通は、総苞外片と総苞内片の大きさ
                     や形とそり返りの状態を観察して見わけることが多いようです。                     
                     しかし、最近外見的には在来種か外来種か見わけがつかない形をした雑種のタンポポがが多く見
                     られるようになりました。
                     そこで、タンポポの染色体の数の違いによって花粉の大きさのそろい方が違っている点を利用して
                     、花粉を観察することよってタンポポの種類を見わける方法が行われるようになりました。
                     顕微鏡でタンポポの花粉を観察すると、在来種のタンポポの中で2倍体のカントウタンポポなどは
                     花粉大きさがそろっていますが、高次倍数体である外来種のセイヨウタンポポやアカミタンポポで
                     は花粉の大きさがふぞろいになっています。
                     ただし、在来種の中でもエゾタンポポやシロバナタンポポ等の高次倍数体のタンポポでは、花粉の
                     大きさにふぞろいになっています。
                     また、セイヨウタンポポの一部には花粉の全くない株もかなりありますが、花粉がないことから外来
                     種であるとわかります。
                     顕微鏡による花粉の観察では、倍率50倍から識別できますが、100倍以上から400倍ぐらいが
                     良いようです。
                     花粉の大きさが違う原因については、花粉をつくるための細胞分裂が行われるの際の、染色体の
                     組み合わせの仕方が関係しているということです。


セイヨウタンポポ

高次倍数体

( 花粉の大きさがふぞろいです )
雑種のタンポポ

高次倍数体

(花粉の大きさがふぞろいです)
カントウタンポポ

2倍体

(花粉の大きさがそろっています)
シナノタンポポ

2倍体

(花粉の大きさがそろっています)
カンサイタンポポ

2倍体

(花粉の大きさがそろっています)
トウカイタンポポ

2倍体

(花粉の大きさがそろっています)

一部に小さな花粉が見えますが
これは昆虫が運んできた
セイヨウタンポポの花粉と思われます
エゾタンポポ

高次倍数体

(花粉の大きさがふぞろいです)
シロバナタンポポ

高次倍数体

(花粉の大きさがふぞろいです)
花粉がついためしべ
花粉がついていないめしべ

(雑種のタンポポ)