たぬの南紀周辺ぐるっと訪問記
ホテル浦島に行きたい!!そう思いつつ、早10年弱
島が丸ごとホテルになっていて、
海を一望の洞窟露天風呂、忘帰洞を始め
6つもの風呂が楽しめる巨大リゾート。
噂には聞いていたが、行く機会に恵まれなかったのだ。
そもそも、和歌山には行った事がなかった。
熊野古道も那智の滝も、世界遺産とか騒がれる前から
行ってみたかったのにも関わらず、台風に阻まれたりで行く事が出来ず。
そんな長年の思いをついに実現したのでした。ツアーだけどね。
1日目
白浜泉都めぐり(三段壁、千畳敷、円月島)
白浜シーサイドホテル
2日目
潮岬(本州最南端)→橋杭岩→那智山めぐり
ホテル浦島
3日目
熊野速玉神社→鬼ヶ城→伊勢神宮・内宮→おかげ横丁→名古屋駅
新大阪→白浜泉都めぐり(三段壁、千畳敷、円月島)→白浜温泉
新幹線で新大阪へ。そこからバスで只管に白浜を目指す。
大阪駅で購入した、京都名物の柿の葉寿司を食べながらバスの旅。
三段壁
ここには洞窟があり、かつては熊野水軍の船隠し場であった。
いまは、エレベータで下りてゆく。
水軍の資料(鎧とか)の展示や、辮才天の祠まである広い洞内。
見所は波しぶきである。
洞窟の中に、熊野灘の波が押し寄せてくる箇所があるのだ。
大迫力である。高みの見物だから悠長に眺める事が出来る。
それはまるで生き物のようで、見ていて全然飽きる事がない。
千畳敷
壮大な海と広く平らな岩場。
岩への落書き(相合傘とか)に心を痛めながらも
カップルと、韓国人観光客の多さに驚く。
集団で写真をとっていた韓国人のオジサンが
唐突に歌うようにいった、日本語で。
「貴方の瞳に 愛が宿る」
ちょっと、おぼろげだがインパクト大な言葉。
何の台詞ですか、何の演歌ですか!!
火曜サスペンス劇場(ラストの犯人の自供シーン)的な
波ザバーン、岩場で高台な風景とあいまって、すごく印象的でした。
白浜シーサイドホテル
さて、今日の宿は白浜シーサイドホテル。
窓を開ければ目の前は海。
しかし入り江になっているので、海!!って感じでもない。
対岸に広がるのは駐車場。そして、ホテル川久。
凄い建物である、唐突にハウステンボスが現われた感じである。
せっかくなので、近くへ行ってみる。
広い、デカイ、凄い装飾の建物。
中に近づこうとして、ボーイさんに見つかる。
ビニールズボンと、ビニールジャンパーの野外ハイキングもOK姿の私は
思わず入るのを躊躇ったが、パンフレットはゲット。
1泊3万円。お茶ぐらいなら、辛うじて手が届きそうである。
ちょっと負けた感じを背負いつつ、地元のスーパーへ。
柑橘類天国!!
デコポンは、そんなに安くないが、こっちの箱のは安いぞとか
ハッサクは聞いたことあるが、三宝柑とか聞いた事がないぞとか。
箱買いしても食べきれないので、とりあえず三宝柑の袋入りをゲット。
あとは、流石本場で山のように種類をそろえた梅干を眺めながら宿へ。
建物自体は派手でも新しくもない我らがホテルは風呂がいい。
白浜温泉。風呂の石部分が茶色くなっていたりと見るからに温泉!!
のんびりつかると、とても幸せである。
翌日は温泉が6つの、ホテル浦島が控えているとはいえ、
あんまりいい湯なので4回ばかり入りに行った。後から思えば、これは大正解だったのだ。
露天風呂は2種あり、男女交代制。
和風の露天は普通の石で囲ったヤツだが、
洋風の露天はエーゲ海を目指したのか?白い支柱。なんか間違ってる、色々と。
特徴その2。食事が旨い!!
久々に全メニューを書きとめてみましたよ。
こんにゃく田楽(ほおば味噌がけ)
3色のテリーヌ
刺身(ホタテ、マグロ、イカ、タイ、甘エビ)+一口の寒天
鴨、煮魚、甘く煮たソラマメ
すき焼き(白菜、肉、しいたけ、えのき、にんじん)
てんぷら(たけのこ、白身魚、レンコン、しし唐)
炊きもので、茄子(そぼろ餡かけ)が出たのだが
これだけでご飯が1膳はいけると思わせるほどの旨さ。
口の中に入れて、とろけるとはこのことである。
ご飯、吸い物、海苔が出て
ババロアゼリーにメロンや、パイン、桃、生クリームが添えられていて
日本酒 熊野古道なんて頼んで、これだけでも至福だが
とっておきのメニューを最後に紹介しよう。
ご飯の前におもむろに運ばれてきた茶碗蒸しのような器。
なぜ、こんなタイミングで?と思いながら、あけると見た目も茶碗蒸し。
横には小さなお猪口サイズの入れ物がついている。
説明書を手渡されたので、読んでみた。
料理長特製「おぼろ玉子の蒸しマニエ」
なんだこれ、というほどの洒落た名前がついている。
地元の玉子、天然水、だし汁だけで作った茶碗蒸しに
ホテル特製のオニオンソースをかけていただきます。
マニエとは、フランス語で混ぜると意味だそうで。
ざっくりと混ぜて食べれば、口いっぱいに和と洋の旨みが広がるとのこと。
やってみました。
暖かい茶碗蒸しと、冷たいオニオンソース(地元の玉ねぎ使用)
これは、旨い。
甘くて、さっぱりしていて、だしが効いてて、なめらかだ。
もう一度、食べてみたい。そう思わされた1品でした。
2日目
白浜温泉→潮岬(本州最南端)→橋杭岩
→那智山めぐり(熊野古道(大門坂)、那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺)→ホテル浦島
待ちに待った2日目。岬とか、海とか好きなのですが、
今回のメインは宿。ということで、いきなり熊野古道から話を始めよう。
熊野古道といえば、苔むした階段、両脇の木々。
そんな写真から抜け出したショットが、大門坂周辺である。
散策時間が20分しかなかったため、本当に階段を数十段上がっただけで終ったが
熊野那智大社まで歩いてゆけるとのことで、ツアーでなければ歩きたかったところだ。
この周辺の古道はすぐ横に車道が通っている。
参拝するためのこの道は、熊野のいたるところに通じていて
今では人家の裏山になっていたりする。
観光客のマナーの悪さから、所有者が立ち入り禁止を掲げるところもあるそうだ。
ツアーの楽しみは、バスガイドさんの解説もその一つだが
奈良とか、和歌山とかは、歴史の古さが半端ではない。
ちゃんと勉強してきたら、相当面白いにちがいない。
今回は高尚な気分を早々と脱ぎ捨てて、ホテル浦島へ。
前日は17時くらいに宿に着いたが、本日は16時と早めのお宿入りである。
専用の船でホテルへ向かう。島ひとつがホテルなので、規模が半端じゃない。
3000人ぐらい泊まれるらしい。
ツアーとしては、到着が早かったので混まないうちに風呂へとむかった。
6つもある中で、まずは名物の忘帰洞である。
〜忘帰洞〜
脱衣所を抜けると、そこは洞窟。
大きめな浴槽や洗い場は、混み合っている。
取り急ぎ体を洗って、メインの海の見えるところへ。
一番、海際の浴槽は思ったよりも狭く、3人も入れば満員である。
そして海に面した岩場に、『危険 立ち入り禁止』の看板が!!
帰るのを忘れるほどの、素敵な温泉のはずだが
その1つの看板によって、一気に現世に引き戻される。
混み合わぬうちに、次を目指すことにする。
〜玄武洞〜
私としては、ここを一番のオススメとしたい。
忘帰洞が大洞窟風呂なのに対して、こちらは洞窟風呂。
脱衣所に入ると左右に浴室への扉があり、左の海側、右が洞窟側になっている。
海側は忘帰洞に似ているが『危険』という看板も無く、綺麗に海が見渡せる。
しかしこれ、船とかが通ったら丸見えだよな。
そう思いながら、青い海と砕ける波の音が満喫できる。
脱衣所を突っ切って、洞窟側へ向かう。
かなり薄暗く、天井(岩)も低い。
なんだか隠れ潜むとか、忘れられた財宝とかいう言葉が浮かぶ。
洗い場が1つあるほかは何もなく。
電球が灯る場所を避けて周りを見渡せば、奥地の秘湯を見つけ出した人の気分が味わえる。
ホテルの中に居るとは思えないのである。
玄武洞を満喫したが、残りの風呂があと4つ。
渚の湯、ハマユウの湯は、わりとどこにでもあるような大浴場でインパクトは無い。
普通に寛ぎたい人は、いいんじゃないかと思うのです。
〜なぎさの元湯〜
最近建て増しで出来たとのことで、非常階段的なところを歩いて唐突に現われる。
大きめの浴槽と、樽の形の風呂があり、一応は露天である
が、目の前には半透明の敷居がある。ぼんやりと見えるのは車?
どうやら駐車場があるらしい。お湯は、いい湯です。
ホテル浦島は4つの建物で構成されている。
なぎさ館、日昇館、私が泊まった本館、そして山上館。
山上館は32階にフロントがあり、高台で値段も高い。
そんなところにあるのが、山上の露天風呂である。
最初は、山上館のエスカレータを使用したが、
エレベーターでもいける。32階分なので10数分時間がかかるのだが。
ちなみに平行してある階段でもいける。
いくら何でも階段は辛いだろうと思っていたら、
小学生低学年くらいの少年が階段を登り始めた。
じいちゃんらしき人が、エスカレータから励ましている。
最初はテンポよく登っていた少年だが、20階くらいで足元がおぼつかなくなり
「どこまであるんだよぅ」とか「ちくしょぉ」とか弱音を吐き始める。
思わず私も密かに応援してしまったが、彼は何とか登りきり
じいちゃんに頭を撫でられていた。
「今度は、じいちゃんも登ろう」と言って笑った。
いくら可愛い孫のためでも、登るのは辛かろう。
〜山上の露天風呂〜
32階に辿り着いた。
エレベータを使った人も、エスカレーターの人も、階段の人もここからは徒歩である。
扉をあければ、すぐに風呂かと思えば大間違い。
島の突端の高台に位置する、そこは散策路のようになっていて、
海を見渡せる展望台とか、一休みの小屋とか、ベンチまで備え付けられている。
思わず振り返り、自分がホテルの敷地内に居る事を確認してしまう。
少し歩いて辿り着いた山上の露天風呂は、小屋的な建物で
なんだか熱帯植物園のような室内浴場と、小さな木製の露天風呂がある。
規模が小さいので、いい湯だ!!というほどではないが
風呂あがりに外へ出れば、目の前に海がパノラマで広がるのは素晴らしい。
そのままホテルに帰ってもいいのだが、少し島の突端へ散策してみよう。
あるいていくと稲荷神社がある。ホテルの敷地とは思えないシチュエーションである。
その奥はさらに、木々が茂る散策路が続く。
裸足に雪駄+湯上りのラフな服装で行くのは危険と判断し、翌日に再度訪れた。
散策路を歩いていくと小さな展望台がある。
320度ほどに海が広がる。
木々に囲まれて、周りに海がある岬を独占!!
是非、訪れてみて欲しいところである。
ホテル浦島は広い。半端じゃなく広い。
土産物屋が300mくらい立ち並んでいたり、
カラオケも、食事どころも、エステも、あん摩も、売店も様々だ。
思わず迷いそうになる、いや、ちょっと迷った。
そんな中の道しるべが、床の色分けだ。
たとえば、日昇館であればオレンジで「→日昇館→」と書いてある。
どこかで見た事があるなと思えば病院。ほら、「→レントゲン→」とかね。
宿泊客は、目印を頼りに行き交っている。
なんだか人間ドックとか、定期健診に似ていなくも無い。
1日目に、6つの風呂を制覇した。
急げや急げと、風呂に入り、一目散に次の目的地に歩いた。
全部の風呂をまわるには、体力のある人と共に行くのをオススメします。
のんびりするなら、前日の白浜シーサイドホテルみたいなのがよいでしょう。
3日目
熊野速玉神社→鬼ヶ城→伊勢神宮・内宮→おかげ横丁→名古屋駅
本日の移動距離は長い。
地図をお持ちの方は勝浦温泉と名古屋駅の場所を見比べて見ましょう。
この日、印象的だったのは鬼ヶ城である。
やはり海賊だかの根城とされた洞窟や岩場がある場所で
海に面した岩の階段を登って、小高いところで海を眺めると
なんだか楽しくて仕方がない。天候にも恵まれた。
波はいい!!と思いながらも、短い散策時間を残念に思った。
その後の真珠館は要らないから、と思いながらツアーだから仕方なく。
でもまあ、雨が降ってたら鬼ヶ城も寂しいだろうなと思うのでありました。
続いて伊勢神宮である。
落語でよく登場する。江戸っ子の伊勢参りは一大イベントである。
清らかな川の流れで手を清めて、いざ内宮へ。
ナビゲータは、近くの土産物店「伊勢屋」の小母さんである。
伊勢神宮は混んでいた。若い人が多い。
なんだかコンサート終了後の、会場近くみたいになっている。
早くも、ナビゲータは焦る。
ツアー客を最終的に、お土産屋さんにお連れする事が使命だからだ。
そこで、警備の人にかけあって脇道から早めに参拝させてもらうという荒業に出た。
「○○ツアーの皆様は、こちらへどうぞ」
なんか罰当たりで、すみません皆さんと思いながら参拝。
途中で、皇室の方々のような服装をした人たち
(帽子にドレスの婦人と、燕尾服の男性)とすれ違う。
内宮は三重構造で、私達は一番、外側から参拝したが、
塀の中まで行って神様に近づくには、正装しなくてはならないという。
さらにもう1つ塀を越えて参拝できるのは一部の皇室の方のみである。
また、内宮は20年に一度、建替えをする。
立てる場所は2箇所あり、A地点で宮を建てたら、B地点のものを取り壊し
20年後は、更地状態のB地点で宮を建てて、A地点を更地にするという。
分かりにくくて申し訳ないが、
建替え時期にはA地点、B地点の両方に宮が建っている時期があるそうです。
取り壊された、お宮さんの木材は全国の伊勢神宮へお裾分けされて、
再活用されることなど面白い話をうかがいました。
ナビゲータさんは、説明しながらも帰り道は急ぎ足で土産屋へ急ぐのです。
ツアー客、旅なれた人が多くて「早く、土産屋に行くぞ」なんて言い始めた人もおり
ちょっと罰当たりな気もするのだが、和やかに歩いていくのでありました。
伊勢神宮のそば、おかげ横丁の近くに土産物屋はあった。
この横丁は「赤福」の故郷である。
建物を江戸時代風にまとめられており、
郵便局も雑貨屋さんも食べ物屋もなかなか、いい感じの風情である。
かなり混雑はしていたが、和太鼓の演奏を聴いてみたり、
赤福の歴史館を眺めたりして時間は過ぎていった。
時刻は、午後の早い時刻ではあったが、名古屋駅を目指す。
休日ということもあり心配された渋滞もなく、無事に新幹線の駅へ辿り着く。
味噌カツが旨い。名古屋城を観にいく時間までは無かったものの
赤福を土産に、帰路についたのであった。