宝 く じ 歌 舞 伎

 

「隈取」

 

 

 宝くじが直接「歌舞伎」と結びつくことはないが、昭和21年に「劇場籤」が発行されている。
この「劇場籤」は、東京劇場(築地)ほかの劇場内で販売された即決くじで、四角型とスピードくじ型の二種類が発行された。
当せんは二段構えで、まず甲賞として事前に抽せんされた番号で1等から3等までの当せんが開封直後にわかり、
乙賞として興業打ち上げの千秋楽に、劇場内でさらに抽せんし当せんを決めたもの。
現在の「ダブルチャンスくじ」の元祖ともいえる。

 図案のほうでは、やはり庶民に親しまれ、また絵にjなるからだろうか、数多く発行されている。
その図案では歌舞伎十八番の一つ荒事の「暫」が一番多く採用され、「弁慶」、「勧進帳」などが次いでいる。

 また 演舞だけでなく、芝居小屋や観劇する様子、また歌舞伎座なども図案化されている。

 昭和45年に開催された万国博覧会では協賛くじとし、外国人にも喜ばれるよう歌舞伎、舞踊から大型版として採用され
五枚一組が2回発行され好評であった。

 

 

  宝くじの図案となった歌舞伎    

 

 

掲載 抽せん日 発行 回数 図   案 備 考
  21.11 政府   髪の型 劇場籤
  21.11 政府   扇子 劇場籤
  35.04.21 関東・中部 136 保名  
  35.10.15 東京都 279  
  38.10.20 東京都 418 三色くじ
  43.09.28 東京都 644 弁慶  
  49.07.05 東京都 897 阿国歌舞伎  
  49.08.23 東京都 902 歌舞伎図  
  49.09.27 東京都 905 江戸歌舞伎  
  49.10.25 東京都 908 中村座芝居図  
51.07.02 東京都 962 国立劇場  
59.05.04 東京都 1202 歌舞伎座  
  32.11.26 近畿 74 弁慶  
  35.03.01 近畿 166 歌舞伎  
  35.10.07 近畿 192 勧進帳  
47.06.28 近畿 684 歌舞伎づくし  
  近畿 880 顔見世  
  37.04.21 西日本 118  
41.03.21 全国 84  
47.12.31 全国 101  
  全国 102 連獅子  
51.06.25 全国 122 隈取  
  全国 175 連獅子  
  全国 217 影清/勧進帳/御所五郎蔵 三連くじ
  全国 287 四国こんぴら歌舞伎大芝居  
  45.09.12 協賛・万博 奥州安達原 大型
45.09.12 協賛・万博 勧進帳 大型
  45.09.12 協賛・万博 助六 大型
  45.09.12 協賛・万博 廓文章 大型
  45.09.12 協賛・万博 大型
           

(調査中)

 

 

 
「暫(しばらく)」
 
   
 
「暫(しばらく)」

   
 
「連獅子」
 
 
 
「連獅子」
 

 
「影清」
 
 
 
「勧進帳」
 

 
「御所五郎蔵」
 
   
 

「歌舞伎づくし」
   
   
   
「顔見世」
 

 
   

 

万博記念 「勧進帳」  (18×12.8)

 

 

歌舞伎 十八番   (市川家で代々勤めてきた当たり狂言十八番をいう。)

助 六
(すけろく)

 江戸吉原で全盛の花魁
(おいらん)揚巻(あげまき)の愛人である侠客花川
戸の助六は、武士の髭の意休
(ひげのいきゅう)と対立する。
さんざんに悪態をついて喧嘩をしかけ意休を怒らせ、刀を抜かせる。
助六は曾我五郎の仮の姿で、源家の重宝友切丸
(ともきりまる)の行方を詮
議していたのである。江戸ッ子の代表のような美男子の助六と、意気地と張
りを特徴とした吉原の遊女揚巻。悪所
(あくしょ)を背景にして展開する大衆
の祝祭劇。
矢 の 根
(やのね)
 正月の曾我の里で、大きな砥石で矢の根を磨いていた曾我五郎の初夢
に、兄十郎の生霊
(いきりょう)が現れ、いま敵の館に捕らえられていると告
げて助けを求める。驚いた五郎は四方の悪魔払いをした後、来合わせた裸
馬に乗り、大根を鞭にして駆け出す。
 大薩摩
(おおざつま)の浄瑠璃を語っていた太夫が山台(やまだい)を降り、
扇を年玉にして年礼に来る演出や、五郎が七福神に悪態をつくなど、理屈
抜きに洒落た江戸の初春狂言。
関 羽
(かんう)
 三河守範頼(のりより)が王位をうかがっていると覚った景清が張飛(ちょ
うひ)
の姿で範頼の館へ忍び込むと、畠山重忠は関羽の姿で馬に乗って登
場し、両雄が大活躍する筋。関羽は大髭、唐装束、青竜刀を振り回しての
荒事。
不 動
(ふどう)
 不動明王尊像に扮して出現するだけの神霊事(しんれいごと)。江戸時代
にはいろいろな狂言の大切(おおぎり)に組みこんで演じられていたが、
現行のものは『雷神不動北山桜』を通して復活上演した時、その大切に入
った作品。
象 引
(ぞうひき)
 蘇我入鹿が差し向けた大きな象を、藤原鎌足の家来、山上源内左衛門が
怪力で引き合った末、たくみに手なずけて曳<ひ>いて行くという筋。
毛 抜
(けぬき)
 お家の横領を企む悪人の奸計(かんけい)で姫は髪の逆立つ奇病になり、
約束の婚姻が延引する。主人の使いで婚礼の催促にきた粂寺弾正<
(めで
らだんじょう)
は、鉄製の毛抜が自然に立って踊ることから、天井に磁石磁石
があると見破り、悪人を退治して婚儀を成立させる。
外 郎 売
(ういろううり)
 曾我十郎(五郎にすることもある)が小田原の「透頂香(とうちんこう)(外
郎と通称する)
という薬を売り歩く商人の扮装で現れ、この中国伝来の妙薬
の由来や効能を、すらすらとよどみなく述べ立てる。雄弁術を聞かせるのが
眼目の役と演技。

(しばらく)
 罪のない善男善女が悪人に捕らえられ、まさに皆殺しにされようとする危
機一髪の時に、「しばらく〜」と大声をかけて現れた主人公が超人的な力で
荒れて救う 物語。
七 つ 面
(ななつめん)
 面打(めんうち)の元興寺(がごぜ)赤右衛門が、並べてある面箱を次々に
開けていくと、尉
(じょう)、ひょっとこ(塩吹)、般若、姥、武悪(ぶあく)という
五種の面が現れる趣向。面は全部二代目團十郎が早替りで見せたという。
後に七種にして演じたこともあるのでこの名がある。
10 解 脱
(げだつ)
 嫉妬して男を追う人丸姫<ひとまるひめ>が釣鐘の中に入る。悪七兵衛(あ
くしちびょうえ)景清の亡魂が娘の姿を借りて薄衣をかぶって出現して恨みと
迷いの振りの後に得脱<とくだつ>し、景清の姿になって消えるという筋だった
らしい。
11
(うわなり)
 藤壺<ふじつぼ>の怨霊による嫉妬事(しっとごと)らしいが、その内容は伝
わらない。
台本は伝わらないので、いずれも錦絵をヒントにした創作である。
12 蛇 柳
(じゃやなぎ)
 丹波の助太郎という愚か者に、失恋の末に死んだ娘の亡魂が乗り移り、
嫉妬の荒れを見せるといった内容だったらしい。蛇柳は高野山の麓にある
柳で、弘法大師の功徳によって千年の緑を保つとされた。女人禁制の寺ゆ
えに、男に捨てられた女の怨念がこもるのを蛇に通わせて生まれたという
伝承を背景にしている。
13 鳴 神
(なるかみ)
 滝壺に世界中の竜神を封じ込めて雨を降らせないようにした鳴神上人<な
るかみしょうにん>が、美しい女性の色香に惑わされて破戒堕落し、悪鬼とな
って荒れ狂う物語。能『一角仙人』の趣向を発展させた作品で、前半の濡事
<ぬれごと>と後半の荒事<あらごと>との対照に特色がある。初代も演じてい
るが、現行の復活台本は二代目が演じた『雷神不動北山桜<なるかみふどう
きたやまざくら>』に含まれていたものを基にしている。
14 鎌 髭
(かまひげ)
 鍛冶屋の四郎兵衛じつは三保谷四郎(みほのやしろう)が、廻国の修行者
快哲(かいてつ)じつは景清の首を髭剃りに事よせて鎌で切ろうとするが、
景清は不死身のために切れないという筋。
15 影 清
(かげきよ)
 平家の侍、悪七兵衛景清は鎌倉方に捕らえられ牢に入れられるが、豪勇
<ごうゆう>を奮って堅固な牢を破って飛び出し、荒々しい大立ち回りを演じる。
「牢破りの景清」とも言う。
16 不 破
(ふわ)
全盛の傾城<けいせい>葛城<かつらぎ>を自分のものにしようと、恋の達引
<たてひき>をする不破伴左衛門と名古屋山三郎<さんざぶろう>とが「鞘当
<さやあて>」をする物語。
17 押  戻
(おしもどし)
 歌舞伎荒事の演出の一つであり、およびその役をいう。幕切れ近く荒事の
扮装に竹笠と太い青竹を持って登場し、怨霊・妖怪を花道から舞台へ押し戻
す役。
18 勧 進 帳
(かんじんちょう)
 兄頼朝と不和になり、山伏姿に身をやつして奥州へ落ちる源義経が、加賀
国安宅の関にさしかかるとき、関守の富樫左衛門<とがしのさえもん>に見と
がめられる。弁慶は機転で偽りの勧進帳を読み、さらにを主君を打擲<ちょう
ちゃく>する。弁慶の苦衷<くちゅう>を察した富樫は一行を通す。
能の『安宅』をもとにして松羽目物<まつばめもの>として脚色した作。

*アンダーラインのもは、図案あり。    *資料等 :成田屋HP 参照

 

 

     初心者にお勧めの歌舞伎

@ 仮名手本忠臣蔵
(かなでほんちゅしんぐら)
赤穂浪士の討ち入りを太平記の世界に移し、敵を討つまでを描く。
A 白波五人男
(しらなみごにんおとこ)
女装の盗賊、弁天小僧が活躍する江戸世話物の代表作。名せり
ふで有名
B 勧進帳
(かんじんちょう)
源頼朝に追われる義経一行が弁慶の機転と富樫の情けで安宅の
関を無事通過する。
C 義経千本桜
(よしつねせんぼんざくら)
歌舞伎三代名作の一つ。流浪の義経に知盛ら平家の武将がからむ。
D 菅原伝授手習鑑
(すがわらてならいかがみ)
菅原道真伝説を脚色。敵味方に分かれた三つ子の悲劇を描く。
D 助六
(すけろく)
江戸の男だて助六の、遊女揚巻と名刀友切丸をめぐる、恋とけんか
としゃれと遊びの痛快劇
D 東海道四谷怪談
(とうかいどうよつやかいだん)
夫に裏切られたお岩の復しゅう。江戸の世相を描く社会劇の一面も。
G 鳴神
(なるかみ)
高僧が姫の色香に迷い堕落。はめられて大暴れなど見どころ多く。
歌舞伎十八番の一つ。
H 夏祭浪花鑑
(なつまつりなにわかがみ)
上方の祭りの宵の惨劇。全身入れ墨にざんばら髪の団七が主人公
I 髪結新三
(かみゆいしんざ)
小悪党新三が落ち目の親分源七の鼻をあかしてのしあがる姿を江
戸情緒にのせて描く。
I 京鹿子娘道成寺
(きょうがのこむすめどうじょうじ)
道成寺伝説に基づく歌舞伎舞踊の傑作。女心の諸相を踊り抜く。

(日本経済新聞:’03.3.1)

 

   

     歌舞伎演目の種類

 

 

荒  事
(あらごと)
表現が、怒りなどあららしい。「奴系」、「敵役」、「公卿悪系」などがある。
和  事
(わごと)
別名上方歌舞伎とも言われ、身のこなし方が女性的なもの。
時代物
(じだいもの)
安土桃山時代以前を題材にした通俗日本史や伝説、伝承など
の事件を扱っている。「神代物」、「王代物」、「御家物」がある。
世話物
(せわもの)
日常生活でできないことを主人公が代わりにやってくれるもの。
所作事
(しょさごと)
初めは「やつし事」として職人の動きを舞踊に写したものだった
が、その後さまざまな動作を表現するものとなった。

 

 

   

隈取の種類

 

 

隈取とは
  歌舞伎独特の化粧方法で、顔の筋肉や骨格に沿って描かれる陰影こと。
役柄のもつ特質や意味あいを,赤,青,黒,茶の四色の顔料を使う。
   
紅 隈 荒事に用いられる隈で、隈取の代表的のもの。
紅という色が若さやエネルギーを象徴している。
藍 隈 敵役や亡霊など、陰性の役に用いられる。
特に公家の国崩しの役に使われ、公家悪と呼ばれる。
茶 隈 鬼や蜘蛛などの妖怪変化に使われる。
代赭隈
(たいしゃぐま)
陰性の隈非人間的なキャラクターに使われる。
地霊や死霊などの人間以外の怖さを表す。

 

 

 

   

     演 舞 場

 

 
東京 「歌舞伎座」
竣工:1924(大13)年 設計:岡田信一郎
 
 
 
「四国こんぴら歌舞伎大芝居」 琴平町 金丸座
竣工:1835(天保6)年 設計:不詳
 

 

「国立劇場」
竣工:1966(昭和41)年

 

 

 

 

'03宝くじカレンダー  東州斎写楽画
四世岩井半四郎の乳人重の井
 

 

 

      歌 舞 伎 役 者 の 屋 号

 

歌舞伎の舞台で、客席から「澤瀉屋ツ」とか「加賀屋ッ」といった掛け声がよくかかる。
何故、「屋号」で呼ぶのかというと。 江戸時代の歌舞伎役者は化粧屋、小間物屋、薬屋などを
副業として商いしており、その屋号を歌舞伎役者の間で呼んでいたことから。

 

屋  号   主  な  役  者
明 石 屋
(あかしや)
大谷家 友右衛門
音 羽 屋
(おとわや)
尾上家 菊五郎 / 菊之助 / 辰之助
澤 瀉 屋
(おもだかや)
市川家 猿之助 / 段四郎 / 亀治郎 / 笑也 (えみや)
笑三郎(えみさぶろう)/ 春猿(しゅんえん)/ 段治郎(だんじろう)
加 賀 屋
(かがや)
中村家 松江、東蔵
紀伊国屋
(きのくにや)
澤村家 宗十郎 / 藤十郎 / 田之助
京  屋
(きょうや)
中村家 雀右衛門(じゃくえもん)/ 芝雀(しばじゃく) / 京紫(きょうし)
高 麗 屋
(こうらいや)
松本家 幸四郎
市川家 染五郎
十 字 屋
(じゅうじや)
大谷家 桂三
高 砂 屋
(たかさごや)
中村家 梅玉
高 島 屋
(たかしまや)
市川家 左團次 (さだんじ)
滝 乃 屋
(たきのや)
市川家 門之助(もんのすけ)
滝 野 屋
(たきのや)
市川家 男寅(おとら)
橘   屋
(たちなばや)
市村家 羽左衛門 / 萬次郎
天王寺屋
(てんのうじや)
中村家 富十郎
中 村 屋
(なかむらや)
中村家 勘三郎 / 勘九郎 / 勘太郎 /七之助
成 駒 屋
(なりこまや)
中村家 歌右衛門 / 芝翫(しかん)/ 福助 / 橋之助 / 芝のぶ
成 田 屋
(なりたや)
市川家 團十郎 / 新之助
播 磨 屋
(はりまや)
中村家 吉右衛門 / 又五郎
松 嶋 屋
(まつしまや)
片岡家 仁左衛門
三 河 屋
(みかわや)
市川家 團蔵
萬  屋
(よろずや)
中村家 歌六 (かろく)
大 和 屋
(やまとや)
坂東家 三津五郎 / 玉三郎 / 八十助(やそすけ)
好太郎 / 吉弥 / 弥十郎

澤瀉屋

 

         
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