ワールド・カップを通じて日本を見た

平成14年6月、韓国と共通のワールド・カップが行われ、フーリガン(正体不明の騒ぎ屋)
騒ぎもな無事終了した.。
世界的な規模のスポーツイベントは、FIFAワールド・カップの統計によれば、日韓両国
だけでも270万人の観客を動員したと言う。

 
このイベントから多くの事柄を知った.その一つは、日本人はホスピタリテイー(親切にも
てなすこと)マインドがあること。

今回アフリカカメルーンサッカーチームを受け入れ、一番話題になった大分県中津江村の歓
迎ぶりがニュースとして報道された。

 村民の姿が素朴で、何のてらいもなく、面倒を見ることになった.到着時間が度々変更にな
った. パスポートを持たずに出国した選手がいたとか、日本人には信じられない話題まで提供
してくれた。

 
第一戦で強敵アイルランドと引き分け、第二戦ではサウジアラビアに勝った.村民200人
が大型テレビの前で応援、一点を守りきった試合で引き分けで終わった後、踊り隊「風」が
花笠音頭で勝利を祝った。

これを見た世界の人々に、その溢れるホスピタリテイーぶりをアッピールしたことだろう。
 また、スタンドでは日本の若者が外国チームを応援し、外国人の目から見て考えられない
姿だったらしい、つまり外国では一種の国同士の戦いであり、ナショナリズムを発揮する戦
場だとさえ、あるスポーツ評論家の言葉を聞いたことがある。

 一方韓国の選手が準優勝まで勝ち進み、大統領が感動して、その褒章として若い選手に、
兵役を免除するとまで宣言し、勲章まで与えられた。

兵役免除というこの重い言葉は、どのように韓国の若い人たちに響いただろうか。
案の定戦争状態にある現実、北朝鮮の海戦の挑発が現実に起こった。
しかも兵役免除の恩恵を受けた同年齢の韓国の海軍兵士が四人も戦死している。
 この厳しい現実に常時晒されている韓国は気の毒という言葉しかないが、平和を享受して
いる日本の若者と比較して見たくもなるのだ。

 日本のサポーターが日の丸の旗を振り、国歌を歌う姿は、なるほどナショナリズムの典型
的な姿だったが、これを悪く言う人の声は、少なくともこのシーズン中には聞こえなかった
実にさわやかな一ケ月だった。
言葉が通じない場面で、誠意を見せる姿は、実にほほえまし
いものだ.爽やかな六月の陽のあたる日々だった。(中津江村は合併問題が起きており、地元民
は名称を残す運動をしている. 私も賛成だ)

                          石 井 立 夫