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米寿を迎える |
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私は1920年生まれだから、2008年になれば、当然のことながら、88歳になる。 |
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現在の心境とすれば、激しく変わり行く日本の姿を、長生きして、少しでも眺めて行きたいと思う。老人が長生きを念ずるのは、誰でも共通するところだが、常に思うことは、日本という国はありがたく、恵みの多い、豊かな国であることを感謝している。これほど豊かで、和やかな国は、東洋地区では日本ぐらいしか見当たらない。 |
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問題は、まだまだ欧州諸国のレベルと比べると、やや足りない面があるようだが、歴史、多くの犠牲、を支払った経緯があるので、これらを比較すると、歴史的なキャリアーが異なるのではないか。 |
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日本にも、戦争を通じて、周辺諸国へ迷惑をかけた歴史があるが、反面、戦争を通じて、独立した国々が、スピードの差はあるが、各国が序々ながら、独立の苦しみを味わいながら成長をしてゆく姿は楽しみだ。中国の場合は国内にいろいろな矛盾を控えながら、大国の片鱗を見せながら、成長を続けながら進んでいる姿は頼もしい。 |
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自分の場合は、上海育ちだけに、余計に関心が強い。12月に入り、現在の総理大臣福田氏が訪問をしたが、表向きはかなり日本への態度が変わったという印象は強い。たとえば,関口知弘君の3万キロを超える日程で、中国全土を廻った記録を見たが、中国の地方の人々の特別の視線を持って接する姿は、日本の田舎の人々と同様でまことに嬉しい印象だ。 |
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さて、目下地球規模で大きな問題はなんと言っても温暖化の問題だろう。先進国、後進国の別なく、恐ろしい現象が報道されている。日本は、京都議定書の中では、優等生の部類に入る、日本人の持つ何事にも対しても,真面目さが現れていると思う。 |
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まだ目標には問題が残っているが、真剣な態度と技術は、大国のアメリカ、中国にはかなりの差を持って進んでいるらしい。この重大問題が解決するまでには時間がかかるだろう。それまで、私の生命力は持たないだろうが、無関心ではいられない。 |
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極端に変わったのは、人と人の関係が、無意識、無関係の様相を呈している事実である。文明の成長は予想外の変化をもたらした。いろいろな理由が考えられるが、コンピュータ、携帯電話の普及が原因の一つではないか。無口で人に接する関心が必要でなくなり、その通信機器が大きく災いしていると思われる。 |
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特に若い人たちは、口を開くことなく、それで連絡は十分己の意思が果たせるからではないか。人間関係は対話があるのが、当然であるとの教育を受けてきた我々には、この点が理解できない。特に若者と大人との対話が極端な言い方をすれば無関係だ。中年の人との間にも、老人との対話がない。寂しい話でないか。 |
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むしろ老人が若者と接する事に辟易している状態だ。 |
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私は今後の生きる方針を決めた。その一 追憶をやめる その二 より知識を求める |
| 2008年1月元旦 |
| 石 井 立 夫 |