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若者よ多寡を括る勿れ
平成16年10月23日無謀にも別に目的もなく、米軍がテロとの戦いに苦労している、イ
ラクでは一番危険な所へ入国してテロ集団に日本人の若者が逮捕された。
彼らの要求は24時間以内日本の自衛隊を撤退させるよう、もし要求を呑まなければ、逮捕
した青年を殺すとのテレビを通じて世界中に放送を流した。
これまでに日本人の逮捕の事件はあったが、今回の場合はテロの集団との国家を挙げて、連
絡を取ったが、集団との連絡が取れず、10月31日死体が発見され、検査の結果、無断入
国した青年であることが確認された。
死体をアメリカの国旗で包んであり、道路に投げだされていた。
人権を優先する政府は多大の人員、経費を使い、かなりの手間を広げて、捜査方法を取り、
テレビ、新聞の大々的なニュースとして、全国の人々が関心を持ち、憂慮をしたが、ついに
悲しい結果でこの事件は終わりを迎えたのである。
しかし、彼の無謀な入国の事実が分かった。
パスポートの中身を見ると、中東全体が敵国としているイスラエルを経て、イラクに入国を
した。入国前に知人が危険だから、入国に反対したが、その青年は無謀にも入国していた。
当時の持ち合わせていた金は小額で、とにかく入国すればアルバイトでもして金を稼ぐつも
りでいたのではないか。
日本では簡単にアルバイトで稼げるが、戦時下にあるイラクでは考えられない。
とにかく自己責任の感覚が全く持ち合わせていなかった。
日本の安全な環境に育ち、成り行き任せの青年だったに違いない。
それでも人権問題に係わると思うので、ジャーナリズムが事なかれ主義で政府の責任を問
うような記事を書き、偽善主義の典型的な記事も散見できた。
一方、今回の中越地区地震では、多くの若い青年男女がボランテイアとして参加し、避難
している人々の後片付けを手伝い、感謝されている姿を見ると、現地の方々も大いに助かる
ことだろう。
しかし、その善意を持ち、行動的なボランテイアは、果たして若者の何%にあたるのだろう
か? 東京の街をうろついている多くの若者(男女)の姿を見ると、特別の目的を持って歩いて
いるようには見えない人がやたら目につく。
電車の中でもルールを守らない若者を多く見かけるが、自由で気ままな態度は日本人のみ
ならず、外国人にも目立つのではないか。
このような指摘は世間的には極めて普通の守るべきルールなのだが、一切無視するような態
度を持つ青年が、むしろ格好がよいとでも思っているのだろうか。
自由とは大切なものではあるが、反対に人に迷惑や非難されることのないルールが必ずある
ことを知ってもらいたい。そのために題名を若者よ多寡を括る勿れと言いたいのだ。
石 井 立 夫
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