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| 日本人の特性 |
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京都大学教授会田雄次氏の論文に、日本人の特性が見事に指摘されていたので、その一部を引用させて頂き、長生きしてきた老人が、現代まで感じてきた日本人の感性なるものを書いてみたい。 |
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長所発見のヘタな国民性 |
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日本人は外国のことは何でもよく思う性格を持つ。日本人は自尊心が乏しいだけ最近流行の各種の反抗運動者の中に、理解しがたいゆがみを認めることが多いのはそのためだ。逆に言えば、理解しがたい行為は、そこに劣等意識という基本条件に、置くとき、極めて明快に解明できるものとなる。 |
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たえず評価待遇に不満 |
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これは正に典型的なスタイルと言えよう。この意識は各種各様に私たちの思考と行動を規定するが、それを分類・列挙すると次のようになる。第一は、理由なき不当待遇だという思いである。第二は、自分は正義でその自分を不当な待遇をする周辺、究極的には体制を不正と決めつける心情を持つ。 |
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第三には、あらゆる機会を捉えて、この損害をうめあわせようとする衝動にいつもとらわれているということである。第四は、抜きん出ようとする仲間に対する異常な羨望と憎悪である。これは戦後の教育によって強烈に叩き込まれた。東大主義や秀才教育をけなすと、ワーツとくる理由もそこにある。 |
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反体制の権威にすがる |
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これを出世と否定しているなどと受け取るのは間違いだ。責任を持ちたくないだけのことなのである。しかし、それよりむしろ彼らの望みは、組織から外れた世界での評価である。 |
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それをのんびり行こうというという精神だなど誤解も甚だしい。こういう欲求に対し、政府や財界が無知無策なことは呆れるばかりである。逆に共産党などの洞察とそのエネルギーの吸い上げの巧みさには舌を巻くものがある。世界で共産党がもっともらしい顔をして、活躍している国は、日本くらいではないか。 |
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私は戦後の共産主義運動には、スターリンの指導による共産主義運動が一時、日本中が犯された事実は忘れられない思い出が、どうしても払拭できないのである。戦後強制収容場に入れられた兵隊がまだ生きているのだ。これを絶対に忘れてはならないという思いである。 |
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愚衆支配 |
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人影も見えぬ山中に五、六軒で「住宅街」を作った。電気は勿論、都市ガスも下水道も、小学校も病院も持って来い、その一つでも欠けることは、体制の悪の表現の外ならぬ。そんなところでも朝夕刊が配達され、刺身が食べられてこそ、シビル・ミニマムが保証されたといいうる。そのようないまや牙をむき出しした大衆の欲望を、少しでも制限しようと社会不安がおこる。そんな極限まで日本は到達しようとしているのである。 |
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ここまできた劣等意識民族のヒステリーをどうしたら沈静させ、正気の状態に戻し得るのか。その困難で、おそらく「殺人的不人気」を招くだろう課題に、まともに取り組もうとする為政者はまだ出現しないようである。 |
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ここまで読んで私は背筋にある悪寒を覚えたのである。理不尽な事件が起きている社会に生きて行くには、これに対応できる為政者が出てくるだろうか。 |
| 平成20年8月14日 石 井 立 夫 |