I・T産業とは?


 I・T産業を知らずしてプロ野球を語る勿れの感を深くしたプロ野球界のシーズンオフだっ
た。
楽天と名前は知っていたが、私個人は特別利用したこともなく、オークションを請け負う
会社ぐらいの認識しか持っていなかった。

ライブ・ドアーというI・T企業もプロ野球新設に名乗りを挙げた。
簡単に何十億単位の金のかかるプロ野球の買収に乗り出す余裕があるという。まさに驚くべき
成長産業なのだ。

更に新しいI・T産業の雄として早くから、存在していた、孫 正義氏(ソフト・バンク社長)
までが、ダイエイ・ホークスの買収を決め、プロ野球業界から参加を認められた。年間の赤字
が45億でも、宣伝費として簡単だとの余裕ある言葉を述べている。

まさにI・T産業オンパレードの観がある。
  私はコンピュータの勉強をしているが、単に老化防止の意味で始めたのだが、実際に習い始
めると実に便利なものだと思った。しかし実に奥深いものがあり、その多用性は老人には想像
も出来ないものがある。

  いかなる産業にも今日に至る繁栄の歴史があるものだ。戦争中は5号無線機などがあり、短
波で師団司令部からの命令など暗号文で受けたものだ。日本の暗号はアメリカ軍に殆ど解読さ
れ、有名な山本海軍大将がブーゲンビル島へ飛行中、アメリカ航空隊の知るところとなり、撃
墜され、国葬になった記憶がある。

  戦後のI・T産業は無線通信から始まり、米軍の兵士が手提げラジオを格好よくぶら下げ、
コカコーラを飲みながら歩いている姿は、貧乏時代のドン底にあった多くの日本人の憧れの姿
だった。口惜しいが・・
現在のI・T(情報・技術)のまでの歴史は、さておいといて、平成
十六年の繁栄振りは恐るべき勢いなのだ。コンピュータ・携帯電話・の普及は若者に必需品と
なり、電車内での通話は遠慮してもらっているが、電車に乗るや否や、殆どの若者が送られて
きた通信文を読んでいる姿は、まさに普及度100%に近い。若者だけではなく、中高年の人
たちもビジネス用に普及している。

  特に携帯電話の普及は後進国ほど将来的には普及の度合いが多いらしい。電線を張る手間と
投資が必要でないからだ。北朝鮮のような独裁国歌は禁止されているが、最近は中国から密輸
され、闇取引などに使われているらしい。 この便利さを悪用して犯罪に使われるケースも増
え続けているようだ。

  さて、「人間社会に役立つI・Tの実現とは」深めるべきは根源的な「情報の哲学」という
論文を読んだ。
書いた人は東京大学教授西垣 通氏である。
  先生の言によれば、一般ユーザーはI・Tで生活が豊かになり、我々が賢くなったかどうか
よく考えてみようではないかと問題を投げかけている。一方我々はますます忙しくなり、じっ
くりものを考えなくなってきた。油断していると、電子メールに紛れてウイルスが入り込むの
で、バックアップをとるなど、原稿の中身よりファイル管理に気を配らなければならない。要
するに、I・Tを使いこなすのはなかなか大変なのである。

「自分の首をしめる結果に」人間のためのI・Tを実現するには、情報現象を根源的にとらえ
直す、いわば情報の「哲学」が必要なのだ。

  そもそも情報とは、そっくり「伝達」できるものなのか。人間同士では誤解を免れがたい。
情報が増えれば知識は本当に増すのか。量が増えれば混乱し、問題解決が難しくなってしまう

人間にとって役に立つのは社会情報なのである。
  I・T産業は発達しても豊かな人間社会になるとは限らないとすれば、情報と人間社会の関
係に基礎から検討していかねばならない。今求められているのは、そういう情報学なのだ。

  以上かなり厳しい定義をしているが、インターネットで簡単で悪質な使い方をしている業者
だけが、儲かる仕組みは、老人には納得できないものがある。

しかし世の中の乱れは、不思議と消えて行くことがあり、要するに飽きがくるものだと思う。
  bI・T産業の発展を望み、楽しまして呉れるスポーツ番組を提供してほしい。
テレビ番組も折角写すのであれば時間切れをなくせば、スポンサーの宣伝効果もより上がると
思うのだが・・・・・・スポーツ好きの老人から一言。      

                            石 井 立 夫