今年のプロ野球界(平成16年度)

今年の日本シリーズは西部ライオン・チームが優勝した。中日ドラゴンは、元名選手の落合
氏が監督に就任し、いわゆるオレ流野球をやると言う監督として手腕を発揮して、セントラ
ルで初優勝を飾り、日本シリーズでは三勝までして、残念ながら西部ライオンに七戦まで戦
い西部ライオンの優勝で終わった。
私は落合監督の「オレ流」というスローガンが気に入り
よく考えたら「オレ流」で生きている事実を再認識し、この言葉を頂くことにした。

さて、従来はアメリカのプロ野球は興味がなかったが、松井、イチロー両選手の活躍に大い
に刺激され、結構暇さえあれば観戦した。

特に優勝戦まで進み、アメリカン・リーグではニューヨーク・ヤンキーが本命として、レッ
ド・ソックスとの間で三勝し、其の後レッド・ソックスに四勝され、優勝を逃した。

松井が四番打者として大活躍し、優勝は間違いないと思っていたら、後半四敗して優勝を逃
した。 
面白いのは、合理主義者、大国として正義を主張したがるアメリカ人に「呪い」と
いう占いに凝るという、真に信じられない面を持っていることを知った。

アメリカン・リーグでニューヨーク・ヤンキーは毎年優勝を決めるため、全世界から優秀な
選手が集まり、フアンも多く、地盤も固いものだった。

ところが今年は想像もしない現象が起こった。
レッド・ソックスが三敗し、今年もヤンキーのものかとヤンキー・フアンも観戦していたに
違いない。それがレッド・ソッゥスが見事な逆転劇を演じたのである。

その勢いで、ナショナル・リーグとの優勝試合セントラル・カーデイナルスとの試合で、四
戦全勝で、最終的に全国制覇を成し遂げた。

面白いのは、86年の間レッド・ソックスがヤンキースに勝てないのは、ベーブルースとい
う有名なホームラン王をヤンキースに引き抜かれてから、レッド・ソックスが優勝から見放
されたというジンクスが生まれ、それはベーブルースの呪いだ・・・・と言われた。なるほ
ど、86年もの長い間優勝のチャンスがあったのだろうが、出来なかったのだから、アメリ
カ人と言えども、そう信じたくなろうと思う。

ナショナル・リーグに所属するイチローのチーム、シアトル・マリナーズは今年の順位はラ
ストで優勝からは遠い存在だったが、イチローの活躍はアメリカ全土で有名になったのでは
ないか。
84年前にヒット打者としてG・シスラーが残した257本の記録がイチローが見
事に破ったのだ。84年は私が生まれた大正9年になるが、その間アメリカの例えば、有名
選手のジョーデマジオでさえ破ることが出来なかったのだから・・・・・
魔術的な打者と言
われ、冷静な男、笑わぬ男、ピッチャーによって打者としてスタイルを変えた天才的な打者
として、俄然アメリカで有名選手になった。
偶然にも私はイチローが84年前の記録を破っ
た日の試合を観覧していた。冷静な顔をしてホームベースの打者席に立ち、ヒットを出し、
その日の内に新記録を出し、シスラーの孫に当たる女性の老夫人に挨拶をした光景はスタン
ドの立っていたフアンの盛大な拍手の中で帽子を脱いで、挨拶をした姿は立派なもので、彼
自身も永遠に残る記憶として残るだろう。
記録は破られるものだ・・・という言葉を聴くが
日本人選手の二人が堂々と一流選手の中で、活躍している姿が、強く印象に残る今年の野球
だった。
評論家の張本氏(彼は日本の野球界で3,000本の)記録保持者であるが、彼は
今や日本人の野球選手としてのレベルはむしろアメリカ選手のレベルを上回っていると言う

肉体的には、多少の差はあるが、技術的には決して劣るものではないとの印象を持った今年
のアメリカ・リーグだった。

追加文
日本プロ野球連盟で問題が発生した。その原因は近鉄バッファローが経営面で赤字続きでオ
リックスと合併と言う形で買収されたため、パッシフィックは五球団になった。

それから、セントラル・リーグから10球団の案がでたりしてしばらく揉めた後、IT産業
のライブ・ドアーという会社が、仙台市を中心にとして、新球団を新設したいと申し入れ、
これに刺激され、同じIT産後の大手の楽天が同じく仙台に新球団の設立を申し入れた。そ
れがきっかけになり、一時大騒ぎになり、11月2日結論として楽天イーグルスと早手回し
に監督を決め、連盟に申請をした。最後に楽天が認められ、パシフィックは元の6球団にな
った。
さて、来年のシーズンまでに選手を集め、球場の整備など問題があるが、果たして間
に合うのか、大変なことだが、お得意のIT産業だから、なんとか格好をつけるのではない
かと推測されている。

いずれにしても、全くの素人球団が生まれるのだが、古い体質の連盟に意外な刺激を与える
事になるのかもしれない。
来年のプロ野球界は面白く、期待されるのではないか。  

                          石 井 立 夫