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この三ヶ月の訓練は特別のものだった。式は無事に終り、その後はひたすら幹部候補生になるための期間だった。毎朝の厩の掃除だとか、馬の躾の門題とか、歩兵の訓練も同時に受けた。馬場馬術の歳、砂場に騎兵銃を背負いながら乗馬をするのだが、毛利武彦君が銃を砂場に落として、その際銃の一部を無くしてしまった。砂場だから長い時間探しても簡単には見つからない。結局その夜の食事の停止をくった。腹は猛烈に減っていたので、つまみ食いをしてしまった。その場を見つけられ、猛烈に殴られた思い出がある。毛利君はまさに畏友であった。
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