アップル インコーポレイテッド

iPad  の開発について

 さきにiPhone について書いたが、産経新聞524日にiPad について「00年代のアップルの経営」という題名で書かれていたので、取り上げてみたい。早速現物を見なければ話にならないと思って該当店に行ってみた。残念ながら現物は置いてなかった。担当員に問い合わせてみたら、割り当てはなかったという返事だった。

 買い物客も目立たず、興味ある人も目立たず、結果的に冷静な雰囲気だった。不思議な心理で、置いてないと言われると、余計見たくなる真理が働いたが、地方の店では無理な話だった。528日の東京での発売日は長蛇の列が出来ていた。若者の関心が如何に高いか如
実に見た感想を持った。

 さて上記の記事の内容を見ても、現在は内容について理解できないが、後日のためにコピーしておきたい。産経新聞524(月曜日)OO年代のアップルの経営」予想をはるかに上回る米国での大ヒットゆえに生産が追い付かず、米国以外での発売開始が遅れた米アップルのタブレット型コンピュータiPadいよいよ今週金曜日から日本でも販売が始まる。iPad は「百
聞は一見にしかず」を地でゆく商品で米国での発売以来、もともと買うつもりなかった人たちまでが、一目見て、手で触った瞬間に欲しくなって、われもわれもと注文したため、発売後まもなく品薄になってしまった。おそらく日本でもそれに近いことが起きるだろう。

 iPad の華々しい登場は、「PC時代の終焉と深く関係している。米インテルの半導体チップとマイクロソフトのOSで構造が規定されていたPCが、業界標準として世界を席巻して約20年が過ぎた。世界標準となると「規模の経済化」が強く働くため、PCの価格制能比の向上スピードは目覚しかった。

iPadアイパッド

スティーブ・ジョブズ C E O

PC時代とは、コンピュータ」を入れた「新しい構造のコンピュータ」を模索するより、標準化されたPCの構造を変えずに量産効果を期待するほうが合理的だと考える時代でもあった

 ネットを本格的利用するようになって起きた構造変化は、ネットの「こちら側」のあるPCと「あちら側」にあるウェブサービス提供者コンピュータが、情報処理の役割を分担するようになったことだ。この構造変化を追い風に、「あちら側」に情報発電所とも言うべき「新しい構造のコンピュータ」を作って成功したのが米グーグルだった。

 PCが世界標準として一世を風靡した時代にいちばんくるしんだのはアップルだった。1997年、米司法省は絶好期のマイクロソフトを独禁法違反で提訴したが、同じ時期にアップルは深刻な経営危機に陥っていた。PCという世界標準に対抗して「別の構造のコンピュータ」を作り続けて苦しむアップルは当時ドンキ・ホーテにもなぞらえた。

 21世紀に入りアップルは携帯音楽プレーヤーipod(アイポッド)による新市場創造で複活した。しかし、創業者ステイーブ・ジョブズが本当にやりたかったのは、PC時代を終焉に追い込むだけのインパクトを持つ「新しい構造のコンピュータ」を世に出すことだった。

 グーグルが「あちら側」でやったことを、アップルは「こちら側」で。そして最終的にアップルは、新しい世界標準を取ろうともくろんでいるのである。「PC時代の終焉」を仕掛けるアップルの戦略を実現するための露払いが、2007年に発表された高機能携帯電話
iPhoned(アイフォーン)で、其の仕上げにあたるのがこのたびのiPadである。

 iPadには、アップルがPC時代の臥薪嘗胆期からずーっと開発投資を続けてきたユーザーインターフエース技術を中核に、最新研究成果やイノベーションが詰め込まれている。
Ipodの成功、経営危機からの復活、iPone の世界的世界的普及、そしてiPadの開発にいたる「00年代のアップルの経営」は、ビジネス史に輝く大きな達成と評価されるべきだろう(梅 田 望 夫)

  平成22年6月3日             石井 立夫