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朝から晩まで訓練に訓練の日々を過ごしていたからだ。花の美しさを愛でる気分どころではなかった。
花が散り始めたころには、やっと幹部候補生の試験が終わり、どうやら人間らしい生活に戻った。
それ以来幹部候補生は騎兵学校へ進んだがこれがまた別の意味で激しい訓練が待っていた。同級生の多くはこの世を去ってしまったが、桜を愛でると言う感性は当時からなく、ひたすら戦争のため、人生のスタートは今から考えると味気ないものだった。さて日本は平和な時代を何となく過ごしているが、世界はどうやら平和を謳歌する環境ではない。
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